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チームの広報戦略を公開、ローンチ時にめざましテレビに取り上げられたお話

8/7(金)にテレスペβ版を公開しました。みなさんありがとうございました。

たくさんSNSでも宣伝してたくさんの人に使ってもらえたので、お礼として何かをお返しさせて欲しいなって思いました。

ローンチまでの想いとか、裏側とか、チーム紹介とか、色々考えたんですが、せっかくならうちの強いところを教えてあげた方が、これからサービスをローンチする起業家さん、広報さん、のためになるんじゃないかと、今日は広報の話をしようと思います。

まだ会社を作って10人以下で広報の担当者がいないような、弱小チームの方向けの記事です。

(1)弱小チームの広報って何をすればいいのか?

何をすればいいという義務はないので、むしろ「お前はどうしたいの?」的な話が先で、それを実現するために広報がある感じです。

うちの場合にはテレスペというサービスを4者向けに知って欲しいので、全方位=必然的にメディア露出したいよね、と。

・スペース提供側のB向けとC向け

・利用者側のB向けとC 向け

なので、うちの広報はメディアへの露出をすることが一番の仕事です。ちなみに、広報担当者なんて高尚なポジションはありませんので私がCEO兼で広報もやっています。創業者が広報ってラクですよね。

(2)メディア露出をするために何をすればいいのか?

 参入障壁が低くてB向けのサービスの場合にはステルス開発を選ぶこともあると思います。バレないようにこっそりやることで安易な模倣競合が生えて来るのを防ぐわけですね。雨後の筍こわい。

でも、一般的にはみんなメディア露出したいですよね。

じゃあどうすればいいのか。

それはとっても簡単な話で、自分がメディア側だった時に取材したい先になればいいと。

 例えば我々がテレビ番組のADで、なんか面白いとくダネ探してこいよ!って年中言われている立場だったとしましょう。自分が拾ってきたネタで、まだ誰にも知られてないけど放送したらめっちゃ反響で話題になるようなネタ。欲しいですよね。

 ということは、そういう人にとくダネを渡せば喜んでもらえるわけです。

(3)とくダネを、渡す

ここまで大丈夫ですか?

とくダネを渡せば、メディア露出できて、わーい。こんなです。

感の良い方ならお気付きでしょうか、

誤)取材して欲しいネタを渡す

正)とくダネを渡す

ひどい話ですよね、要するに我々ベンチャー側が取材して欲しい商材を取材してもらうという考え自体を、まず一旦忘れましょう。リセット。

(4)とくダネのキーワードをリスト化する

新しいサービスを取り上げてくれるネットメディア、新聞、雑誌、テレビを書き出して、よくわからなければイケてる企業がXXXに取材されました!ってLPに載せてるリストとかをパクリながらスプレッドシートにまとめて、それぞれどんなネタが求められているのか傾向を書きます。

過去の取り上げている履歴を見渡せばその傾向はわかるはずで、主婦向けが多いとか、お金儲けの話が多いとか、流行り物が多いとか、社会問題が多いとか、色々傾向が出るはずです。

その傾向と、自社サービスを照らし合わせて、キーワードを決めていきます。1つでも良いし3つぐらいでも良いです。

例えば主婦向けの番組でテレスペのサービスを取り上げて欲しい場合、キーワードは、在宅ワーク、コロナ離婚、共働き、とかですかね。

テレスペは実際にはビジネス向けの番組で取り上げて欲しいので、テレワーク、リモートワーク、新型コロナウイルス、あたりのキーワードを選ぶことが多いです。

(5)プレス向けのリリースを書く

プレスリリースをGoogleドキュメントなどワード系ソフトで書きます。

いろんな書き方がありますが、一番ラクなのは良いリリースを見つけてパクることでしょうか。

・要約

・背景

・メリット

・サービス内容

・ライターさん向けの案内

ぐらい書いてあればそんなに気にせず、一般的な内容で大丈夫です。

大事なのは、さっき作ったキーワードを盛り込むこと。

プレスリリースなんてタイトル最初の15文字ぐらいで99%捨てられますから、タイトルと本文の最初の段落ぐらいに、先ほど用意したキーワードを踏んだんに盛り込みましょう。

プレスリリースって我々ベンチャーが言いたいことを余すことなく書くラブレターじゃないらしく、メディアにとくダネを紹介するテキストらしいんですよね。プレス向けのリリースですもんね。

釣りをする時にエビが好きだからとエビを餌にして釣りをするのか、狙っているお魚さんが好きな餌をつけるのか。

お魚さんが好きなキーワードは先ほどたくさん選んでいるはずなので、タイトルや序盤に盛り込みましょう。取材は5割電話で来るので電話番号は必須。

(6)送る

色々な送り方がありますが、うちでやっているのは3つです。

・先に知っている記者さんへメール

・数日後PRTIMESで一斉送信

・PRTIMESの記事を知らない記者さんへメール

送付先のメディアリストをどうやって作るのかとかは、本1冊読めば書いてあるので7回ぐらい読めばよろし。これがバイブルです。

仕事だと月何十万もする広報PR会社のトップの方の広報に関する濃厚な内容が、本だと2,299円。本ってすごいっすよね。自分はプレスリリースを出すたびに、30分ぐらいこの本を読み返しています。現役広報の方に1冊読むならどれ?っと教えてもらった本で、本というか教科書。

(7)取材依頼を受ける

プレスリリースを出してすぐに取材依頼が来ることもあれば、数ヶ月後に来ることもあります。うちだと両方かな。

取材側からすると、Googleのニュース検索とか、PRTIMESのプレスリリース検索とかで、今抱えている企画に合いそうな会社を探してメールや電話でアプローチをする、ということですね。

うん、そうなの。だからキーワード選定が重要なの。

キーワードを入れてリリースを出しておけば、検索で引っかかってくれて目に留まり、読むとどうも自社の企画に合うかもしれない→メールか電話。

取材問い合わせがきて実際に公開される確率は、自分の肌感では4分の1ぐらいですかね。半分ぐらいは企画内容が合わなくて断って、Go!出したもので最終的に流れちゃうのがその半分ぐらい。

うちの場合は、営業っぽいものと有料取材は返信せずに無視します。有名テレビ番組の制作会社とかが70万円とかで誘惑してきたり、よくわかんない雑誌が7万円で対談とかあるんですが、文句を言ったりせず、完全に無視しましょう。相手にしちゃいけない人種です。

もちろん、お金持ちならテレビに出たいってのもありかもしれませんが、構造として私は取材費を取るやりかたが苦手なのです。自己責任にて。

(8)取材当日

スタッフさん連れていらっしゃいます。テレビだと思ったより時間かかります。3分の番組でも2-3時間見ておくと良いかと。なんでそんない時間がかかるかというと、そもそも来る時間ピタリじゃないので。

一つ前の取材が早く終わる、遅く終わる、という関係ですね。

それから本当にネット業界にいるとわからない地道で丁寧な収録をされます。3分のために1時間ぐらい余裕で回してますよね。

取材当日は特に難しいことなく受け答えすると良いと思いますが、NGだけはしっかりと紙に書いて渡すとかメールで残すとかした方がいいです。逆に、こっちが伝えたいことなんて番組側には関係ないのであんまり注文つけないほうがいいかと。広告じゃないんで、あっちが自由に決めるのはしょうがない。帰り際に、ざっくりとした放送予定日だけは確認を

(9)取材後

サービス名や出演者、値段、そのほか色々とメールや電話で確認があると思います。ここも特に気をつけることはないかと。

放映日はあくまで目安で、緊急のニュースや番組構成上の問題で放送されないということもよくあります。

XXXに自社サービスがXXXに放送されます!!

みたいな告知は、積極的にやってもいいと思いますが、その辺は好き好きで。

(10)放送

いよいよ放送です。テレビなら録画は忘れずに。

この放送による効果はもちろんですが、放送された事実を活用して自社の営業や信用獲得に繋げるのが、弱小ベンチャーのやるべきことだと思います。結構みなさん好きなんですよね。とくにうちみたいに飲食店さんなどを相手にしていると、株主が上場企業とかよりもXXXテレビでも紹介、の方が効きます。

ただ、テレビの動画およびスクショ的な画像を、広報としてオフィシャルに流用するためにはとんでもない手間が必要ですので、基本的に使えないと思っておいた方がいいと思います。社内資料として取っておく程度ですね。

ここから持論ですが、広報がオフィシャルに動画をSNSなどに流すわけには行きませんが、個人の方が流しているものをわざわざ止めるほどの責任はこちらにはありません。そのへんは…お好きにどうぞ。

以上。

みなさんのサービスがテレビに取り上げられる事をねが…っても何も事実は変わらないので、プレスリリースってSEO対策みたいなもんだよ?ということだけでも伝われば。

キーワードを制するものは、プレスリリースを制する!

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