プロカメラマンが本気でPCを作ったらこうなった2023 ~PC構成とパーツの選定理由まとめ~
はじめに
2012年7月、当時としてはそこそこハイスペックで組んだ現在のPC。
時代と共に少しずつ中身は入れ替えてきましたが、主要部分はまったく変わらず、今も動いています。10年以上も元気に動いてくれていることを思うと、嬉しい限りですね!驚くべきことに、約11年使い続け、結果として故障で交換したのはHDDだけでした。
改めて当時の購入当初の構成を調べてみました。
【ケース】Abee:smart J02
【背面ファン】SCYTHE:KAZE-JYUNI 800rpm
【マザー】ASUSTek:P8H77-M PRO
【メモリ】Corsair:DDR3 1600 CL9 4GB×4=16GB
【電源】玄人志向:KRPW-PT500W/92+
【SSD】Plextor:PX-128M3P
【HDD】Seagate:BarraCuda 3TB 7200rpm
【CPU】Intel:Core i7-3770
【CPUクーラー】Cooler:Master Hyper 212 EVO
【光学ドライブ】LG:GH24NS70
【カードリーダー】SkyDigital:SKY-TFe30
うる覚えですが、当時のこだわりとしては、カードリーダー付きの小さくてパワフルなマシンで記憶媒体多めに積めるように…とかだった気がします。ただ、当時のハイスペックとはいえCPUは4コアの3.90 GHz…明らかに力不足で、現像パラメーターを変えるたびに1秒弱待たされるなど、かなりストレスな状況になってきたことと、10年もたっていつ壊れてもおかしくない状況なので、壊れる前に買い替えを決意したというわけです。
新PCのコンセプト
使用目的としてはほぼほぼ写真の現像なのでCPUのシングルスレッド重視&メモリ盛り盛りなのを最優先に何でもよいかな…とセール時期を狙って完成品を買おうと思って探していました。
しかし、意外とぴったりくる構成ってないものですね。。
せっかくなのでこだわりを詰め込んでみることを決心。プロカメラマンであり写真編集がメインという環境を前提に、まずは何をこだわるかをまとめてみました。
CPUはシングルスレッド重視
GPUは高騰中ということもあり保留
爆熱CPUに対応できるエアフロー
→同時に、静音性も重視内蔵の光学ドライブとカードリーダー
写真保管用にSSD、その1次バックアップ&データ倉庫にHDD
→2次バックアップ&データ倉庫用のNASは稼働済みメモリ盛り盛り
サウンドバー用にS/PDIF端子
将来的な構成変更にも耐える柔軟性
と、かなりこだわった結果、ほぼほぼ選ぶ商品が限られてくるので、意外と悩む必要もなく楽でした♬
そんなこんなで最終的な構成がこちら!
【ケース】Antec:P10C
【背面ファン】Noctua:NF-S12A PWM
【CPU】Intel:Core i7 13700K
【クーラー】Noctua:NH-U12A
【グリス】親和産業:SMZ-02S
【マザー】ASRock:Z790 SteelLegend
【メモリ】ADATA:DDR5 5600 CL46 32GB×2=64GB
【電源】Corsair:RM850x Shift
【SSD:システム】Solidigm:P44 Pro 1TB
【SSD:画像用】SanDisk:Ultra 3D SSD 4TB
【HDD】東芝:MDシリーズ 7200rpm 4TB
【5インチベイ】ICYDOCK:MB343SPO
【光学ドライブ】Pioneer:BDR-UD03
【カードリーダー】SkyDigital:SKY-TFe30(使い回し)
各パーツの選定理由
ではなぜ上記のパーツを選んだのか?大まかなコンセプトは上記の通りですが、より詳細な選定理由をまとめてみたいと思います。実はほぼすべてのパーツに「そのパーツ出ないといけない理由」があったりして、自分でもびっくりするくらい徹底的にこだわりぬいた構成になっています。ここまでパーツごとに思い入れを持ってこだわる人もなかなかいないでしょうし、いても整理してまとめてる記事は珍しいと思います。少しでも写真現像に興味のある写真愛好家の方をはじめ、自作初心者の方のご参考になれば嬉しいです♬
【ケース】Antec:P10C
要件としてどうしても外せないのは下記4点。
5インチオープンベイ
USB Type-C
SSD+HDDが1台以上
奥行と高さが50cm未満
しかしこの条件に当てはまるケースは、まさかの2点のみ!
ちなみに最近流行りのガラスケースはですが、個人的に光らせる趣味はまったくないのと、静音性の観点からも積極的に選ぶことはしていません。
Antec:P10C
FractalDesign:Pop Silent Solid
ではどちらを選ぶか?それぞれ気になるポイントは以下の通り。
■Antec:P10C
【良い点】
PSU上部にファンを設置すればGPU搭載時の冷却効果抜群
ケース上部のコネクタカバー付き
最大でHDD3台+SSD5台(2台分は共用)積める
【気になるポイント】
ファンコントローラーが低速・高速しか切り替えられず、不便だし煩い
→解決方法あり!PSU上部の逆回転ファンを設置するとマザーボード下部のUSB3.0ヘッダと干渉するというレビュー多数
→実際に組んでみたところ問題なし!
気になるポイント含め、ケースの使いこなし術については別途まとめますね!
■FractalDesign:Pop Silent Solid
【良い点】
FractalDesignならではのおしゃれさ
前面ファンが140mm×2で静音性よし
5インチベイが2つある
【気になるポイント】
空気の吸入口が前面左側面のみでエアフローがかなり厳しい
5インチベイが下部なのでデスク下に置くと使いづらいかも
5インチベイを2つ使うとHDD0台+SSD2台しか積めない
ケースのUSB-Cを使うには別売りのケーブルが必要
まとめると、こんな感じでしょうか。とはいえ差はそこまで大きくなく、私自身もいまだにPop Silentのほうがよかったかな~なんて思ったりするほどです。
エアフロー&記憶媒体重視ならP10C
静音性重視ならPop Silent
GPUを今後積む予定がなければぶっちゃけPop Silentのほうが静音性という観点からも良いかもしれません。CPUはMTP制限するか、低電圧化するか、後で紹介するハイエンドクラスのCPUクーラーを使っていれば、エアフローはあまり意識しなくても良いかもしれず、その場合もPop Silentのほうが良さそうです。
私の場合、将来的にはRTX4070ti~4080クラスのGPUを増設する予定なのと、Core i7 13700Kをなるべく高い性能で使いたいのでエアフロー重視という意味で最終的にはP10Cに決めました♬ 地味に、HDDとSSDが1か所にまとめて搭載できるのもポイントで、そうすることで配線を少しでも少なくすることが可能になります。
【背面ファン】Noctua:NF-S12A PWM
P10Cはデフォルトで前面×3+背面×1のファンが付属してきます。ただ、付属のファンということでファン自体の能力も静音性も優れているとはいえず、できれば全部交換したいところ。ただ、それももったいないので、最も重要でお手軽な背面ファンを交換し、そのファンをPSU上に移設することにします。
特にP10Cは前面に3つもファンが付いている=ケース内は正圧なので、負荷が高い状況ではいかに排熱効率を高めるかがポイントになります。つまり高付加時は背面ファンを全速力で回してあげたいですが、そうすると騒音問題が出てきてしまう…のでやはり背面ファンだけでもこだわるのはコスパの観点からもお勧めです。
CPUクーラーをNoctuaにしたこともあり、ここも安心と信頼のNoctuaで統一。Noctuaの120mmファンでお勧めは2種類あります。これ以外にも廉価版のreduxもあったりしますが、それなら他にも選択肢はあるので、無理してnoctuaを選ぶ必要もないような気もしてきます。
NF-A12x25 PWM:万能
NF-S12A PWM:背面排気専用
使い分けは上記の通りで、上のA12は高いですが最新の万能最強ファンなのでどこで使っても大丈夫。もし前面ファン×3も交換する方で予算も潤沢な方はA12を使うのが王道です。
下のS12Aは用途に注意!静圧が弱いので、背面への排気ファン専用です。しかし排気能力だけで見たらA12より高いくらいなのに値段は安いのでコスパは最高♬
【CPU】Intel:Core i7 13700K
最も大きな選択として、
Intelにするか? AMDにするか?
がまずあります。
それによって他のパーツの選択にも大きな影響を及ぼすため、慎重に決める必要があります。ただ、以前は安心と信頼のインテルでしたが、今ではAMDも安定してきているので、好みで選んでいただいて良さそうです。
選び方の大まかなイメージとしてはこんな感じ。
万能に何でも卒なくこなすインテル
→目的と予算に応じて幅広いラインナップから選べる強みLightroom特化ならAMDの7800X以上
ゲーム特化ならAMDの3DXシリーズ
つまり、ハイエンドCPUかつ何かに特化した形であればAMDはもはやインテルよりも優秀なCPUになっています。
では、画像編集目的のPCを組もうとしている私が、なぜインテルを選んだのか?大きく3点あります。
ニーズに合ったマザーボードがない
トータル価格が上がる
(マザーもCPUも)アイドル時の消費電力が高い
まぁぶっちゃけ価格です(笑)なんか全体的に高いんですよね(^^;
消費電力については、アイドル時はAMDの方が高いものの、高付加時はAMDの方が低いので、トータルで考えれば気にするほどの誤差ではなさそうです。
また、予算やニーズの関係でハイエンドなCPUが不要な場合、ラインナップが豊富なインテルが現時点では予算的にも性能的にも良さそうです。
ではインテルCPUの中から何を選ぶべきか?
最新の13世代Core i5 13600K以上限定ではありますが、12世代からの進化ポイントはこんな感じです。
Eコア・キャッシュが増量
シングル・マルチスレッド性能が向上
(その代わり…)発熱と消費電力が増加
マザーボード含め全体的に高価に
ざっくりまとめると、消費電力をマシマシにして能力を上げました!という感じです。IPCは上がっていないものの、同じ能力を出すのに必要な消費電力自体は確実に下がっているので、手間はかかりますが熱処理含めて考えると確実に13世代の方が扱いやすくはあると思います。
一方で13600Kより下のモデルですが、実は中身は12世代のままなので、ミドル以下のCPUを使う場合、あまり世代にこだわる必要はなさそうです。
13600K以上のモデルの旧世代含めた比較表です。
CPUを決めるにあたって簡単なのは、予算はもちろんですが、「CPUクーラーに何を使うか」を先に決めてしまうことだったりします。
360mm水冷:13900K(S)(なんでもOK)
240mm水冷 or ハイエンド空冷:13700K
コスパ重視:13600K
なお、13世代限定ではありますが、無印モデルは単純に選別落ちしたCPUなので、価格がほぼ変わらない現状、選ぶ意味がほぼありません。熱に耐えられない場合はKモデルをMTP制限掛ければ良いだけです。Kモデルのほうが素性も良いので性能も出しやすいです。
また、写真の現像の場合、jpegへの書き出し以外はマルチスレッドよりもシングルスレッド性能のほうが重要です。そのため、熱制限をかけてまで敢えてPコアの数が変わらない13900K(S)を選ぶメリットも実はあまりなく、空冷クーラーを使いたいことからも私には13700Kがベストチョイスでした。
もちろん360mm水冷などでキンキンに冷やせる環境であれば、選別されたCPUである13900K(S)の方がオーバークロック(低電圧化)耐性は高く、性能と温度のコントロールはさらにしやすくなっています。
もちろん、差額次第では無印モデルもよいかと!
【クーラー】Noctua:NH-U12A
CPU爆熱問題があるので、CPUとセットで考えたいところです。基本的にはIntelもAMDも、「良く冷えるクーラーを使えばその分CPUの性能もアップ」すると思っていただいて問題ないかと思います。
その上で、予算と相談という感じでしょうか♬
4~5年で交換も問題なし!最強に使いたい!
→360mmクラスの水冷クーラー:DeepCool「LT720」など一度組んだらなるべく触れずに長期間使いたい
→ハイエンド空冷クーラー:DeepCool「AK620」「AS500」など性能よりもコスパ重視!
→DeepCool「AK400」など
全てDeepCoolがラインナップしてしまう凄さよ…ほんと、DeepCoolの勢いがすさまじいです。
え、でもお前Noctua選んでるやん!?
ケースファンと揃えたかったんです…(笑
それと、AS500だと無駄に光ってしまうのが嫌だったのと、個体差で軸音発生とかだと嫌なので、信頼性を買った感じです。でも基本、DeepCoolで良いと思います。コスパ神すぎます。
【グリス】親和産業:SMZ-02S
グリスにこだわる時代が来るなんて…以前の私には考えられませんでしたが、個人的にオーバークロッカー、またの名を液体窒素おじさんである清水氏(シミラボ)プロデュースのグリスが評判というので、単純にシミラボグッズを使ってみたいというためだけに導入です(笑)
シミラボグリスは3種類あります。
SMZ-01R:パフォーマンス重視
SMZ-02S:耐久性重視
SMZ-03L:コスパ重視
5年以内に1度以上はCPUクーラーを交換したりメンテナンスできる方はもっとも性能が良い01Rを、そうでない私のような方は02Sがお勧めかと思います♬
ただ、普通の方はCPUクーラーに付属しているグリスもあったりするので、そういうので良いかと!
【マザー】ASRock:Z790 SteelLegend
マザーボード選定に当たっての必須条件は下記の通り。
DDR5:LightroomはDDR5だと速い!
Z790:せっかくK付きCPUを選ぶのでZマザーを
内部USB3.0×2:ケース用+カードリーダー用
S/PDIF:サウンドバー用
LANがRealTek製:Intel製は不具合あり
この条件で探してみると…まさかのまさか!該当するのは1つだけ!
もはや比較することすら許されません。
ちなみにZマザーでなければ例えば「MSI B760 Tomahawk」もRealTek製です。MSIならCPU Lite Loadというお手軽低電圧化プログラムが使えるようなので惹かれましたが、せっかくK付きCPUを買うのにBマザーではもったいないし、本製品は「内部USB3.0ヘッダピンが2個ある」という貴重なマザーボードなのです。さらに、PCIE5、SATAx8、NVMex4、Thunderbolt…と、将来的な拡張性も全く問題なし♬
ただ、実際に使ってみると細かい点で気になるところも出てきました。この辺りが妥協できる方にはコスパも良く、ド安定のお勧めマザーですよ!
【気になるポイント】
(1)速いPCIEスロット(PCIE2)を下に持ってきてほしい
最近のGPUは3スロット厚をすぐに超えてくるので、実質、PCIE2スロットは使えません。将来的な拡張性を残すためにもPCIE3スロットの位置に4.0x16(x4モード)を持ってきてほしかったです…
(2)USB-C Gen2x2がリアではなくフロント!?
思わず二度見しました。
USB 3.2 Gen2x2 Type-Cに対応するのは今時なら当たり前かもしれませんが、Gen2x2に対応したPCケースはまだそれほど多くないのです。なので、せっかくの20Gb/sの実力を全く生かすことができないのです…なぜリアを20Gb/sにして、フロントを10Gb/sにしなかったのか…謎です。
(3)マザー下のUSB3.0ヘッダピンの切り欠きが下向き…
P10Cの場合、PSUシュラウドの上にFANを付けられるようになっているのですが、そのファンがマザーぎりぎりまで迫っているため干渉してUSB3.0ヘッダピンが使えない…というレビューをよく見かけます。それを回避するためにL型のコネクタを使おうと思ったところ、AINEX「USB-018A」をはじめ、ほとんどは切り欠きが上を向いていないと使えない方向にあるのです。。
詰んだか!?
と思ったものの、USB3.0ケーブルを強引に曲げることで何とか干渉は回避できました。ちなみに後の祭りですが、組み終わった後にNFHKという謎の会社がamazonにて切り欠きの向きを180度変えたセットを売っているのを見つけました。これからP10FLUXやP10Cと本マザーで組む方はこういうの使ったほうが良いかも?です。
(4)付属のグラフィックカードホルダーはGPU厚さ制限あり
この値段でさらにマザーボードにグラフィックカードホルダーが付いているという嬉しい仕様ではあるものの、溝が短くサポートが下まで下げられないため、GPUが60mmを超えると使えません。もしこのホルダーを使いたい場合は60mm未満のGPUを選ぶ必要がありそうです。
これなら見た目もシンプルに重いGPUを支えられるので本当に素晴らしいアイテムなんですが、どうしてあと少しだけ溝を下まで伸ばしてくれなかったのか…
ほんと、痒いところに手が届かないとはまさに!
ただ、細かいことを気にしなければとても良いマザーボードであることは間違いないです。さらにはeDPという珍しい機能も付いているので、ガラスケースを使っている方には面白いかもしれません。
【メモリ】ADATA:DDR5 5600 CL46 32GB×2
Intelの13世代Core iシリーズはDDR5-5600までデフォルトで対応しています。せっかく対応しているならもちろん、なるべく速い方が良いですよね♬
5600にネイティブで対応している製品の中で最も安いのがADATA製でした。
なお、オーバークロック仕様なら他にもありますし、もっと速いのもありますが、ネイティブで5600対応というのがポイントです。メモリは電源と違って「大は小を兼ねない」ので、なるべく規格の範囲内で動かしてあげた方が長期間見た場合、安定します。
ネイティブ5600対応かどうかの簡単な見分け方は、「電圧が1.1v」か? その場合、SPD(デフォルトの読み出しスピード)として5600が設定されることになり、特に自分でBIOSをいじらなくても大丈夫です。
【電源】Corsair:RM850x Shift
電源選びで最も重要なのは「容量=ワット数」です。
最近のPCで最も電力を食うのはGPUなので、載せたいGPUを基準に選ぶのが良さそうです。
BronzeやGoldといった「色」も色々と書かれていますが、信頼性を求める方はGoldを選ぶと良いと思います。逆にPlatinumはかなり値段が上がってしまうので、後述するION+2以外はもはや趣味の世界な気がします。
よーわからん!という方も安心してください。下記のサイト等で自分の構成を入力すれば簡単にお勧めの電源を探すことが可能です。
私の場合、最初はGPUなし=オンボードですが、将来的にはGPUを積む可能性があることと、電源はメモリと違い「大は小を兼ねる」ので、少し大きめの850Wをセレクトしました。
ちなみにウェブ上でお勧めの電源容量として「必要出力の2倍」とかって出てきますが、全く不要です。せいぜい1.5倍あれば十分でしょう。上記の私の試算でも1.5倍で計算しています。常にフルパワーで使うことなど普通の方はないでしょうし、上記の前提であれば最大負荷時×1.5でも772Wなので、750Wでも十分なくらいです。
電源容量が決まったら、あとはどの製品を選ぶか!
電源とマザーボードはPCの土台を成す地味ながら重要なパーツなので、長く使いたいと思っている方はケチらないほうが良いです。そこそこきちんとした製品を使っておきましょう。安心なメーカー(製品)の中でも個人的なお勧めは下記の通り。
ADATA:Core Reactor Goldシリーズ
→奥行き140cmで静か!Corsair:RM、RMxシリーズ(RMe除く)
→安心と信頼のCorsair製。特にShiftシリーズは電源プラグをPC右側で抜き差しできるメンテナンス性の良さが最高♬FractalDesign:ION+ 2シリーズ
→プラチナ電源なのにコスパ良し!
ちなみに最新の電源規格である「ATX3.0」対応を謳う電源が最近は多いですが、そこまで気にしなくて大丈夫です。中身はほぼ、「12VHPWR」対応の12pinケーブルが付いているかどうかだけで、必要であれば別売りで買うことが可能です。
【SSD】Solidigm:P44 Pro 1TB
システムドライブを入れるのにお勧めはやはりM.2接続のNVMeでしょう。速さが圧倒的に違いますし、最近は値段がとても下がっているので敢えて他を選ぶ理由がありません。
その中でも最高速を求めたい方にお勧めなのはこちら!
WesternDigital:SN850X
Samsung:990 Pro
Solidigm:P44 Pro
実アプリでの速度と低発熱のバランスが良いのは990 Proですがいかんせん高すぎます。。そこで今回は最も安いことと、少し発熱は高いものの実アプリの速度ではNo.1のP44 Proをセレクトしました。マザーボード付属の物で良いので、ヒートシンクは付けてあげてくださいね!
次に考えるべきは容量です。
最低でも512GBは欲しいところ。
他にもゲームをやったり色々とアプリを入れる予定がある方は1TBあれば容量の心配はまったく不要になるのではないでしょうか。私は画像編集時のキャッシュや一時的な編集データを入れるのに余裕があった方が精神衛生上良いし、値段がかなり落ちてきていることもあって1TBを選択しました。
【SSD】SanDisk:Ultra 3D SSD 4TB
撮影した写真のRAWデータ保管用として使っています。
HDDに入れるよりやはりSSDに入れたほうが圧倒的に快適♬ 4TBだと最近はNVMeも安くなってきました。保管用ですしHDDより速ければコスパ重視で、どちらでも良いと思います。
2.5インチのSSDを使う場合、本製品か、もしくはCrucialのMX500が良いです。どちらもNANDキャッシュを備えており、速度低下が起こりづらいです。WD Blueも中身は同じようですが、世代によってキャッシュ無しバージョンもあるようなレビューがあるので、良く分からんとです。キャッシュがないと連続で読み書きする場合に速度が低下したり、容量がいっぱいになってくると遅くなったりするので、キャッシュの有無だけは確認しておきたいところですね。
ただ、そこまで画像編集だけの観点から言えばそこまでシビアにならなくても良い部分でもあるので、最終的にはコスパ重視で選んでよいかと思います♬
【HDD】東芝:MDシリーズ 7200rpm 4TB
こちらも保管用なので、あまりこだわらなくてもOK。容量はもっと大きめのほうがよかったですね、今思えば…世代管理とかも考えるとDドライブの1.5~2倍くらいの容量(=今回の場合6~8TB)だとかなり安心できそうです。
ちなみにHDDは回転数違いで5400rpmと7200rpmがあります。前者の方が遅い分静かで、後者は速いけど少しうるさめです。バックアップ用の場合は5400rpmモデルでも良いかもですが、お好みで!
【5インチベイ】ICYDOCK:MB343SPO
P10Cには5インチベイが1つしかついていません。
なのにどうやって光学ドライブとカードリーダーを付けるの!?
そんな疑問を解決してくれる素晴らしい製品がこちら!
私も見つけたとき、感動しました。
恐らく光学ドライブとカードリーダーを同時に5インチベイに収納できるアイテムは世界でこれ1つです!対応する光学ドライブは厚みが9.5mmのウルトラスリムタイプです。間違えて12.7mmタイプを買いませぬよう!
PC組み込み時の注意点として、5インチベイに複数のアイテムを組み合わせる都合上、どうしても配線が窮屈になりがちです。そのため、先に本製品にカードリーダーと光学ドライブを組み込み、配線も行い、すべて組み終わった後でPCケースに装着するのがおすすめです。
私の場合、カードリーダーにペリフェラル電源が必要だったり、コードがめちゃ固かったりで横着しようと頑張ってみたのですがだめで、全部取り出してすべて装着してから本体に接続していきました。こんな時ほどフルプラグイン電源でよかったと思うことはありません。
本製品にはウルトラスリムドライブに必須の「スリムSATA<->SATA変換ケーブル」がついてきます。しかもきちっとはまってくれてすぐには抜けなそうな感じ。なかなかの精度です。
【光学ドライブ】Pioneer:BDR-UD03
ウルトラスリムタイプのブルーレイドライブで有名どころとしては3つあります。安い順に…
日立:BU40N
パナソニック:UJ-272
パイオニア:BDR-UD03
私の中で勝手に「光学ドライブといえばパイオニアでしょ!」という刷り込みがされているので、せっかくなのでケチらずPioneer製にしてみました。「-WS」モデルを買えば再生ソフトが付いてくるのもポイント。
地味なポイントとして、デフォルトでLibreDriveに対応していることも見逃せません。
今のところ、変な異音もなく、非常に快適に使えております♬
【カードリーダー】SkyDigital:SKY-TFe30
11年前に買ったカードリーダーを使い回します!
というのも、当時と要件は変わらず、「USB3.0対応」「電源ボタン付き」で10年ぶりに探してみたところ、・・・ない!
そう。ないんです(^^;
10年経っても全く進化しないどころかむしろ退化する工業製品があるとは…内蔵カードリーダーの需要が皆無ということでしょうか…
電源ボタン無しだといくつかあるんですが、使わない時は電源オフにしておかないと、Cドライブがごちゃごちゃして好きじゃないんですよねぇ。
また、CFカードスロットが意外と重要で、買ってみないとわかりづらい部分なんですが、スロットの奥行きが短いとすぐにピンが曲がって使えなくなるんです。他にも2台使ったことあるんですが、それらは奥行きが短く、すぐにピンが曲がってしまいました。。
SkyDigital製は奥行きがあるので、10年使ってもまだ大丈夫。素敵♬
いかがでしたでしょうか?
本気でまとめていたらすごい長文になってしまいました。果たして誰かの何かに役立つことができるのか…
次回以降はいよいよWindowsのインストールやら設定やらをまとめていきたいと思います。もうちょっとコンパクトにまとめたいと思いますので、お楽しみに♪
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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