主体性を育てる雰囲気作り
コミュニティに参加したばかりのとき、他のメンバーとまだコミュニケーションをあまりとっていなくて心理的安全性が担保されていない(=気を使う・遠慮する)状態だと、思ったことを伝えたり提案をするのはなかなか難しいですよね。大人数のグループとかだとなおさら発言しづらくて、見るだけになってしまうこともあります。
コミュニティの立ち上げのタイミングだと、みんな一緒にスタートしているからこそそこまで発言のハードルは高くなくて、人見知りする人が発言しづらい程度だと思います。ちなみに僕は人見知りなので人一倍行動できないタイプです。
今回は、そんな状態でもメンバーから主体的な行動をしてもらえるために運営側はどうすればいいのかについて書きます。
まずメンバーの人たちからすると何が不安なのかというと、
「こんなこと言って浮かないかな、変なやつと思われないかな」
「提案して、のっかってくれる人がいなかったらどうしよう」
「このコミュニティはこういうことをやっていいのだろうか」
というようなことが多いと思います。
そういう不安を少しでも和らげるために運営側ができることは
①一歩踏み出しやすい環境づくり
②失敗を認める雰囲気づくり
なんじゃないかなと。
一歩踏み出しやすい環境づくり
これはつまり、「気軽に発言・提案してくださいね」という空気をつくること。大前提としてメンバー同士のコミュニケーション(雑談)を増やして発言しやすい状態をつくったり「気軽に発信してくださいね〜」とアナウンスをするのはもちろんですが、大切なのは「これまでどうだったか」。
これまでに他のメンバーの発言に対して少なくとも運営側が必ず反応してくれているのか、実際に形になった企画はあるのか等、実績があれば安心して積極的に行動ができますよね。だからこそスタンプ一つでもいいから何か反応をするとか、そんな小さな積み重ねが安心できる和やかな空気を生みます。
失敗を認める雰囲気づくり
ちょっとズレた発言をしてしまうことや、あんまりみんなが食いつかない提案をする人も中にはいます。でもそんなときも否定や無視をするのではなく、何かしら反応をしてあげましょう。「いいですね!もっとこうしたら良くなると思います!」という改善の提案があると、手を上げた側の人も落ち込むことなくまた次の機会にも挑戦してみようと思ってくれます。
他にも提案を匿名で受け付けられるようにして、それを運営側が全体に提案をする仕組みにしたり、3,4名のチームを作ってまずはチーム内で提案ができるようにしたりするのも有効です。最初に2,3人に受け入れてもらえると「あ、これは大丈夫なんだ」と全体に発信できるようになります。これが続くと、どんどん自分から考えて行動してそれを実現するのが気持ちよくなっていって主体性が育まれていく。
大切なのは安心感を生むことですね。「受け入れる」「褒める」「認める」文化をつくることが、主体性のある活発なコミュニティを持続させるコツだと思います。