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”失敗しない”をまねぶ〜中国史上最高の名君から学ぶ成功マインド〜

TTP:徹底的にパクる

この言葉、最近よく聞く言葉ですね。

とにかく成功したければ、成功した人のやり方をTTPてっていてきにパクるすることが必要不可欠と言われます。

今の時代、多くの先人たちがいろいろなものをリードしてくれているおかげで、自分が0から1を生み出すことはあまり求められなくなりました。

しかし、成功者の成功法をTTPすれば本当に成功できるのでしょうか?

正直、再現性は保証されないと思っています。
(もちろん、参考にしないよりは効率よく成功の可能性を高めることができることは確かだと思いますが。)

なぜなら「成功」とは、どうやっても運要素が関係してくるからです。

例えばビジネスにおける成功だと、プロダクトがたまたまフィットしたり、社会的背景があったりと、成功は案外不安定な要素が多く含まれています。

しかも、仮に成功できたとしても、その後それを継続できないことが大半です。

であれば、真に重要なことはそこから落ちない方法(=失敗しない方法)ではないでしょうか?

つまり、成功することよりも「失敗しないこと=同じ過ちを繰り返さないこと」を学ぶ方がよっぽどいい未来を手繰り寄せられると思うんです。

しかも、運要素が強い成功のためのチップスに比べて、失敗の原因には共通項が多いです。

なぜなら、すごい人たちでも失敗するんですから。
誰しもに共通することだと言えます。

一生涯使える普遍性の高い知識は、失敗エピソードの中にあると言えます。

先人の失敗から学ぶにうってつけの書がこれだ!

先人の失敗を研究し尽くして成功したことが記されている書物があります。

それが、「貞観政要じょうがんせいよう」です。

・中国の帝王学の最高傑作
・中国史上最高の名君と言われる太宗 李世民りせいみんが治めていた時代の政治の要点を納めたもの

中国史上最も良く国内が治まった時代といわれる貞観時代の皇帝李世民は、自分が天才ではないことを知っていました。

その上で、過去の有能で英雄であった皇帝たちがみなのちに暴君となり滅びてしまったことから、自分も同じように失敗することを非常に恐れていました。

そのため、同じ過ちを犯さないよう暴君たちの失敗を徹底的に研究し、時代を治めることに尽力したのです。

その経過がすべて記されています。

ビジネス界のリーダーがこぞって読んでいる名著です。

「歴史上一番平和だった時代」といわれる江戸時代を治めた徳川家康も非常に熱心にこの書を学んでいました。

現代ではトヨタ自動車社長、会長を務めた張富士夫氏(現相談役)もこちらを熱心に読んでいるそうです。

これほどまでに大成した偉人たちがこぞって読んでいる貞観政要。

いかに歴史の失敗から学ぶことが重要であるかがわかります。

決してリーダーや経営者のみの書ではない

「そんなすごい書があるんだね。
でも、話を聞いていると、トップに立つ人や経営者のための内容じゃない?
自分には関係なさそう。」

そう思う人も多くいると思います。

しかし、これが案外そうでもないんですね。

なぜなら、今って「1人」より「コミュニティ」と言われる時代になっているからです。

会社員として組織に属している人はもちろん、
フリーランスとして自分で働いている人もチームとして活動している人が多い世の中です。

もちろん、仕事は一人きりでやってる!という人もいるかもしれません。

でも、家族はいませんか?
恋人やパートナーはいませんか?

2人以上の集合体になれば、それはもう立派なコミュニティです。

多くの人が、一人きりではなくコミュニティとして生活しているのです。

貞観政要は、決してトップを目指す人、トップの人のみが読むべき書ではありません。

組織、コミュニティの大小はどうであれ、人との関わり合いの中でうまくやっていくために必要なことを学ぶことができる名著だといえます。

実際わたしも、この本からは人間関係を円滑にすすめるために大事なことを教えてもらいました。

これからも繰り返し読んで自分の生活に落とし込んでいきたいと思います。

そしてまたおもしろいのが、李世民は初めからものわかりのいい立派な皇帝だったのではなく、何度も道をそれかけるのですが(力をもってしまうと仕方ないですね)、そのたびに何度も部下に叱られ道を正されるのです。
(その経過もすべて載っています。笑)

それがなんとも人間らしく、愛らしいんですよね。

初心をわすれてしまったときに、読むとさらにいいかもしれません。

失敗をまねぶ達人になる!

いかがでしたか?

成功するためには、失敗しない方法を学ぶことの重要性を痛感できたのではと思います。

憧れの先輩がいたら、ぜひ「成功の秘訣」よりも「失敗談」を聞いてみましょう。

誰にでも話すような成功武勇伝は片耳に、ぜひその奥にある「しくじり武勇伝」を引き出しましょう。

前者の何倍もより自分の身になるようなことが聞けること間違いなしだと思います。

p.s. 
あなたの失敗談を教えてください。

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