大学インターン期間をハードにサバイブする方法
こんにちは!Cquick代表の荒井です。今、私はインドネシアで事業を展開しています。異国の地で日本ではできない貴重な経験を積ませてもらっています。この環境の中で半年が過ぎようとしており、改めて自分が歩んできた道のりを振り返る良い機会を得ました。
そこで、改めて自分の歩んできた道のりを振り返る機会を得たので、自分の経験をシリーズとして、読んでいただいた方々の力になれればと思います。
その第1弾として、私の大学時代についてお話ししたいと思います。今回のテーマは「ハードシングス(直面する困難な課題)と乗り越える姿勢」です。ぜひ、現役の大学生の皆さんに届いてくれると少しは参考になるのではないかと思います。
インタビューをしてくれたのは、Cquickのメンバーです。
ーー神奈川出身の代表が、どうして沖縄の琉球大学へ進学したのですか?
荒井:きっかけは中学生の時ですね。市のイベントで参加したディベート大会で食料自給率をテーマに議論したことが、農業について興味を持つきっかけになりました。ディベートの経験から、中学生の職業体験では、実際にキャベツ農家に行かせてもらいました。その際に食べさせてもらったキャベツが美味しく、農家になりたいと思うようになりました。沖縄に行こうと決めることができたのは、高校の修学旅行先が沖縄県で、そこでの思い出が非常に印象深かったことが、大学生活は沖縄県で学業と農業をしたいと決め、琉球大学へ入学しました。
ーー大学4年間で強く記憶に残っている思い出はなんですか?
荒井:大学4年間での思い出...農業の記憶がほとんど80%を占めますね。実は入学してから半年間ほど沖縄伝統芸能のサークル活動をメインに沖縄を満喫していました。半年ほどして、自分がみんなと同じ大学生活を送る未来が描けず、再度自分が大学4年間でやりたいことを見直し、学業と農業に時間を費やすことに決めました。そこからは大学卒業前まで農業にどっぷりつかっていました。
農業での思い出は、とにかく売上が伸びず、精神的にきつかったですし、何度も朝起きたくないという日が続きました。それでも継続できたのは、自分が沖縄でかつ大学生の4年間でしか経験できないことをしようと決めたことと、農業をスタートして、多くの方々にサポートしていただいた恩を無碍にしたくなかったという2つが大きかったです。当時から10年以上が経ちますが、今でも仲良くさせていただいている農家さんもいますし、本当に続けてきてよかったと実感しています。
ーー今でも関係が継続しているのは素敵ですね!ところで、農業以外の「大学生」としての生活はいかがでしたか?
荒井:大学生としての活動で印象に残っていることは、「ファシリテーション講座」というファシリテーションを大学生に広げる活動をです。このような活動も含めて、大学生としてやるべき学業も4年間で完了しました。学業も疎かにせず、大学生の間に農業も経験できたことは、自分にとって最高の経験ができたと思っています。とりわけ精神面で強くなることができたことが今の自分に大きく影響しています。
あの4年間は、とにかく行動し続けることだけは止めませんでした。最初は何もわからず、正直、誰の何のためになっているのかも分からないことも多かったです。それでも行動することだけは止めませんでした。現場(農家)に行き、農家さんのお手伝いをさせていただくなど、様々な方と関わらせていただきました。その過程で、多くの繋がりを作らせていただき、自分に不足していた思考を補っていただいていました。いつしか、日々の行動を振り返った時に、自分で解決するべき課題が見えてくるようになりました。「とにかく行動する」から課題を解決するためにどう行動すればいいかを考えるようになりました。
ーー課題するべき課題の発見は、具体的にどのような行動の変化に繋がりましたか?
荒井:当時、私は琉球大学の学生をメインターゲットに販売を行っていました。大学生全体で2000人くらいいたので、売る対象は多いと考えていました。ただし、実際に販売をして見て、野菜1つに500円を掛けられる学生はほぼゼロでした。ここで、誰に売るかというターゲットペルソナの再定義をすることになりました。
デイリーの売上の計算式は、顧客単価 × 販売個数です。当時、目標としていた1日の売上は、5000円でした。1つ500円の野菜を10人に買ってもらい、月で15万円の収入を目指していました。この価格帯であれば、大学全体で2000人もいる琉球生なら毎日10人くらい買ってくれる学生はそれなりにいると考えていました。ただ、実際に自分が大学生活をしても感じたことですが、1つ500円もする野菜を買う余裕は大学生にはありませんでした。また、琉球大学の近くに野菜の直売所があったため、同じような品質でより安い野菜が買えたので、戦うフィールドとしては適切ではありませんでした。それでも自分が考えた手法で販売を頑張っていたため、なかなか変化をすることができずにいました。
売れるためにはどうすればいいかわからなかったので、手伝っていた農家さんに相談をさせていただき、売る場所とターゲットについて再考することにしました。そして、那覇にあるコーヒー屋さんも紹介していただき、そこで初めて大学生以外のターゲットに対して販売することを始めました。幸いにも那覇には直売所がなかったので、環境要因としては改善し、売上も少しではありますが改善することができました。
ただ、それでもなかなか売上を長く継続して出すことが難しく、次の戦略として一度に大きく卸せ、かつ、利益率を上げる方法を模索しました。そこで、飲食店向けの販売にシフトしました。農家ではどんなに努力をしても2割の野菜が形が悪く、捨てるしかないモノになってしまうという課題もあったので、それらB級野菜を集めて、飲食店に販売しました。味などの品質は変わらず、安く売るという戦略で、農家の課題を解決しつつ、利益率を担保することを目指していました。
ーーここでの学びは何でしたか?
荒井:行動することで見えてくる景色・課題があるということです。まずは行動してみるという土台が身に付いたことですが、今の自分に大きく影響していることは、考えて行動し、どこに変化を加えることで大きく影響を及ぼし、得たい結果を作るかと言う思考プロセスです。
ーーありがとうございます。最後に、今年30歳になる代表が今の大学生に伝えたいメッセージがあればお願いします。
荒井:学生だからこそできることはたくさんあるのでぜひ有意義に使っていただきたいと思ってます。「若い」というのは非常に価値があることだなと30歳前にして思います。「自分自身が大学生の時、何言ってるの?」って思ってましたが、若いというのか可能性に満ち溢れていますし、期待いただくことや受け入れてもらえることが多いですね。経営者になって多くの経営者と話すのですが、採用面接において、同じ能力の人であれば若い人を採用するというのが多くの企業で行われています。今この記事を読んでいる方が大学4年生、社会人1、2年目だとしても今が一番若いのでぜひ選択肢を広げるという意味で挑戦をしてほしいなと思ってます。
ーーたしかに、「若い」は強いですよね。
荒井:本当にそう思います。若い頃は、単に若さ自体で注目され、かわいがられることが多くありました。何気ない動作でさえ、周りの関心を集めていました。そして、行動することで自然と思考力や行動力が鍛えられていきました。
大学生時代の経験は、主体的に行動することで価値観が広がり、選択肢が増えていく良い機会となりました。また、若いうちから積極的に行動を重ねていくことで、行動への障壁が低くなり、失敗を恐れずに何度でも挑戦できる強い心を養うことができました。
行動に加えて、「コルブの経験学習モデル」という概念も取り入れるとよいと思います。これは、行動と内省を繰り返すことで、自らの価値観をより明確に認識できるという考え方です。私がファシリテーション講師をしていた際に学んだ概念ですが、だからこそ行動量を多く確保することが重要になってくるのです。
代表ありがとうございました!
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次回は新卒で入社したぐるなび時代のことについてお伝えします!
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