![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165589688/rectangle_large_type_2_9884440cc6a2b061dac5bd564b92626c.png?width=1200)
【あひろ場22】一人称の物語と星占い――ないしは、占いの結果22(19000文字)
「星占い」というのは、通常、地球を中心に描かれた(天動説的な)チャートによりなされる。
でも、実際の太陽系は地球じゃなくて太陽が中心な(地動説的な)わけで――。
「人類のいる星」すなわち「視点」――を中心に据えての占いっていうのは主観的に過ぎるというか――客観性に欠けるというか――、実は常々そんなふうに感じていたりした。
そしたら先日、太陽を中心に据えたチャートがあることを知った。
――おお、こういうのがあったのか!
と、なんだか嬉しくなった。
ヘリオセントリックチャートというらしい。
地球から見上げた天空ではなくて、太陽系を外から俯瞰したような配置図――。
――ヘリオでは、地球よりも内側を周回している水星や、それから金星あたりは、従来のチャートとはまったく違った位置に描かれる。
月は表されない。なんとなれば、太陽系を俯瞰した場合、月という衛星はあまりに地球に近すぎるため地球に吸収されてしまうから。
代わりに、地球という感受点が表れる。地球は、従来のチャートにおける太陽の位置の真正面に位置することとなる。地球視点から見た太陽と、太陽視点から見た地球の方向は、まんま真逆になるという理屈だろう。
自分のヘリオセントリックチャートを、これを描画できるサイト(https://freehorocharts.com/heliochart)で作図してもらった。
見詰めてみた。
ふむ。
月にまつわる違和感が払拭された気がした。
水星が、俄然意味を帯びてきた。従来のチャートから読み取れる水星のありさまも、主観的にはかなり正しく思えたが、ヘリオセントリックチャートに表れた水星の意味を、多分に客観的に捉えると、こちらもまたずいぶんと当たっているような気がしてなんだかとても新鮮だった。
自身を含むあらゆる対象は、思うに、主観的に捉えたありさまと、客観的に捉えたありさまの2重性により定位されているような気がしてならない。
従来の天動説的なチャートと、ヘリオセントリックの地動説的なチャートを、いわば複眼的に見詰め、自身や他者や世界を把握し直してみるのも面白そうだ。
人類が、コペルニクス的な世界観に目覚めてのちかれこれ経つわけだが、けれどもまだ星占いの世界には地動説がぜんぜん浸透していない。ヘリオセントリックチャートはマイナーな存在なのであろう。
なので、ここ、あひろ場では、これからも従来の天空図(ヘリオセントリックチャートに対してジオセントリックチャートと呼ぶらしい)により、天空の角度を景色として読む活動を続けさせていただきたいと思っている。
客観的なさまを認知認識するための旅路は、主観的なチャートの有意性に気が付き愕然とするところから始められるべきだ――と思っているからである。
三人称の物語は、一人称の物語を紡げるようになってからのち紡がれるべきだと思うし、そもそもからして人生とは、本来的に「一人称の物語」であってしかるべきだと思うし。
でもいつか――、中心点の自分に目覚めることができたら――!
そしたら悟れるかもしれない。僕とは、地球(自我)ではなく、太陽(自己)だったんだって――!
*
さてさて、本日ご紹介させていただきますのは参加者Aさんの景色となります。男性の景色です。
従来の天空図により読ませていただいたのですが――、せっかくだから今回は、ヘリオセントリックチャートも添付させていただいちゃいましょう!
Aさん、ご参加ありがとうございました😃!
――
![](https://assets.st-note.com/img/1734078953-lcZ5RranJKsB1y7DmNu3SiwF.jpg?width=1200)
■度数
太陽:射手座22度
月:牡牛座29度
水星:射手座14度
金星:蠍座8度
火星:水瓶座10度
木星:乙女座5度
土星:牡羊座5度
天王星:乙女座29度
海王星:蠍座25度
冥王星:乙女座23度
アセンダント:射手座15度
■解読
天空図をご覧ください。
星の散り方のバランスを見ますと、左右では、左にやや星が多く、上下では、上にほんのいくらか星が多く配置されているのが見て取れるかと思われます。
天空図の左半分は「自分」を、右半分は「他者」を象すとされています。
なので、この方、自主的な方でありましょう。
――いえ、ご連絡を受けました際に、「ノリよく、笑い飛ばしちゃう感じでよろしく」的なリクエストをたまわりましたので、そんな感じで書いちゃいますと、この方、どちらかというと「オレさま(!)気質」でありましょうかと。
自分で考え、自分で決めて、自分で行動し、自分で責任をとるタイプ。
「他者」を象すとされる右半分に位置している目立った星は、月、であります。
月は、ズバリ「他者」を象す星でありますが、同時に、「母」や「妻」や「家庭」や「プライベート」や「幼少期」や「感情」や「個人的無意識」を象す星でもありますから、この方、よかれあしかれ、母に、妻に、家庭に、自分の気持ちや無意識に「向かい合っていかざるを得ない」方のようにお見受けいたします。
「向かい合う」の内容は、「煩わせられる」かもしれないですし、「のっぴきならない愛着を持つ」かもしれないです。
天空図の左半分、自分を象すゾーンの真ん中に鎮座ましましているのはアセンダントと呼ばれる感受点で、これは、誕生時の東の地平を表し、すなわち「その人自身」を象すとされています。この方の場合、アセンダントは射手座の15度となります。
このアセンダントに、ほとんどピタリと(射手座の14度)で寄り添っているのがこの方の水星であります。
水星は「知性」や「コミュニケーション」を象す星でありますから、この方、なかなかの智恵者でいらっしゃるかもしれませんね。のちに述べさせていただきます、この方の鍵となる星――天王星の解釈ともあいまって、この方は、直観的なひらめきに恵まれたアイディアマンでありましょう。
そして、太陽も射手座です。射手座の22度。
――
太陽:射手座22度
水星:射手座14度
アセンダント:射手座15度
――
アセンダントとの差は7度ほどありますが、「人生の目的」や「社会的な自分」や「夫としての自分」を象す太陽は、これまたこの方自身を象していると目されますので、やはりこの方は、自分をしっかり持った人と見て間違いなく、他者や母や妻や家族に対して真っ向から向かい合ってゆく生き方を余儀なくされる方かと思われます。
しかし一方で射手座は、自由闊達なサインです。束縛されることは苦手かもしれません。家庭や家族と向き合いつつも、縛られることをよしとはせず、自分の趣味や生き甲斐を大事にされる方であろうとも思われます。
――さて、角度たちの各論はのちに記すことにして、まずは天空図を概観してみましょう。
赤い線が3本、青い線が6本見て取れますね。
この方にはノーアスペクトな(有意な角度を1つも持たずに孤立している)星が1つもありません。
10ある星たちのすべてがアスペクト(有意な角度)を形成しています。
また、星に関しては、コンジャンクションが1つもありません。
コンジャンクションというのはニアリー0度の合一角のことで、星と星とがぴったり重なり合っている配置のことです。
先ほど、アセンダント(射手座15度)と水星(射手座14度)がコンジャンクションしていると書かせていただきましたし、さらには、この方のMC(社会的な地位や到達点を象す――「天頂」とも呼ばれる感受点)は、この方の天王星とコンジャンクションしているのですが、こと星については、コンジャンクションな配置が1つも見当たらないのでありました。
赤い線で表した凶角が3つ、青い線で表した吉角が6つ、以上、終わりっ!――というような男らしい(!)景色であります。シンプルで占いやすいですう(笑)。
――と、思ったのでありますが、んー、のちに記します『調停』の複合アスペクトがあるのは珍しくないことでありますが――、オーブ(誤差)の取り方次第では、ありますねえ、『ヨッド』と呼ばれる宿命的な複合アスペクトが!
土星を頂点に、金星(オーブ3度)-木星(オーブほぼなし)が底辺の『ヨッド』が見て取れなくもありません。
緑色の線で表したものがそれです。
シンプルなだけの配置ではないかもしれませんね。
「見て取れなくもありません」と曖昧な書き方をしたのには理由があります。
『ヨッド』は、60度と150度と150度で形成される二等辺三角形なのですが、このうちの2辺、150度については、普通、オーブ(誤差)を厳しく見ることになっているのです。それだけ『ヨッド』はレアな配置なのですね。
オーブ(誤差)についても書いておきましょう。
いったん少し脇にそれますが――、代表的なアスペクト(有意な角度)には次のようなものがあります。
――
・コンジャンクション(ニアリー0度の合一角)
・オポジション(ニアリー180度の対立角)
・スクエア(ニアリー90度の葛藤角)
・セクスタイル(ニアリー60度の調和角)
・トライン(ニアリー120度のさらなる調和角)
――
このようなアスペクト単体、またはこれらのメジャーアスペクトが組合わさった複合アスペクトにより、たいていの星読みはなされるわけですが、メジャーではないマイナーアスペクトというものも存在していまして、そちらについてはオーブ(誤差)をタイトに解釈することになっているのです。
例えばセクスタイル(ニアリー60度の調和角)を例に考えると、有意な角度は60度なんだけど、少しくらいズレてても(ニアリーイコールであっても)まあ60度ってことにしようや! ってな感じでおまけ的に許容される角度の範囲をオーブというのです。
占い師によりこの誤差はまちまちであったりもするようですが、あひろ場では基本、5度以内をオーブとして認めることでやらせていただいています。
コンジャンクションとオポジションについてはもう少し緩やかに、8度までは認めちゃいましょう! という考え方もあるようですが、なんにせよ、オーブが小さければ小さいほどアスペクトの効果が大であるのは論を待たないところであります。
さて、話は戻りますが、マイナーアスペクトはこのオーブを極めて小さくしか認めません。
『ヨッド』という複合アスペクトを形成する150度の2辺(これはクインカンクスと呼ばれるマイナーアスペクトです)については、通常で3度程度まで――、『ヨッド』と認定する場合は2度程度まで――、オーブの幅を狭めて解釈するのが妥当であるように思われます。
しかるに、この方の配置ですが、土星-木星のクインカンクスはオーブ0度といってよいタイトさで完全に成立しているのですが、他方の土星(牡羊座5.40度)-金星(蠍座8.40度)のクインカンクスはオーブがジャスト3度なのですよ。
クインカンクスは成立していると見てよさそうなのですが、これが『ヨッド』を形成する1辺と見なし得るのか得ないのか、実にビミョーなところであるわけです。
でありますから、『ヨッド』類似の複合アスペクトが認められる――くらいに、あひろ場では見ておこうかと思っています。
――だなんて、ややこしい話が長くなっちゃってすみません。モスコシおおらかに語りましょうね。
――特徴的だなと感じた配置をいくつか、まずは列挙させていただきます!
――
1、太陽(射手座22.12度)と冥王星(乙女座22.50度)がタイトにスクエア――
2、水星(射手座14.23度)とアセンダント(射手座15.09度)がタイトにコンジャンクション――
3、天王星(乙女座29.01度)とMC(天秤座1.24)がタイトにコンジャンクション――
4、月と天王星がほぼオーブ0度でトライン――
5、月と海王星のオポジションを天王星が『調停』――
6、土星を頂点に、金星(オーブ3度)-木星(オーブほぼなし)が底辺の『ヨッド』類似の二等辺三角形アリ――
――
以上の特徴的な6点について、まずは語らせていただきます。
しかるがのちに、各アスペクト単体についてを各論的に語らせていただくつもりでいます。
――その1、太陽(射手座22.12度)と冥王星(乙女座22.50度)がタイトにスクエア――
――
太陽:射手座22度
冥王星:乙女座23度
――
小数点以下を四捨五入するとオーブは1度ですが、正確にはもっとタイトです。
太陽は、「人生の目的」や「社会的な自分」や「夫としての自分」や「意識」を象す星です。この方の場合、「奔放さ」や「海外」や「哲学性」を象す射手座に位置しています。
冥王星は、「徹底」や「変容」や「破壊と再生」を象す「激烈」な星です。太陽系のいちばん遠いところを周回している天体で、公転スピードが遅く、ゆえにいちばん影響力の強い星とされています。
この方の場合、この「激烈」なる星が、「徹底」や「深さ」や「神秘性」を象す「激烈」なる蠍座に位置しています。
影響力は、「中心点から遠い星→中心点から近い星に向けて発動される」と読みますので、この方の場合は、「蠍座の冥王星」から「射手座の太陽」に向けて力が発動されることになります。
角度はスクエアです。スクエアとは、ニアリー90度の葛藤角です。星と星とがカクカクと不調和なぶつかり合いに晒されます。
この葛藤を、いちいち具体的に生きることで統合してゆくことが課題となりましょう。
ありさまを比喩的に語らせてください。
暗黒ながらも任侠度の激高い蠍座組の組長冥王星さまが、自由奔放に生きたいんだもーんな僕ちゃんに、「たらたらしてんじゃねーぞ、シロクロつけろや、生きるか死ぬかの勢いでいちいちにけじめつけんかいワレェ!」と常時迫っているようなありさまです。ふぃー。タフにしてヘヴィな景色でありますな。任侠な香りがぷんぷんしますです。
アスペクトの各論はのちに記そうと思っていたのですが、目立ったこのスクエアについては今ここで詳述してしまいましょう。
【太陽と冥王星のスクエア】
完璧にやらなきゃ、完全にならやきゃ、と感じてしまいがちで妥協が苦手かもしれません。射手座の太陽的にはテキトーにちゃーっと済ましてしまいたい場面でも、蠍座の冥王星さまにスクエアな角度からタイトに睨み付けられちゃっているので手が抜けません。
自分の力を信じ、手が届きそうにない高みにも手を伸ばし、挫折すると落ち込みますが、不屈の精神力で再び立ち上がるでしょう。
100か0か――みたいなところがあり、見限ると、積み重ねてきたものをすべてぶち壊してしまったりもしかねません。復讐するときはデビルマンになります。
才能を見抜く眼があります。力のある人に近づく面もあります。一発逆転を狙いたいと思うタイプかもしれません。
技能を磨くと光る人でしょう。資格が必要となる仕事にも向いていそうです。社会的な後ろ楯を失いやすいきらいもあり、強制終了! みたいな憂き目に遭うこともあるかもしれませんが、持ち前の精神力と洞察力で不死鳥のごとく蘇る人です。
裏切りや失望を恐怖する一面があります。明智光秀には気を付けましょう。
家庭は緊張を孕んだものになりやすい暗示があります。家族をコントロールしようとするところがあるかもしれません。激しい感情に晒されても織田信長にならないよう注意しましょう。
――だなんて、デビルマンや明智光秀や織田信長にまでご登場いただいてしまいましたが、太陽と冥王星のスクエアからは以上のようなありさまが見て取れたりするわけです。
しかし、この方がイコール織田信長なわけでもデビルマンなわけでも勿論ありません。
太陽と冥王星がスクエアであるという一面を含んだ天空図の全体性がこの人なのでありますから、他のアスペクトたちとの総合で、この方自身の景色は改めて語らせていただくことになります。
己の内にデビルマンや織田信長を宿してるんかなーもしかしてオレ? くらいの認識でよろしくお願いいたします。
――では次の、えーと、2はなんでしたっけ?
――その2、水星(射手座14.23度)とアセンダント(射手座15.09度)がタイトにコンジャンクション――
そうでした。
水星とアセンダントがオーブ1度で重なっているのでありました。
――
水星:射手座14度
アセンダント:射手座15度
――
アセンダントは、出生時の東の地平を象す感受点です。本人を象す、とされています。とりわけ、社会に向けて見せている表向きの顔を象しているようです。
そのアセンダントに対して、「知性」や「コミュニケーション」を象す水星がタイトに重なっています。
サインは射手座。
こちらについても各論的な考察を先出ししてしまいましょう。
【アセンダントと水星のコンジャンクション】
頭がよいです。好奇心に溢れています。
射手座に位置するアセンダントおよび水星でありますれば、哲学的な考え方ができる人かもしれません。構造的に考えるというか。仕組みを理解できるというか。
例えば社会の、あるいは会社の問題点を鋭く見抜き、その構造上の欠陥を指摘することができるでしょう。
他のアスペクトにも出ていますが、企画力があります。アイディアや情熱を文章にまとめ、他者とシェアすることが得意でしょう。話し好きでもありますからプレゼンも上手いかもしれません。新しい情報や知識にも敏感で、面白いものや優れたものに対する嗅覚も鋭く、そうしたものを礎に、自分の気持ちや考えを効果的に語ったり、綴ったりすることに長けています。
コミュニケーション力もあり、社交的な面もあり、人間関係の構築力も高そうです。
射手座におけるアセンダントと水星のコンジャンクションは、この方が優れた企画者であることを強く暗示しています。
――んー、いいアスペクトですね。
ただし――、と、意地悪なことを書いちゃいますが、アセンダントは出生時刻の正確さに依存するところが大です。
生まれた時間が少しでもズレるとアセンダントは隣のサインに移っちゃったりもしかねないのです。
なので、あひろ場では、アセンダントなどの感受点や、ハウスについても、つまり出生時刻の正確さが要求される要素はあまり重視せず、星どうしの相対的な位置関係すなわちアスペクトを重視することにいつもはしています。
けれども、この方の天空図全体が醸すありさまが、のちの各論からも見て取れますように、極めてイノベーショナルなものであるため、水星とアセンダントのコンジャンクションについては特筆しておきたく感じた次第です。
次の、MCという感受点に至っては、いつもなら度数表にもあげていません。
けれども、こちらからもイノベーションな香りがぷんぷん漂ってきちゃっていますので、やはり特筆させていただきます。
――その3、天王星(乙女座29.01度)とMC(天秤座1.24度)がタイトにコンジャンクション――
――
天王星:乙女座29度
MC(天頂):天秤座1度
――
サイン違いのコンジャンクションです。
乙女座のシッポと天秤座のアタマがくっついているありさまですね。
MCとは天空図のてっぺんの感受点で、社会的な到達地点みたいなことを象すようです。天職を象す――だなんていわれることもあるようですね。
この感受点のいちばん近くに接近している(カルミネートしている)天体は、この方の場合、天王星です。
天王星は「革新」や「アイディア」や「独自性」を象す星です。最近では「技術革新」を象徴しているともされています。
こちらも各論ふうに語ってみましょうか。
【MCと天王星のコンジャンクション】
一般的にはレアとされる職種に適正があるかもしれません。
たとえそれが決まりきったデスクワークであろうとも、この方は、ひととは違ったオリジナルなアプローチで業務の効率化や収益性の向上に取り組むことができそうです。
メディアやテクノロジーに関する仕事にも縁があるかもしれません。
こだわりや個性を十二分に発揮できる職場に恵まれると大いに跳ねることでありましょう。
――ほらね。やはりこの方はアイディアマンなのであります。
他のアスペクトからもそれがわかります。
因みに、ワタクシ事ですが、この私のカルミネート天体(MC近接天体)も実に天王星であったりします。
互いに、ヒトナミ、セケンナミからは遊離した生き方を、、、せざるを得ない感じでしょうか、いや、いい意味で!
だなんて余談を失礼いたしました。
次を見てみましょうか。
――その4、月と天王星がほぼオーブ0度でトライン――
月:牡牛座29度
天王星:乙女座29度
――
トラインとは、ニアリー120度の、調和を象す吉角です。
オーブ(誤差)は、ほぼなし。大変にタイトなアスペクトです。
こちらについても、先出しで、各論的な解釈を済ませておきましょうか。
【月と天王星のトライン】
「繊細」で「几帳面」な乙女座に位置する、「変革」や「ひらめき」を象す天王星(この方のカルミネート天体――MC近接天体――でしたね!)が、「安定」や「感覚」を象す牡牛座に位置する、「感情」や「家族」や「母」や「妻」や「個人的無意識」を象す月を、調和的な眼差しでタイトに見つめています。
乙女座や牡牛座という、しっかりとした大地に根をおろす天王星と月ではありますが――、それゆえに誠実な香りがおおいに漂ってはいますけれども――、「変革」を象す天王星のタイトな吉角でありますれば、次のように解釈できそうです。
すなわち、この方は、個性的です。新しい環境を常に求めるようなところもあるでしょう。プロフェッショナルでありたいというこだわりも強く、独自の信念を貫くため、場合によっては煙たがられるかもしれません。
しかし、先に述べましたように、乙女座という土属性のサインに位置する天王星でありますれば、変化やチャレンジの背景には誠実なる思いが常にあり、そのために、人々からの人気も得られるでしょう。
ルールは破ってもマナーは守るぜ(©ブルハ)的な人であるかと思われます。
射手座の太陽がこの方の目的地であることに照らしても、自由を愛し、安定を完全には手放さない匙加減ではありますが、チャレンジをし続ける方なのではないかと思われます。
女性に対しては友愛的かもしれません。仲間としての異性を大切にできる人でしょう。
仕事については、独自のアイディアを活かせる企画者が適職です。革新的なアプローチが武器となるはずです。
苦手なことは、束縛されること。我が道を我が力で切り拓きたい人なので、干渉され過ぎると、一時的にでも関係を絶とうとしてしまうかもしれません。
家庭内においても、一人部屋が必要になるでしょう。家族のサポートには感謝を表しつつも、自主独立の姿勢を崩さないでしょう。
――さて、再び天空図をご覧ください。
この方の「月と天王星のトライン(ニアリー120度の調和角)」が、「天王星と海王星のセクスタイル(ニアリー60度の調和角)」とともに、「月と海王星のオポジション(ニアリー180度の対立角)」に対して直角三角形を描いていることに気づかれましたでしょうか?
この点について、5項目めの解説に移ります。
――5、月と海王星のオポジションを天王星が『調停』――
上記の直角三角形は、『調停』と呼ばれる複合アスペクトです。
頂点となる天王星(この方の、キーとなる星で間違いないと思われます)が、「月と海王星の対立(180度)」を、トライン(120度)という調和と、セクスタイル(60度)という調和に切り分けているかっこうです。
月と海王星の対立や緊張が癒され、両者の統合が助けられています。
『調停』を形成している残りの2辺についても、ここで、各論的に考察してしまいましょう。
【月と海王星のオポジション】
――
月:牡牛座29度
海王星:蠍座25度
――
「安定」を象す牡牛座に位置する、「感情」や「日常」や「幼少期」や「母」や「妻」や「個人的無意識」を象す月を、「激烈」なる蠍座に位置する、「ロマン」や「曖昧さ」や「音楽」を象す海王星が、オーブ(誤差)4度で真正面から対立的に睨みつけています。
オーブ4度でありますから、そうタイトではありません。むしろ緩やか。
けれども、オポジションという配置の影響力は侮れません。
この対立を統合してゆくことは、この方の、極めて重要な課題となるでしょう。
どんな対立なのか各論的に述べます。
海王星の「曖昧さ」が「幼少期」を象す月に対立し、この方、いくらか子供っぽいかもしれません。自己分析をして、己を省みることが有益でしょう。
芸術的な仕事や、感覚的な趣味に秀でます。特に音楽的な分野に縁が深いでしょう。しかし、「芸のためなら女房(月)も泣かす」とならないよう気をつけなくてはいけません。
また、母親(月)に翻弄される暗示もあります。
そして、意外や疑い深く、ともすると被害者意識を持ちやすい側面があるかもしれません。
パートナー、例えば奥さまに、過大な理想を求めがちで、共感されないだけで被害者意識を持ちかねません。理想と現実のギャップに折り合いをつけることこそが、オポジションを統合してゆくことに繋がるでしょう。
仕事については、これはもう、芸術、特に音楽、またはイマジネーションが求められる仕事、あるいは演劇に縁があるでしょう。
天王星のサインが乙女座であることにも符合しますが、意外や、繊細な面のある方です。この繊細さが、天王星的に、すなわち革新的に発揮されますと、オポジションが統合され、偉大な仕事を為すでしょう。
信念に重きを置く方ではありますが、他方で、自己肯定感の揺らぎやすい人でもありそうです。ひとさまの感情に、いちいち影響を受けやすく、対人関係が複雑になってしまうこともあるかもしれません。
自身の感情に波があるのも特徴的でしょう。家庭内での躁鬱で家族を振り回さないようにしましょう。
――などと、対立角であるだけに、厳しめの解釈が並んでしまったかもしれません。
でも、大丈夫!
この方の景色のてっぺんには、MC近接の天王星が燦然と輝いています。
天王星が、先に解釈をいたしました「天王星と月とのタイトなトライン」と、以下に解釈をいたします「天王星と海王星のセクスタイル」との2辺を用いて、上記のオポジションを『調停』してくださっていますので!
【天王星と海王星のセクスタイル】
――
天王星:乙女座29度
海王星:蠍座25度
――
「几帳面」な乙女座に位置する、「独自性」を象す天王星が、「激烈」なる蠍座に位置する、「芸術性」を象す海王星に調和的に見守られている配置となります。
オーブは4度で緩めではありますが、トランスサタニアンの(土星以遠の)2大巨星がセクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成してくれています。
喩えるならば、天王星は発明家です。海王星は芸術家です。
発明家と芸術家が協調的にタッグを組んでいるありさまです。
この方、常人の域を超えたアイディアマンでありましょう。ロマンティックなイノベーターみたいな。
スピリチュアルなことにも興味がありそうです。インスピレーションに恵まれていますので、音楽や演劇の分野で新時代を築く力を持ち合わせているかもしれません。直観で動いて吉です。
恋愛はオープン。精神的な交流を重視し、束縛は苦手ですが友愛的な関係を育めそうです。
天才肌でありますから、音楽、文芸、美術のみならず、科学や、またはスピリチュアルな分野においても頭角を表し得るでしょう。
ひとに対する優しさもあります。悩みや苦しみに寄り添える力があります。細やか過ぎる感性により自らが疲弊しないよう気をつけなくてはいけません。また、情に流されて失敗しないよう注意しましょう。
――総じて、「芸のためなら女房も泣かす」になりかねないロマン主義を、繊細なるアイディアマンである天王星っぷりが、その直観力と才覚により『調停』してくださっている景色といえましょう。
もう一度書きます。直観に従って吉です。
――さて、特徴的な項目についてはあと1つを残すところとなりました。
最後のこちらは、なかなかにビミョーな配置となります。
クインカンクス(ニアリー150度の要調整角)2つが、セクスタイル(ニアリー60度の調和角)に対して『ヨッド』という複合アスペクトを形成しているか否かの考察となります。
6、土星を頂点に、金星(オーブ3度)-木星(オーブほぼなし)が底辺の『ヨッド』類似の二等辺三角形アリ――
まずは、クインカンクスについて。
【金星と土星のクインカンクス】
――
金星:蠍座8度
土星:牡羊座5度
――
「激烈」なる蠍座に位置する、「美意識」や「恋愛」や「経済観念」を象す金星が、「意欲」的な牡羊座に位置する、「禁欲」や「束縛」や「年長者」を象す土星に、オーブ3度で、『要調整』を迫られています。
太陽やアセンダントが射手座であることに照らしても、この方、いくらか浪費家であるかもしれません。
金星が位置するのが蠍座であることが、こと浪費に関しては救いでありますが、女性関係という点では、これ、蠍座の配置であることが凶と出るかもしれません。
先にも見ましたように、この方、女性に対して本来的には友愛的であります――が、金星♀が蠍座にあり、火星♂が水瓶座にある(両者は、のちに詳述いたしますが、スクエアという葛藤の配置となっています)ことに照らしますと、女性関係の、ちょっとフツーではないトラブルにも気をつけたいところであるにはあるのです。
そんな、この方の金星に対して、土星が、年長者よろしくな眼差しで「要調整」を迫ってくれているのです。
クインカンクスは、普通はあまりいい意味で解釈されない角度でありますが、「金星と火星のスクエア」を諌める意味でも、この方のクインカンクスはこの方の全体性に対して有益に機能しているように思えなくもありません。
――今1つのクインカンクスについても見てみましょう。
【木星と土星のクインカンクス】
――
木星:乙女座5度
土星:牡羊座5度
――
オーブなしといっていいタイトさですね。
「生真面目」な乙女座に位置する、「楽天的な」木星に、「意欲的」な牡羊座に位置する、「禁欲的」な土星が「要調整」を迫っているありさまです。
これは「矛盾」を孕んだ配置となります。
「生真面目な楽天性」と「意欲的な禁欲」が調整されなくてはならない、という角度だから。禅問答のようですね。
無視したいくらいに解釈が難しいわけですが、オーブなしのタイトさですから無視もできそうにありません。
一言で済ませます。
禅、です。
矛盾の要統合です。
二律背反の合一化です。
射手座の太陽の持ち主さんでありますれば、このテツガク的?なニュアンスも分かってくださるのではないでしょうか?
先に述べさせていただきました、スピリチュアルにも通じそうな直観力で、吉星のボス木星と、凶星のボス土星のクインカンクスを観じ取っていただきたく存じます――だなんて手抜きを失礼いたします(汗)!
――さて、1つめのクインカンクスは、浪費や性的逸脱に対するクサビ、2つめのクインカンクスは北と南を同時に目指しなさい的な禅問答じみた要統合のクサビ――であるとして、この2辺が、底辺に相当する「金星と木星のセクスタイル(ニアリー60度の調和角)」に対して『ヨッド』という「宿命の複合アスペクト」を形成しているか――というのが6項目めの要検討ポイントでありました。
「宿命の複合アスペクト」だなんて聞くと緊張するかもしれませんが、この複合アスペクトの別名が「神の指先」だなんて聞くとさらに緊張しちゃうかもしれませんね。私も緊張しています。
『ヨッド』とは、回避しようと思っても回避しきれない宿命を象すとされています。
この方の場合、頂点は土星でありますから、土星すなわち「禁欲」や「制限」や「年長者」に関わる困難が暗示されていそうです。
それを、底辺となりますセクスタイル、すなわち「金星と木星の吉座相」が育みますエネルギーを使って克服してゆかなくてはならず、しかしこれはなかなかに困難な試練で、かといって逃げることは許されず、逃げてもまた戻される――というような、つまりは、そのステージをクリアしない限りゲームの先には進めないぜ的なありさま――。
これを見てゆくにあたり、まずは底辺となりますセクスタイルについてを各論的に解釈してみましょう。
【金星と木星のセクスタイル】
――
金星:蠍座8度
木星:乙女座5度
――
オーブは3度。タイトではないけど緩めでもないかと。
配置としては、文句のないラッキーポジションです。
人気者でありましょう。
純粋なところがあります。
外見も悪くはありません。女性なら絶世の美女だったかもしれません。男性で残念でした(笑)!
女性にモテますね。羨ましいな。女性をターゲットにした企画が当たりそうでもあります。
ひとさまの世話や支援が得意と出ています。意外や、福祉や介護の仕事にも向いているようです。特に、木星の年齢域である45歳から57歳くらいにこの方は、ひとさまのお世話をする仕事で活躍するかもしれません。
社交好きな面もあり、逆に、愛情に飢えているところもあるかもしれず、おかしな言い方になりますが、例えば独りで食事をすることを極端に寂しく感じたりもしそうです。家族と食卓を囲むことを至上の喜びと感じるタイプかもしれません。
ファッションやアートのセンスもよく、人生を楽しむ術を知っています。
――というような、魅力的な男性なのでありますね、この方は。
そのような吉座相で培ったパワーを活かして、頂点の星が醸し出す試練に立ち向かいたまえよ――みたいなことが、この方の宿命として用意されている――のだとしたら、それがすなわち『ヨッド』なのであります。
年長者の世話や、経済的な節制や、趣味に関する禁欲や、対人的に被る束縛や、そういう土星的な試練が、もしかしたらこの方にはついてまわるのかもしれないけれど、持ち前の優しさや人間的な魅力を発揮して、なんとか、そして何度でも、それらの困難に打ち克ってゆきたまえよ、と、立て! 立つんだジョー! と、そういう宿命が――、あるのかもしれません。
「かもしれません」とメイビーな表現をいたしましたのは、前にも書かせていただきましたが、『ヨッド』が許容するオーブの問題があるからです。
木星と土星のクインカンクスはオーブがほぼ0度なので、このクインカンクスは『ヨッド』を成立させるに十分でありますが、他方の、金星と土星のクインカンクスはオーブがジャスト3度で、このクインカンクスが『ヨッド』の一辺を構成し得るかどうかはビミョーなところなのでありました。
『ヨッド』の許容範囲を3度とする占者もいるようですが、2度までしか認めないという占者も少なくはありません。
なのでここでは、この方には『ヨッド』類似の配置がある――くらいに捉えておきたいと考えます。
――さてさて。
そのような「宿命のアスペクト」類似の配置を攻略してゆくにあたって、この方には、隠された武器があるのでありました!
それは、ズバリ、MCです。
MC(天頂)という、社会的な到達点を象す感受点が、この方の場合、天秤座の1.24度となります。
前にも書かせていただきましたが、この方のMCは、この方の天王星(乙女座の29.01度)にピタリと寄り添われて(カルミネートされて)います。
「アイディアとひらめき」の権化のような天王星に添われしMCですが、この感受点は、なんと、『ヨッド』の頂点を担う土星の真正面に配置されているのでした。
――
土星:牡羊座5.40度
MC:天秤座1.24度
――
オーブは4度程度あります。
しかしオポジション(対立角)の配置については、8度程度までのオーブを認めることも一般的なので、MCと土星のオポジションは有意に成立していると解釈できます。
『ヨッド』の頂点の真向かいに星や感受点がある場合、このヨッドは『ブーメランヨッド』と呼ばれる特殊なヨッドとなります。
特殊な複合アスペクトのさらなる特殊形態こそがこの方の景色なのでありました。
『ブーメランヨッド』では、ヨッドの頂点の星の真向かいにある存在が、宿命攻略の鍵となるといわれています。
この方の場合は、天王星に寄り添われしMCこそが、土星的な試練攻略の鍵となるわけです。
天王星に添われしMCとはなにか?
「アイディアやひらめき」に寄り添われた社会的な成長および成功です。
これが、ヨッドの底辺を構成していた、あの、「金星と木星のセクスタイル」による「人間的な魅力と優しさ」とともに、この方についてまわる土星的な、すなわち、制限や束縛や節制にまつわる困難を、克服するための大いなる手助けをしてくれていると解釈できます。
つまり、この方は、経済的な試練や、趣味や娯楽に対する制約や、年長者に対する責任など、ついてまわる土星的な困難を、生来の人間的な魅力や優しさと、さらには、社会的な活躍の場面において都度発揮される独自の発想力により、1つ1つ克服してゆける人物であろうということです。
ヒーローでありますな。または、一休さんみたいな?方でありますかな?
――さてさてさて。
この方の主だった景色について見てまいりました。
以降は、まだ解釈し終えていない残りのアスペクトについてを、各論的に述べてゆきたいと思います。
天空図と照らし合わせながらお読みください。
【水星と火星のセクスタイル】
――
水星:射手座14度
火星:水瓶座10度
――
「奔放」な射手座に位置する、「知性」を象す水星が、「個性的」な水瓶座に位置する、「行動的」な火星と、オーブ4度でセクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成しています。
タイトではありませんが、よい角度です。
頭がよくて口が上手いです。
行動力もあり、挑戦に対して意欲的でしょう。
アクティブなパートナーを情熱的に求めます。
討論や議論は得意中の得意。
家族に対しては皮肉的な攻撃をしないよう心掛けましょう。
【金星と火星のスクエア】
――
金星:蠍座8度
火星:水瓶座10度
――
「激烈」なる蠍座に位置する、「娯楽やお金や恋愛」を象す金星と、「風変わりで変態的な(フランス車的な?)個性」を象す水瓶座に位置する、「男性性や衝動」を象す火星が、オーブ2度のタイトさで、スクエア(ニアリー90度の葛藤角)を形成しています。
ちょっと注意が必要な角度となります。
異性にはモテるのですが、不倫や愛憎劇に注意が必要です。
金銭的には浪費家の暗示があります。稼いだぶんだけつかってしまうというような。
親密な間柄、例えば家族間の軋轢にも注意したいところです。熱くなり過ぎないように。
仕事でも、攻撃的になり過ぎないようにしましょう。人を使う力もありますが、支配し過ぎてはいけません。
公平さや正しさを求めるがゆえなのですが、自らの考えを主張し過ぎてしまうきらいもあります。
火星のトンガリは水星や土星に、金星の逸脱は木星に、上手くコントロールしていただきましょう。
【火星と土星のセクスタイル】
――
火星:水瓶座10度
土星:牡羊座5度
――
トンガリをコントロールしてくださる土星さまに感謝な配置です。
「独特な個性」を象す水瓶座に位置する、「男性性や衝動」を象す火星に対して、「意欲的」な牡羊座に位置する、「節度と節制」を求める土星が、オーブ5度の緩やかさではありますが、セクスタイル(ニアリー60度の調和角)な眼差しを投げ掛けてくださっています。
努力と責任の人です。
我慢強くて、歳を重ねたのちもタフに頑張れそうです。
若い頃に怪我や病気をしたかもしれませんが、そのためにかえって健康的なライフスタイルを構築しそうな暗示があります。
ジェントルマンなところもあり、淑女を大切にする一面があるでしょう。
根気強く、長期的な視点でプロジェクトを遂行できそうです。
家族に対して、責任のあるサポートを提供できる方です。役割をしっかり果たそうと頑張るでしょう。
【海王星と冥王星のセクスタイル】
――
海王星:蠍座25度
冥王星:乙女座23度
――
「神秘的」な蠍座に位置する、「幻想的」な海王星と、「繊細」な乙女座に位置する、「激烈なる変容」をもたらす冥王星が、オーブ2度でセクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成しています。
スピリチュアルなことに関心を持ちそうです。
直観が冴えます。
ひとの気持ちが読めてしまうかもしれません。
――はい。
以上ですべてのアスペクトについて記させていただけたかと思われます。
最後に、この方の全体像についてまとめてみます。
そのあと、付録を1つおまけして、今回の解読を終わらせていただきます。
――では、この方の全体像。
この方は、射手座にある太陽が象徴するように、自由奔放に人生や趣味を楽しみたい人でありまして、太陽と冥王星のスクエアが象します侠らしさがデビルマン的になり過ぎないよう注意しさえすれば、土星をめぐる『ヨッド』類似の配置が暗示するような、「制約や節制や束縛」に悩まされつつも、これを、金星と木星のセクスタイルが象すような、生来の優しさや、てっぺんに輝く天王星の、MCとのコンジャンクションゆえの独自性や、月と海王星の対立を『調停』するありさまや、さらにはヨッドを『ブーメランヨッド』として攻略してゆくような作用により、上手く統合し、別の面(金星と火星のスクエア)における浪費や逸脱についても、木星や土星の力でこれを巧みにコントロールし、アセンダントと水星がコンジャンクションしている人ならではの、知的な成功をついにはおさめることのできる方なのではないか――とお見受けいたしました。
平たく申しますと、直観に従って、独自のアイディアで難局を切り抜けつつ、人間的な優しさにより、ひとにも寄り添ってゆけそうな、侠気のある人でいらっしゃるかと。
――さて、付録を掲載させていただく前に、今思いつきましたので、年齢域についても一言。
『ヨッド』類似の配置の底辺を形成しております「金星と木星の吉角」についてのところで、木星という星の年齢域について書かせていただきました。45歳から57歳くらいが木星の年齢域で、この時期に、福祉や介護の仕事でひと助けをする暗示かある――、と。
で、気になりますよね。
58歳からはどうなんねん?? と。
58歳からは土星の年齢域に突入します。
正確には、
――
木星の年齢域:45歳~57歳
土星の年齢域:57歳~70歳
――
なにゆえか、57歳がダブっていますし、年齢の細かな数値については異説もあるようですが、概ねそんな区分けになっているようです。
土星の年齢域に入ってこの方はどうなるのでしょうか?
この方の土星といえば――、
――
・火星とセクスタイル
・『ヨッド』の頂点
――
でありましたね。
火星に対する土星の調和がさらに強まるのかもしれません。
既出の各論、【火星と土星のセクスタイル】が強まるように思われます。
すなわち、より責任のある立場になってゆくというような。
そして、もう1つ、『ヨッド』の頂点が力を増してくる――?
「制限や節制や束縛」すなわち「仙人めいたありさま」、これが強まってくるとも読めなくはありません。例えば里山に籠り、静かな暮らしに入るとか――。
しかし、であります。
この方の太陽は射手座の太陽であり、水星に寄り添われしアセンダントもまた射手座です。
この方は、自由奔放に、知的に、独創的に、自立的かつ自律的に人生を楽しみたい方なのであります。
そのために、アイディアや優しさを持ち合わせていらっしゃる――。
なのでこの方は、土星時代に、土星にまつわる困難を、自らの天空の全配置を用いて克服してゆこうとされるのではないか――と私には直観されます。
里山の仙人になるにせよ、ひっそりと静かにではなく、あるいはスピリチュアルな、あるいは奇抜で斬新な、ある種の新しいスタイルの籠り方により、世間に対して、なにかを、面白く、楽しく表現されたり、発信されたりしてゆかれるのではないか――だなんて思われました。
いつもは未来について語ったりはしないのに、今回は例外的にそんなふうに書かせていただいてしまいました。
なんにせよ、そのあたりの年齢になりましたら、新しい風に吹かれるのがよろしいかと思われます。
――さて、さてさてさて!
以上でおしまいとなります。通常ならば!
今回は特別におまけを掲載しちゃうのであります。
ヘリオセントリックチャートを、下記サイトさまのご好意により転載させていただきます。
ヘリオセントリックチャートとはなにか?
太陽を中心に据えたホロスコープであります。
従来のホロスコープが、地球を視点にして見上げた天空を、いわば天動説的に描画しているのに対して、ヘリオは、太陽系内に配置された地球という視点(自分)を、客観的に描画したチャートとなるようです。
この方のヘリオセントリックチャートはこちら↓
![](https://assets.st-note.com/img/1734064236-Dubx9VSfl2ed0TJP4O5A3rCG.png?width=1200)
(https://freehorocharts.com/heliochart)
不勉強でありますれば私は解釈をいたしません。
けれども、私が描かせていただきました、冒頭の、汚ならしい天空図と比べていただけますと、その違い(汚ならしさの違いじゃないですよ。内容的な違い)が見て取れるかと思われます。
この方の太陽は、この方の地球として、従来の天空図の180度反対側に配置されています。
それでも、冥王星との角度がタイトにスクエアなことには変わりがないのですね(解釈はいたしません)。
それから、水星と天王星がタイトにセクスタイルです(こちらについても解釈はいたしません)。
従来のホロスコープで、いわば主観的に見詰めても、ヘリオセントリックなホロスコープで、いわば客観的に見詰めても、変わらない部分は変わらないのかもしれません。
でも、水星や金星の位置はずいぶんと違った配置となっていますし、月は考慮されなくなっています。
――で、なにが言いたかったかというと、長々と書いてきたのちにこう語ってしまうのはなんなのですが、星占いってのは、たぶん、主観的に「当たっている」と思えるだけで、客観的には「当たっていない」んじゃないか――ということです。
しかし、自らをタイトに客観視するためにも、まずは、自らのありさまを主観的にでも構わないから内省し、「げっ。なんで当たっちゃうん??」と驚いてみる体験が有益であると私には思えるのでありました。
なので、今回も、配置を、興味深く見詰め、魂なりを込めたつもりで語らせていただきました。
景色を読ませてくださりありがとうございました!
※ヘリオセントリックチャートの描画:freehorocharts.com様(https://freehorocharts.com/)にて。
※見出しの写真:lmk様より借用。
いつもありがとうございます。
あひろ場に参加ご希望の方は、
1、生年月日
2、出生時刻
3、出生地
の3つのデータを「クリエイターへのお問い合わせ」経由でお知らせください😀!
出生時刻はだいたいでも大丈夫です。出生地のデータはなくても問題ありませんが、あったほうが細かく占えます😃
お代はいただいていませんが、結果に満足していただけましたら、チップでサポートしていただけますと嬉しいです😆💦
お気軽に、ってかテキトーにウェルカムです😃✌️
▼あひろ場
いいなと思ったら応援しよう!
![あひろ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156988056/profile_6b5b917e522b31c2d7b5ba42a0456f2c.jpg?width=600&crop=1:1,smart)