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バイトしてたら手札をすべて捨てることになった話
ある休日の日のアルバイト、
その日は休日らしくお客さんが多いだけの特に何もない日でした。
僕のバイト先はスーパー銭湯で、食事処や岩盤浴等のスペースなんかもあります。
日々数多くのお客さんがご来店してくださり、お客さんの数だけ各スペースでの過ごし方があり働いていて退屈しません。
・お子さん達と談笑をするご家族
・勉強や事務処理をする学生やサラリーマン
・お風呂のみで20分ほどで帰ってしまう常連さん
・お風呂上がりにカードゲームをする若者
などなど、挙げだすとキリがないくらいです。
あ、混雑時はお食事以外での席の占領はご遠慮くださいね。どの店でも。
話を戻しましょう。
その日僕は締め作業も行う要員であり、主に食事処のスペースを中心に様々な仕事を行う番でした。
普段は人のいないところから少しづつ片付けを始めたりもするのですが、休日はお客さんの引きが遅いことが多いんです。
中には閉店時間を過ぎてもまだ着替えてるお客さんがいる場合もあります。前者はこっちの都合だけどお前に関してはさっさと帰れ。
しかしその日はそんな事はなく、平日かと疑うほど引きが早かったので気を緩めて締め作業を始めました。
内容としてはトイレの掃除、館内のゴミの回収、その他いくつかの雑用をこなし最後に指定箇所の掃除機がけをして終わりです。
掃除機をかけようとした食事処の席の足元、落とし物に気づいて拾い上げました。
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しまった!完全に油断していた!!
ただの落とし物じゃない、
まさか、
手札をすべて捨てることになるとは…!
就業時間もあと15分というところで、
まさか、、
手札をすべて捨てることになるとは…!!
火と水を多用するこのお風呂で働く【赤青アルバイト】である俺が、
まさか、、、
手札をすべて捨てることになるとは…!!!
ロスト・Re・ソウルを片手にフロントに駆け込みました。
忘れ物があった場合は所定の用紙に詳細を記入することになっているためです。
こんな面白いものが落ちてた危機的状況になったからには周囲にいた従業員にも共有をしなければ。
そう思った僕は平均年齢40は超えているであろう従業員複数人に向かって、
「ロスト・Re・ソウルが落ちてました!」
バカかと。
伝わるわけがねぇだろと。
「何を言ってるんだコイツは」という顔が向けられました。そりゃそう。
「あっ…えっと…デュエルマスターズっていうカードゲームみたいですね…」
と小声で補足しながら書類の記入を開始。
補足しても伝わらない人もいました。そりゃそう。
これはこの記事の最初の方で言った
"カードゲームをする若者"の物でしょう。
発動後の呪文は床じゃなく墓地に送らなきゃ。
流石に記入資料の写真を撮るわけにはいかなかったので画像は無いですが、記入欄に
「ロスト・Re・ソウル」
とだけ書きたい気持ちをグッと抑えてカードゲーム名など詳細に記入しました。
さて、その日は手札が一枚もない状態で終業というわけです。
終盤だったから良かったものの、もしバイト開始時にロスト・Re・ソウルされていたらリソース切れでサレンダーせざるを得なくなってました。墓地活用のギミックはうちの店には無いんでね。いやー本当に危なかった。
何言ってんだ俺は。
さて、今回の話は物が物でしたが、落とし物自体は全然珍しいものではなくここ数日の間にも財布やスマホなど貴重品の落とし物が結構来てます。
お店としては気が抜けるほどくつろいでくれるのは嬉しいですが、所持品の管理は気を抜かないようにしてくださいね。
仕事が増えて面倒というのもありますが、何より困るのは皆さんなので。