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#47 保険のこと⑤(病気ケガの保障について)

いつもありがとうございます。昨日金曜日が休み、めちゃくちゃに充実していて最高だった。投稿が遅れたって気にしない、だって最高だったから。はい言い訳です。コツコツ頑張ります。

金曜日は保険のことをお伝えして来ました。今回で5回目、医療保障についてお伝えしていきます。元気で病気やケガをした事ない人は、楽観視する部分。インフルエンサーも要らないよね、と一様に仰られる部分。多分に影響されて要らない説を唱える方がとても多い部分。

ぶっちゃけ、保険に関しては他人の意見に流されたり、知識不足のまま判断してしまい、自分自身の状況と正しく照らして判断してる人がほぼいない。万一の際に思ってたのと違う、ってなったらどうするんだろう??と心配になります。何かの役に立つ事を願って。すいません、偉そうな事言いました。


ー病気・ケガについて


・貯金や労働収入以外の収入軸があれば、医療保険は不要。


医療保険というのは、【入院したら日額5,000円もらえる】【手術を受けたら10万円もらえる】といった保障
もしも10年以上前に加入してそのまま放置、養老保険に特約でくっついている、といった事があれば要注意。心配で加入したのに、今の世の中では役に立たない内容になっている可能性あり。

考える際は、《治療費》と《それ以外にかかるお金》をどういった手段でカバーするのか、という事。不労所得がある人や、潤沢な預貯金がある人であれば保険加入は必要ないかも。と話す部分です。お会いする方の多くはそうなっていない(わたしもです。)為、保険活用を検討する余地があるといえます。


いきなり脱線しますが、この論点を扱う際にいつも思うこと。そもそも保険に過度にお金使うより、健康増進に努めたほうがよい。【健診結果放置とか、運動習慣がないとか、マジ勘弁。】

以前は日本人の死因トップ3だった、【がん】【脳卒中】【心筋梗塞】について。これらはいずれも運動習慣が身についている人、具体的には【週3日30分以上の有酸素運動】を行っている人は病気になるリスクを大幅に減らすことが出来る、というデータもある。

健康に気を付けることが、医療コストを削減する為にとても重要な役割を果たす。健診結果が思わしくないのにほったらかし、という人をたくさん見かける(かく言うわたしもその一人だった)が、これも自分の改善点が見つかったのに対策しない、という愚行に思える(ようになった)。


・高額療養費制度を正しく理解する【これは治療費】


病気ケガしたらめちゃくちゃお金がかかる、と思われるがここ日本では健康保険制度がとても充実している。健康保険適用の治療を受ける場合は、自己負担は医療費の3割で済む。(100万円の治療を受けたら30万円で済む

さらに、国が医療費を負担してくれる仕組みが《高額療養費制度》である。簡単に言うと、一定金額以上は国が医療費を負担してくれる制度である。

所得によるが、という前置きがつきますが、年収500万円前後の人は【80,100円+(医療費-267,000)×0.1】という計算式で自己負担額が決定される。そのため、100万円の治療費でも、9万円前後の自己負担で済んでしまう、という訳です。

大企業であれば、会社の健康保険組合がさらに負担してくれるという仕組みもあります。大手自動車メーカー関連企業は”20,000円/月”の自己負担額で済んでしまいます。個人事業主ではありえない防御力の高さ。最強かよ。

どんな大病しようと、開頭手術を受けても、心臓の難しい手術を受けても、保険が効く治療であれば10万円もいかない治療費で済んでしまう前提の為、「貯金で済んでしまうやん」と思うことでしょう。日本に生まれただけでこの保障はすばらしい。


・病気ケガは治療費以外にもお金がかかる【ここを準備するのが医療保険、と考える】


ところがどっこい。すべてが保険適用ではない、というところが保険を考えるうえでのポイントなんです。保険適用にならない出費、どんなものが挙げられるでしょうか。

個室代

6人大部屋は除かれて4人・2人・1人といったお部屋はベッド代が加算されます。都心部の大病院から地方の病院まで、全国の個室代平均金額を計算すると、”7,000円/日”程度の費用が発生。

食事代
入院中に提供される食事は無料ではないですね。1食あたり460円、1日3食で1,380円になります。普段のわたしの食費より高いです。

その他、身の回り品を揃えたり飲み物買ったりお見舞いに家族に来てもらったり。なんだかんだで“10,000円/日”が治療費以外にもかかる可能性があります。

上記を踏まえて、たとえば心臓の手術をして手術前後で合計10日入院したとしましょう。合計すると『約90,000円+10,000円×10日=190,000円』となります。

20万弱というと、わたしが第二新卒で入社した際の初任給の手取り金額より多い。毎月30万円以上の借金返済を抱えるわたしには、これだけ手出しが発生したら結構ヤバいです。

【生活防衛資金】=【医療費や突然働けなくなった時専用の預貯金】=【ご自身の1か月の生活費×6か月~1年分】

上記目安の金額を預貯金で準備出来ていない人は、保険活用を検討したほうが良い人かな、と感じます。経済的負担には感じない、という方は医療保険はムダ、さっさとやめてしまうのが吉です。

補足すると、全額自己負担となる治療の中には【先進医療】だったり【患者申出療養】と名の付くものがあり、
これらは民間保険会社で保障を準備しておくと、自己負担0で治療選択する事ができます。深入りしませんが、こういった保障の為に医療保険に最低限加入する、という選択肢も視野に入れると良いですね。


・それでもがん保険は必要だと伝えたい。付帯サービスの充実(無料セカンドオピニオン)


見出し通りです。仕事柄、がん患者さんをたくさん見てきました。同級生も白血病で、発症から半年でこの世を去りました。がん治療は、健康保険が適用されない抗がん剤や治療が多くあります。どこにがんがあるのかで、治療方法もまったく変わってきます。普通の病気と横並びで考えていると、あっという間にお金が無くなります。

先述の入院保障は、あくまで入院(手術含む)を保障するもの。”通院”は別途特約などで準備しておかないといけません。あえて通院というワードを出したのは、”がん治療”は他の病気と比べて、通院割合がとても多いから。

医療保険は基本保障のみだと、入院しないとお金が出ない為、通院オンリーで治療が進む場合は1円も保険金が出ない、という事になりかねない。

最近は治療を受けている間、ホルモン剤など投薬している間は毎月10万円もらえるといった保障内容になっています。がんと診断されている、再発転移が認められた、こういった場合に診断金が毎年受け取れる、といった内容にバージョンアップしています。

さらに良い点として、【セカンドオピニオンサービスの無料付帯】が挙げられます。

実際に対応したお客様のお話、顔の奥(鼻の後ろ付近)に腫瘍が見つかりました。初診の医師から告げられた治療法は【腫瘍摘出手術、ただし目鼻口すべてなくなります】といった内容。命が大切なのか、QOLを優先するのか、極端な選択を迫られたそうです。

迷っているときに某保険会社の無料サービスを利用し、別の大学病院の専門医の元で検査。その先生の治療法【腫瘍に直接抗がん剤を打つ。手術は一切しない】といったものでした。全然違いますね。後者を選択して治療を進めた結果、がんは寛解・定期検査を受けながら現在社会復帰されています。

後々の人生がこんなにも違うのか、と思わされました。これ、無料ですからね。めちゃくちゃ感謝されました。

インフルエンサーの方々は、がん保険はいらない。と一蹴しますが、わたしは【がん保険こそ必要だろ】と思っています。


・働けないときの収入減少をカバーする保険


保険相談に来られる方は、みなさん口々にここが心配だ、と仰ります。病気ケガで働けないとき、収入が減ってしまうとき、みなさんはどうしますか?ここもまずは国の保障制度から確認をしましょう。

会社勤めの方は【傷病手当金】が支給されます。4日以上働けない状態が続くとき、給与の2/3程度が支給されるという公的保障です。大企業だとこれが80%保障だったりと、手厚い保障を受ける事が出来る可能性があります。

そういった制度を活用した上で、【不足する金額の補てんを考える】という発想で準備していくと無駄がない。民間保険会社で準備を検討する場合は、大きく2つの商品で準備する。

・所得補償(休業補償)保険
損害保険会社が取り扱う商品、名前の通り働くことが出来ない所定の状態になったとき、月額●万円もらえる、といった内容。支払査定が厳しく実際の請求時に苦労されるケースが多い。

・就労不能保障
長期間働けない状態=障害状態と定義して保険金が給付される保険商品が多い感触。障害等級3級以上で年金や一時金が受け取れるといった内容。国から障害認定されれば必ず受け取れる。ただし国からの認定に至る道のりが大変だと思います。

上記以外にも、60日以上働けない時状態が続いたらお金が受け取れる、といった保険もあります。(わたしはこの保険に加入しています。)医療保険は60日保障が一般的。それを超える入院をした際はこの保険から保障を受ける算段です。


《まとめ》

●医療保険は資産形成がしっかり為されている場合、不要。そんな中でも健康保険適用外の治療をカバーしたり、がん治療の保障は準備した方がよい。という筆者意見。

●国の保障制度をきちんと理解する事が第一歩。会社員の方は国&会社の手厚い保障が受けられる。一方で自営業、個人事業主の方は、自分で自分の身を守る準備をきちんとしておく。利益を上げる事(=攻め)と、万一の際に万全のそなえをしておく事(=守り)が大切。


これまでで一番長くなったと思います。正しい情報を、きちんと受け取ってもらって、自身できちんと考えていただく。ここのお手伝いをしていきたいと考えています。引き続きよろしくお願いします。

今日も良い1日になりました!!

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