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湖畔の霜柱
「霜柱」
地表面に群がって立ち並ぶ細い氷の柱。土の中の水分が毛細管作用でにじみ出て、地表で凍り、氷の柱を上方へ押し上げて成長する。主に冬の夜間に生じ、薄い土の層をかぶっていることが多い。
街ではめっきり見なくなった霜柱。
先日、とある場所で堪能してきました。
野反湖
群馬と長野の県境、標高1500mにある人造湖。
県境とはいっても長野方面へ抜ける道はなく、「群馬の道の果て」と言える、山奥の湖。
10月の上旬、2泊3日でキャンプをしてきました。
初日の天気は雨。
2日目も好転することはなく、気温が下がり、やがて雪に・・・
そして3日目の朝、晴れたときの湖畔の様子。
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一面の霜柱
上の写真に写っている湖畔の地面、ほぼすべて霜柱で覆われています。
風は強いですが波は弱いので、波が凍ったものではありません。
真冬の街路樹の根元や晩秋の登山道で少しは見ることができますが、ここまで大規模なのは初めてでした。
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子どもの頃は凍った水たまりや霜柱見つけてはザクザクと踏んで音と感触を楽しんでいましたが、ここではいくらでも踏み放題。
プチプチを絞ってバリバリと一気に潰すような、ワックスで鼻毛をごっそり抜くような快感。
ひとつひとつが大きい
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これはおよそ3cmの霜柱。
大きいものでは10cmのくらいのものもありました。
しかも手持ってもなかなか溶けない、分厚くて丈夫。
なかにはこぶし大の石の下から生えて持ち上げているものも。
自然ってすごい。
これらを手に取って柱1本1本ばらしてみたり、大量に握って氷玉を作ってみたり、童心に帰って楽しみました。
キャンプ場は11月上旬には閉鎖してしまうので、この光景をみれるのはほんのわずかな時期じゃないでしょうか。
興味のある方は、秋の野反湖へ、ぜひ。
※この記事は「アランチャの書きたかったことを吐き出すAdvent Calendar 2021」の23日目の記事です。