ヒノ影アランは『「うわ、それはひどいね！」って覚えたパターンからのテンプレセリフじゃないの？』と言いたいのである。

ども、ヒノ影アランです。

テレビでは発生確率高めの頻出イベントととして、不倫が扱われますな。
大概は男が(たまーに女も)、ホテルだ車だ野外だ(それはないか)とやんややんや猿のようにヤってはパパラちゃんに写真をパシャリされるわけですけれども。

まるで動物園ね。

こういうニュースを見たとき、
"1人の時"と"誰かといる時"に思うことが、だいぶ違うことに最近気づいた。

○1人でいる場合

ああー、なるほどね、2人も子どもいるんだ、そっかあ。それで手を出すねえ…エッチする場所とか時間なかったんやろな、あとそろそろ嫁さんにも飽きたんかなあ。あるよねそういうこと。でもバレるように動くのはアカンな。有名人って立場のややこしい紐に引っかかってしもたなあ。多分いろんな人が騒ぐだろうけどガンバ！(超他人事)

口調が関西弁とかになるのは仕様です。ラフなイメージだからやろね。あっ。

続きまして。

○誰かといる場合

ヒノ影「あれ。この人不倫したらしいよ」
友達「うわ、子供2人もいるのに！ひどいねえ！」
ヒノ影「ほんとだね、まじありえんわ〜」
友達「この人好きだったけど失望したわ」
ヒノ影「この人もいろいろあったんでしょー」
友達「それでも不倫はダメだよ、ほんとサイテー…」
ヒノ影「あ、あぁ、ほんとそうね」

この違いである。

完全に、社会性ある場面に俺の本音は風前の灯なのである。

不倫って、驚くぐらい正義側の熱量がエグい。
戦国時代の合戦かよってぐらい、エグい。
しかもこっち百であっち五億万人ぐらいで立ち向かってくる、みたいな印象。
スパルタ国でも勝てねえよこんなの。

川谷○音とか、いまだに払拭できてないもんなあのイメージを。(この人のこと大好きすぎるからちょっと腹にイチモツあんのよ俺)

俺個人の考えとして、不倫はほとんどの場合起きる、と思う。
それは、男がちんちんを持っている限り、発生確率が高いと言えるだろう。

人間(動物)には種の繁栄を目指す本能がある。子を残すこと、つまりセックスをすることが本能として大体のものに備わっている。
まあ、なにかのズレで俺みたいに男と子供残そうとするやつもいるんすけどね。男はいいぞ、男は。

んで、男は子を宿すことが基本ない。
女はその身に子を抱え、約十月十日の間、身重の体を守りながら産まなくてはならない。
男はその間も、種を残すための素を体で作り続ける。

放出しなければ気が済まないのだ。

この本能というやつは最強で、鬼滅の刃で例えるなら鬼の親玉・鬼舞辻無惨と言ったところだろう。
年頃の女を前にして「これはまずい…」と思えば「なにがまずい？」とすかさず返答する性欲。「種を繁栄させろ、私の言うことが聞けないのか？　私が正しい、私は何も間違わないetc...」と、男はすげえ圧迫面接に苛まれることを理解してほしい。

男は意志が弱ければ、これに負けてしまう。すぐちんちんにひれ伏す。そうして大変なことになるのである。

今すぐ全国の男に炭治郎を届けたい。そして無惨(本能)に打ち勝つと決意させたい。

さて。

この本能レベルの問題を許さないのが、人間社会というやつです。

動物だから「当たり前」を「当たり前にしないこと」。
すなわち「理性」を働かせ、より効果的に生きよう。

これが社会規律の正体です。
法律や決まりごとの大体が、「動物に落ちるな、ヒトになれ」というメッセージを孕んでいます。

自然界では、同種や異種の殺害は日常茶飯事です。食物連鎖だけではなく、縄張り争いや食料の奪い合いなど政治的な要因からも、これは起きる。

人間社会にしてみればどうでしょう。
ヒト1人を殺すだけで重罪です。
当たり前ですね？

でも、当たり前でしょうか？

人間だって、動物です。
動物であるということは、いつでも動物になってしまう可能性があるということです。

「そんなことはない」

「私は人を殺そうなどと思わない」

それは、あなたの理性が優秀なのです。

でも世の中には、その理性の幅があまりに少ない人もいる。
それを裁かず、野放しにすることは人間の減少へと繋がるでしょう。
だから、法律が存在する。
こぼれ落ちた動物を保護する檻がいる。

では、ここで問題です。

「1人でいる場合」の俺の考えていたこと、「誰かといる場合」に友達に喋りかけたこと、どちらが「俺の本当」に思えますか？

99.999%が1人でいる場合と答えてくれると思います。

世の中は今本当ということがホントに大好きですから、皆さんも御多分に洩れずこちらの本音の方が好きなんじゃないかなあと思うんですが。

でもね。

社会じゃあこれを裁くんです。

基本的に、大勢で。

もし友達に思いのままを告げたらどうなるか書いてみましょう。ある程度、社会規律につっぱねられた想定です。

○誰かといる場合

ヒノ影「あれ。この人不倫したらしいよ」
友達「うわ、子供2人もいるのに！ひどいねえ！」
ヒノ影「エッチしたかったんやろね、仕方ないやろ」
友達「え、この人に味方するの？」
ヒノ影「性欲って本能だし、それに勝てなかっただけやん。んま、有名人ってこういうリスク背負ってること考えて動かんかったのはよくないかもなあって思うけど」
友達「いやいや、有名人とかの前に家庭持ってるし責任あるから。1人の人間として、ダメでしょこれ。そもそも1人の人を愛せないで誰かに手を出すなんてホントに最低。それを庇おうとしてるあなたも最低だよ。」
ヒノ影「」

ま、そーなるわな。

俺が逆の立場でもどういうかわからんわこれ。

でも、どうしてだろうね。
こうやって正義を真っ向から突き立てられると、破りたくなる。障子の紙みたいに。

俺は人間と動物の間の境界線は、決してはっきりとしてないし、紙一重だと思う。
気を付けないとうっかり、落ちてしまう人もいる。

でもこれを、殺人した強盗したレベルで糾弾する必要があるのか？

どういう了見で人々は、不倫した人たちに死ねというの？

あなたが傷つけられたの？

どうして我がことにするの？

1人の時はどう考えてる？

その「うわひどいねそれ！」って、実はテンプレから引用した、お馴染みの台詞なんじゃない？

社会性を守るための、自分の立場を守るための。

なーんてね。

こうやって常に、本音と建前の間を反復横跳びみたいに往復して、疑問を持ち続けることが大事なんじゃないかなって思う。その本音の残酷さとか、建前の綺麗さなんかじゃ人間は測れない。もっと、二次元的ではなく三次元的な空間思考を持ちたい。

と、思うんだけど、どうかな？

今回は不倫のことを書いたけど、世の中にはおんなじような、グレーだけど犯したら殺人レベルで扱われる問題が横行してる。

LGBT、パワハラ問題、女性差別…

もちろん、重大な問題に至った例は数を追えない。でもそれはほぼ刑事裁判行き、立派な重罪になっていると思う。

ここでいうのは、民間の、日常で消化されていく些末な(けれどそう表現するにはとても痛く、熱い)出来事だ。

恨みつらみ、あるよね。俺もある。

でもこれだけは言っとくよ。

私刑で裁くのは自由だけど、その報いを受けるのはいつも自分だよ。
裁きすぎたら必ずその分が自分に返ってくると思ったほうがいい。信じてないでしょ？　でも本当だよ。それは呪いにも似ている。

17年越しに冤罪だと分かった元犯人のニュースを当時、ボロクソに叩いてた人がそれを見て、どれほどの痛みを負うかはわからないけど、確実に本人の気づかないレベルで生活に歪みがきているだろう。
よく知らない何かをよく知らないまま罵り裁くなんて、そもそも幸せのない生活が見てとれる。

誰しもが、優秀な裁判官であるならこの世は、もっと平和で生きやすくなっている。そう思う。

みんな神になりたいんだなぁって、最近思う。

んま、社会規律に則ってあーだこーだと言うのが悪いことだとか良いことだとか、それは置いておきましょう。
人間が人間たる理由を、状態を、保とうとするいわば「尊厳のホメオスタシス」なのだから。

ただ、

人間が動物という基礎の上に立っている。

このことは忘れないでもらいたい。

あまりに平和ボケしすぎている。狂っている人はあまりに身近にいるのだし、落とし穴は俺の足の数センチ横で大口を開けて構えている。

でも恐れることはない。みんな大体その穴に落ちて、一度は痛い目を見るし、這い上がってこれる。これは今後、俺のノートに実体験を書いていくことで、証明していきたいとおもう。

痛みを知った後の人間は、マジで強いぞ。

そして自らの本能(本当)と語り合って、考えてほしい。

その「ひどいね！」は、本当？
それとも、防衛本能？

俺にはまだまだ、わからない。

わからないから、どこまでも感覚のものさしを磨いていくことしかできないよ。
そのたゆまぬ道がいつしか、その人の生きる哲学になると、信じています。

あまりに悪いと叫べば叫ぶほど、
あなたの足元の面積を減らしていることに気付いてほしいな。

それでも。

失ってまでも、

叫べるというのなら、

あなたはそれを本当と認め、人間として、正義を叫べるだろう。

正義を貫くのに失うものがないなんて、詭弁であり、都合のいい暴力だ。

と、自覚してくれ。

お願いするよ。

ヒノ影アランより

P.S.

んま、真面目に書いたけどさ！！！！こういう時は猫を見るんだよ猫を！！！社会規律のしゃの字もねえぞ！！！モフモフだぞ！！！！

猫…

かわえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！