ギャップの怖さ

こんばんわ!
今日は知識は武器にも防具にもなるというお話です。
いつもの通りなんのことってなると思いますので説明します。

僕の知人の親が病気で入院してしましました。
その後治療、リハビリを経てようやく退院の予定がたち、準備を
進めていました。

そんな時、「介護の認定を受けましょう」
ソーシャルワーカー(退院調整や在宅サービスをつないでくれる病院のまとめ役みたいな人)から言われました。

その知人は介護保険のことは全く分からず言われるがままに手続きを進め
認定を受け、家屋調査(家に帰る際の住環境整備やサービスの調整)を実施
してカンファレンス(病院と在宅サービスとの引継ぎ会議みたいなもの)を行いようやく退院できました。

ただこの時は何もわからないまま進んでいき、実際に在宅サービスが始まると疲弊によりその知人が体調を壊してしまいました。結果的に在宅生活は継続できず、施設入所という形になりました。

準備を進めていたのにも関わらず、在宅生活は半年ほどで終了しています。

実はこうゆう例はめずらしいことではないんです。
ではなぜこんなことが起きるのか。
この原因はギャップです。

病院では全然できていたことが家ではできないなんてよくあることですが
それはなぜだと思いますか?

答えは病院と家の環境の違いです。
すごく当たり前のことですが、病院と家とじゃ環境が全然違いますよね。
ただ病院からは○○できるようになりました、なんとか○○できています。

こうゆうことを聞くと家に帰ってきても同じようなことができるんだ!
と頭の中で錯覚してしまいます。そのすり合わせのために家屋調査やカンファレンスを行うのですが、そのギャップを埋めることは非常に難しいです。

知人が疲弊してしまった原因は病院からは
「自立歩行で10mくらいは歩けますし、トイレも介助はしていないです。」
と聞いていたため在宅でもトイレは大丈夫だろうと思っていました。

しかし、退院した直後は心配で特に夜間のトイレまでの移動が不安だったため、付き添いや見守りをしていました。夜間のトイレに毎回付き添うと自分の体がもたないので退院から数週間後から見守りなしでトイレに行ってもらうようにしました。

そこから数日がたち朝起きると親が廊下で倒れ込んでいました。
トイレに行く際に転倒して朝までそのままだったようです。

幸いケガはなく大事には至りませんでしたが、そこからまた付き添いを再開しなくてはならなくなり、どうにかできないかと試行錯誤をしましたが結果、知人は過労でダウンしてしまい在宅生活は難しくとなり、
親は施設に入所となりました。

病院と家は違います。同じ距離でトイレがあったとしても、病院には段差もなくいざとなった看護師の方が介助、手助け、転倒したとしても発見するスピードやその後処置まで加味すると、自宅との環境の違いは明らかです。

このようなことがよく起こります。
なので在宅に帰ってきた際は、最低限のサービスではなく、ちょっとやりすぎかなくらいの準備がちょうどいいです。

そこから様子を見て必要ないものは省いていけばいいのです。
準備はケアマネや業者の人とよく相談し、安全な自宅生活を送ってもらえることが自分は何よりも望むことです。

全力でアドバイスしますので、不安なことはいつも言っている通り聞いてください。それが一番の武器になります。知識がないと家族も自分も守れません。ある程度の知識武装のためわからないことは聞きましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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