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艦これアニメは……お休み。放送延期に思うこと

 あら残念……いわゆる「万策尽きた」でしょうか。

 第3話のラストに物凄く気になる引きを見せただけに、続きを待たされてしまうのは何とももどかしい。しかし一方で(物語の良し悪しに関係なく)質が良くないものを見せられても、となってしまう。本当に悩ましい。今思えばあのときの作画は……と語っても、後出しジャンケンみたいな批判になりますからね。一提督としてそれはみっともないだろうと。

 それにアニメの制作スケジュール云々については、つい先日ガルパン最終章・第4話公開について語ったばかりです。

 TV版では12話中2回も「総集編」になったと書きましたが、図らずも本放送でのラスト回となった第10話の時点で現場はもうアップアップの状態。そのためアニメ制作元・アクタスでは特別スケジュールと編成を組み、本来なら製作途中で二重三重のチェックが入るところをすっ飛ばし、人海戦術でどうにか納品したとか。なお今現在配信や再放送で視聴できるのは、円盤の販売時に修正した完全版なので、そのドタバタの名残は10年前の本放送を観た人しか分からないのですね。

 そういえば昔『宇宙戦艦ヤマト(初代1974年版)』の直撃世代だった方から裏話を聞いたことが。その方曰く「実は結構作画ミスがあるんです」と検証動画まで見せてもらったほど。セルの重ね間違いや、戦闘時に右側のアンカーを使ったはずが数カット後には左側になってた等々。現場での混乱があちこちで伺えます。
 実際に『ヤマト』の製作スケジュールは非常にタイトだったそうで、その日に放送する分が放送当日に完成し、スタッフが放送キー局のよみうりテレビ(大阪)まで新幹線で運んでいったとか……これ新幹線無かったら完全に詰んでたのでは。アナログだった時代ならではの逸話でしょう。
 一方でデジタル作画の時代だと、先に書いたガルパンでの「人海戦術」はデジタルによる海外発注だったとか。今だからこそ可能な話です。

 今回の件に話を戻しますが、もちろん製作スケジュールの管理は重要ですし「落としてしまった」のは今後の信用問題にも関わります。かといってスケジュールのために質を落としたくも無いでしょう。今回の艦これアニメも、史実に関連する部分やEpisodeⅡの瑞雲・強風改の描写が良かったのをみると、その両立がどれだけ難しいのかと思ってしまうのですね。そう考えると、ガルパンはもう「クオリティーに全振り」したアニメなんだろうな、と。

 さて次回、EpisodeⅣ「佐世保」の放送が12月半ばまで延びたとなれば、残り4話はどの日程で放送するのか? 「EpisodeⅤ」までは流せるとしても翌週はもう12/29で、各放送局も年末年始の放送形態になるからオンエアは厳しくなりますね。そこはどうするのかと思いますが、案外ガルパンと同じく「Ⅴ」までは流して、残り3話分は数ヶ月後とかに「完結編」として改めて放映とかもありそう。自分はそれでも構わないけどなぁ……

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