2021年映画ベストテン+ワースト
2021年は調子を崩して心療内科のお世話になったりしていたため、映画を観る絶対数が減ってしまった。観たのもリバイバルや名画座が多かった。とはいえ面白い新作は多かった(特にアニメ)ので、ベスト10+ワースト1を挙げていきます。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
今年ぶっちぎりのベスト。とにかくすべての表現が圧倒的に洗練されていて衝撃を受けた。エモいセリフを叫ばなくたってアニメは面白いんですよ。記事を 二つ 書いたのでぜひ読んでね。
EUREKA 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション
2幕目の繊細で丁寧で実写的なロードムービー・パートにびっくりした。そして第3幕でアニメ的ド派手演出へ連携していくのにまたびっくり。『ローガン』から『逆襲のシャア』につなげようと思う人がいるかね?
映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園
脚本の完成度が異常に高い一作。青春ミステリとしても一級品ですが、その後あらゆる伏線を回収していく怒涛のクライマックスにただただ涙。これも記事書きました。
G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ
ニンジャvsヤクザ。和太鼓。Spirit of Zen。アジアンビューティー。俺たちの見たかった日本がここにある。木村昴が歌う日本語版イメージソングが素晴らしすぎるので、ジャッキー映画みたいに日本版だけ流してほしかったよ。
マリグナント
モンスターパニック?サイコホラー?サスペンス?スラッシャー?ジャッロ?果てはガン=カタ?見ている途中で次々ジャンルが変わっていくんですが、『ワイスピ』も手がけたジェームズ・ワン監督、一貫して無駄にパワフル。結局バカミスだったと思う。
ライトハウス
閉鎖空間でムサい男二人が延々と喧嘩するだけの映画で、話もなにもあったもんじゃないんですが、次々繰り出される魔術的なイメージがめっぽう面白く、こういう壊れた映画は定期的に見ないとなと思った。
Mr.ノーバディ
痛快自警団映画。仕事のできる妻の陰で地味に生きてきた男が、秘めていた暴力性を爆発させる……という設定が、逆張り的に時代を意識させてよい。自警団活動を始めるきっかけがほとんど八つ当たりだったりするのも笑える。
ゴジラvsコング
いつのまにかハリウッドゴジラが平成VSシリーズみたいになっていた。小栗旬の白目が忘れがたい。「ゴジラの光線をコングがどう攻略するか?」と、バトルのテーマが明確なのもよかったですね。
ワイルドスピード JET BREAK
「ワイルドスピード、もう車で宇宙に行くくらいしかやることないんじゃない?」って言ってたら、ほんとに宇宙に行っちゃってびっくりした。もう次は車でタイムトラベルしかないんじゃないですか?雷の電力を利用して……
レイジング・ファイア
絶対に正義を守りたい警官ドニー・イェンvs絶対に復讐したい犯罪者ニコラス・ツェー。互いに対しひたすらブチギれつつ、銃を撃ちまくり人を殴りまくる。怒火(原題)=レイジング・ファイアというタイトルの通り、とにかくヘイトと暴力が無限に詰まった一作。サイコー。
ワースト 映画大好きポンポさん
エモいセリフをべらべら喋り、派手なエフェクトでこけおどす。こういう悪い意味でアニメ的、(私の宗派では)非映画的な作品に、饒舌に映画愛を語られても、耐え難いだけ。この矛盾に何らかの意味を見出している批評も見たが、単に何も考えていないのだと思う。
しかし、世間的には評判いいんだから、もうこういうのが「映画的」ということになっているのだろうか。はあ……
そもそも「くだらない映画が好き」という意味で「B級映画好き」を自称する奴はクソである。地獄のような90分間だった。
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