自転車旅29日目 -熊本県熊本市-
あかん、腹痛が治らん。
完全に心が折れてます。
平時は痛くないのだけれど。
何か食べるとすぐにお腹を下してしまう。
怖くて自転車に乗れない。
熊本県から抜け出せない。
日中はネカフェで過ごし、
すぐに次の宿にチェックイン。
お金ないのに、何やってんだか。
ここに来て、こうも計画が崩れるとは。
最悪です。
このまま、この旅が終わるのか。
本当にやるせない。
短期のバイトして、すぐにでも再開したい。
と、愚痴ばかりも何なので。
ネカフェで素敵なマンガに出会いました。
「百木田家の古書暮らし」
いや最高に面白い。
冬目景先生、最高です。
このマンガは知らなかったのだけれど。
過去に羊のうたとイエスタデイをうたっては
持ってた。
どちらも大好きなのだけれど、
この作品はイエスタデイに近いかな。
恋愛の苦悩がリアルというか、
三女そっち!?みたいな。
恋愛のまごまごしさ、の描写が一級品。
冬目景先生のマンガはキャラが立つを越えて、
人生があるんだよね。
真に生きてると思わせる表現。
ビジュアル的に書き分けがそんなになくて、
何だか類似したキャラがいない訳ではないけれど。
でもちゃんと別人。
それぞれの人生を想像させる。
いや私は素人なのでよく分かりませんが。
キャラが立ってるマンガは数あれど、
ここまで入り込んで来るマンガはそんなにない。
冬目景先生、矢沢あい先生、ぐらい。
感情移入といえばそうなんだけど。
何だか、このマンガはキャラの友人になって、
各出来事に共感してしまう、そんなマンガ。
なかなかない、すごい体験だと思う。
HUNTER×HUNTERとか大好きだけど、
そういう感覚じゃないもんね。
あれは勝手に冨樫義博先生とバトルしてる感じ。
うわ!冨樫先生、こう来たか!みたいな。
いやそこは読めなかった、参りました、みたいな。
もう冨樫先生天晴れ!みたいな。
キャラと同化する感情移入と、
キャラの友人になる感情移入と、
作者と対話する、の3つがある気がする。
じゃあキャラと同化するタイプはどの作品だろう。
ドラゴンボールは子どもながらに、
悟空になったつもりで読んでたかなあ。
その作品に触れた自分の年齢に依存してるのかしら。
ナウシカは…。
初めて原作読んだ時は中学生だったけど、
あれはどちらか。
作者と対話していた気がする。
それでもあのラスト7巻は、人生観に大きな影響を
喰らった作品です。
子どもながらに、ジブリ大好きだったからね。
まさかマンガでああなるとは。
多感な時期にあれを読めたことは幸せです。
マンガ語りになってる。
自転車旅と銘打ってこの体たらく、
本当に申し訳ない。
体調を整えること、旅費をどうにかせないかんこと、
芳しくないこの状況を打破するために、
しばしお時間をください。
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