人に頼むのが難しい
動画編集のディレクター業務をしていると
つくづく人に頼むスキルに乏しいと感じる。
お願いすることができないのだ。
追加の要望や、修正など
お願いすればいいのに言えなくて、
自分でやってしまって
勝手に疲弊したり怒ったりしている。
そんな状態だから、「頼れるチーム」が作れない。
ディレクターと編集者は対等である。
むしろ編集者があってこそのディレクターである。
品質の保証はディレクターが行うが
修正は編集者の仕事の範囲だから、編集者が最後まで行うべきなのだ。
クライアントの要望も、編集者が行うことの範囲だから、依頼すればよいのだ。
そうは思っているのだ。
どの範囲までが編集者の仕事か、
修正はどの程度行うのか、
最初から取り決めしておくようにするか。
その方が気が楽だ。
でもそれは「人に頼む」スキルの習得から
逃げてしまっているだけの気もする。
思えば普段から人に頼むのは苦手だ。
全部自分でやろうとして、結局うまく行かず失敗したことも多い。
そして「自分でちゃんとやらない」で「人に頼っている」人を
ズルいと思っている自分がいる。
保護者会とかPTAとか委員会の仕事とか
ずっとやらないで逃げている人のことは嫌いだった。
でも、この
「人に頼る」=「ズルい、怠けている」という認識自体が、
ズレている気がしてきた。
この認識があるから、人に頼めないのではないか?
人に頼ることは、悪い事ではない。
自分も、その人にそれだけの価値を提供していれば、
頼んでも良いのだ。
何より人に頼まないと、一人でできる事業には限界がある。
「信じて、頼るけど、チェックのシステムは作る、」
ぐらいがいい距離感なのだろうか。