夢は知識。
皆さま、GWはいかがお過ごしでしょうか~?
私は世間の連休が始まる少し前に、千葉の房総に数日間滞在したり、軽井沢に移住した友人夫婦を訪問したり…。大都会とは異なる時間軸に身を置くことで、いろんな気づきを得た4月でした。
20代の頃、「夢は知識」という言葉を教わった。
人間は、知らないものは描けない。だから若いうちに、いろんな場所や人との出逢い、見たことのないモノ、食べたことのないモノなど、あらゆる「初めて」を経験し、知識の幅を拡げておきなさい…と。
本当に、その通りだったと思う。
知らない世界は自分にとって存在しないに等しい。初めて海外を訪れたとき、「同じ地球に、自分と異なる人々のこんな暮らしがあったのか」…と驚いた。自分のなかに、日本に永住する以外の選択肢が生まれた。友人宅を訪れたとき、「いつも家にいるお父さん」という存在に初めて出逢った。夫婦そろって子育てをしている。「お父さんは平日は仕事に行くもの」…そう思っていた私には、摩訶不思議な光景だった。自分のなかに、「会社に勤める」以外の働き方の選択肢が生まれた。
20代はこんな調子で、「選択肢」という名のカードを拾い集める日々だった。切れるカード(選択肢)の数を増やすことが、人生の自由度を高めると思ったから。
そして、自分は何を大切に生きたいのか、人生における優先順位を問い続けた。自分の「好き嫌い」「何にトキメキを感じるのか」…それらに注意深く耳を傾けてあげないと、多様すぎる選択肢を前に迷走してしまう。
目的地を設定しなければ、現在地との距離もルートも算出できない。カーナビが機能しないのと同じだ。
また、ゴールが明確になって初めて、アドバイスを乞うべき師匠も決まってくる。「将来、あなたのように自由に生きるには、35歳の私は今、何をすべきですか?」…。我々を招いてくれた、房総半島でサーフィンとゴルフを楽しみ、別荘 兼 オフィス(つまり、さまざまな費用を経費計上できる。これも知らなければ選択肢に入らない)を所有する先輩に聞いてみた。「なるべく早く、人に任せる仕組みをつくることだよ」…という回答が返ってきた。同じ質問を、たとえば会社員の先輩に聞いたら、まったく異なる答えになるはずだ。
働き方や生き方には多様な選択肢があるけれど、そこに「良し悪し」や「優劣」は存在しない。それは人それぞれ好みの問題だと思う。いずれにしても、個々が求めるものを明確にしないと、幸せな人生を手に入れるのは難しそうだ。その作業をサボると、世間の幸福の基準に、いつまでも振り回されることになるからね。
私はこれが好き!これが大切なんだと、凛として生きていきたいものだよね。人生は少しずつ、しかし着実に、意図したほうに動いていくのだから♪