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ルキンフォーな夏のこと(440文字)

妻が当てたのであった。

沖縄は北谷のホテルの、2泊の宿泊券を。

結婚する直前に購入した都内のマンション――

からほど近い沖縄料理屋のくじ引きで――、であった。

んじゃ、行くか。

ということで、

編集部に、あひろ南下ホリデーを勝手に宣言し(編集長のお勝手ってやつである)、

4日間の休みをむりくりゲットした。

土日を含めた6日間で、沖縄を走り、沖縄を泳いだ。

那覇で借りたレンタカーで北部の瀬底に着くまで、

それから瀬底近辺の海岸をさんざんホッピングしている間、

さらに中部の海を巡り、北谷のホテルに滞在し、のちに南下し、ひめゆりな哀しみの海に浸かってから、真っ直ぐな橋を渡って伊計島経由で浜比嘉島の霊場を訪れ、

しかるがのちに那覇まで走りレンタカーを返却する――まで、

ホンダインサイトの中でぐるぐると

掛かっていた音楽こそがスピッツの『さざなみCD』であった。

何も怖いものがなかった『神田川』じみたあの頃を、

収録されていた曲なんて弾き語ると鮮やかに思い出す。

スピッツ『さざなみCD』より『ルキンフォー』😀✌

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あひろ
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