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肉離れと猫の手術 3日目

今日は猫の退院の日。
私は怪我で迎えに行かれないので、下校してきた長男に猫の迎えを依頼する。
手術代金は39000円。
猫コロナウイルス(FCoV)の抗体価が高く、術後に致死性の腹膜炎を発症するリスクがあるため、術前にお腹のエコーをしたこともあり料金が標準より高くなっている。
術前の検査は30000円だった。
国民皆保険で感覚が麻痺しているだけで、命はお金に左右され、医療はビジネスだと思い知る。

家に帰って来た猫。黄色い割烹着のようなエリザベスウェアを着ている。
入院中は何も口にしなかったようで、ウェットフードをあげたら一心不乱に食べた。すぐにうんちもした。消化管が元気な様子でとりあえず一安心。

しかし人間が見てもわかるくらい、しょぼくれていて元気がない。
そりゃそうだろう。臓器が無くなり、先もわからぬ状況で知らない場所で過ごしたのだ。精神的なショックは大きいだろう。

家族が出掛ける気配があれば不安そうに鳴き、付いてくる。帰ってきたら一目散にやってくる。隙があれば甘える。今までこんなことはなかったので気の毒に思う。

我々にできるのは、なるべく暖かく清潔な環境を整え、一緒に居ること。
人間の都合でこんなことになってしまい申し訳ない。
致死性の腹膜炎におびえながら、猫と過ごす。


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