ゴッドタレントに出てほしい日本芸能変面
youtubeの海外版素人才能発掘番組(「ゴッドタレント」等)で日本人出演者が出ている回だけ見る事があります。日本ネタが海外でウケるのかなと応援がてら見たりするんですよ。
そうしましたら、偶然「Fool Us」と言う別番組で発見したんですよ、日本芸能「変面」を。
外国の物だと思っていた「変面」が日本芸能にもあった事が驚きですし、その「変面」の演技が一つのストーリーになっていて儚く美しく、すっかり見入ってしまいました。
「FOOL US」は「ゴッドタレント」とは違い、アメリカのマジックコンペティション番組だそうで、恐らくプロのマジシャンのみが出演していると思われます。そこに日本人プロの藤山大樹さんが出演されました。ただのマジックではなく、衣装音楽演出脚本まで芸術と言えるものだと思います。一見は百聞に如かず、「FOOL US」の下記の映像をどうぞ。
Ancient Japanese Magic! Penn & Teller Fool Us Taijyi Fujiyama - YouTube
「FOOL US」は審査員であるペン&テラーがマジシャンと言う事で「ゴッドタレント」よりは審査員の個人的な好みが反映されないだろう点が好感が持てますが、個人的に藤山さんは「ゴッドタレント」にも是非挑戦していただきたいです。海外ロケは体力的にも大変ですし、狐面は狐らしく、女面は女性らしくと演じられている、細かく繊細な演技が外国の方に理解してもらえるのかなあと不安もありますが、ゴッドタレントアメリカとイギリスはともかく(失礼)、フランスあたりでは理解してもらえるのではないかと思いますが、どうでしょうか。
言葉の壁、文化の壁がありますが、言葉はゴッドタレントは通訳の方と一緒に出てもOKのようですし、派手さはなくともため息が出る美しさは、すべての外国とは言わず、どこかが同じように美しいと感じてくれるのではないかと・・・!
ちなみに前述した「FOOL US」では、司会の女性が恐らく日本びいきだと思うんですよね。インタビューに来られた時にとても雰囲気がフレンドリーでしたし、藤山さんに「このマジックのストーリーを説明してくれますか」と聞かれたのは好感が持てました。かなり繊細な演出だったのに外国人のあなたがそれが分かるのか、あーた、お目が高い、と。
そして藤山さんの回答が、筆者が見た時に感じた通り「狐が色々な人間に化けて人を驚かす」という演技である、つまり(人間が奇術を繰り出していると思っていたが実は)狐が人間(視聴者側)をだましていた、というストーリーで、藤山さんのマジックはただ奇術を行っているだけではなくその中に一つの物語があり、それが抒情的で美しいんです。「FOOL US」のyoutubeのコメントの中でどなたかが「これはマジックだけではない。アートだ」という感想を残していたのですが、その通りだと思います。
演じておられる藤山大樹さんご本人がyoutubeに芸の数々をyoutubeにあげられているので興味のある方はこちらをどうぞ。日本芸能(日本的マジックのようですが)の種類が色々ありますが、個人的には儚さを感じる「変面」が一番好きです。
HPも持っておられて出演情報も載せられているようです。一度生で観てみたいです、本当に。
藤山大樹 公式サイト~「手妻・和妻」江戸から続く日本伝統のマジック~ 出演情報 (japanesemagic.jp)