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僕等の時代(410文字)

「Katjes(カッチェス)のサワーブラックカラントグミが懐かしい」

と妻が言った。

かつて東京で暮らしていた頃、

近所に住むママさんと一緒にばくばく食べていたのだという。

時は流れて、妻も、妻のママさんも、僕も変わった。環境も状況も変わった。

――もうすぐ誕生日だろ? そのグミ大量に買って、グミパーティーやろう。で、嫌っていうほどばくばくしたらいい。

と伝えると、

「もう買えないんだ。生産中止になっちゃったんだよ」

と妻は、首を横に振りながら言った。

そして、

「ママに守られてた日々は、もう戻らないんだ」

と、悲しげに続けた。

懐古的になっているのだな、と思った。

そしたら、歌のフレーズが浮かんだ。

〽もうそれ以上そこに立ち止まらないで。
〽僕らの時代が少しずつ今も動いている。

歌詞でググった。

オフコースの、『僕等の時代』という歌だった。

唄ってみた。

時、まさに、冥王星が水瓶座に入らんとするまっ最中。

新時代の到来!

シフトしなきゃね、次に😃✌️


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あひろ
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