「創業メンバー=いつまでも幹部」ではない

こんにちは。コンサルタント&ビジネスプロデューサーの新井庸志です。中小企業とスタートアップに特化したコンサルティングをしています。

今日はスタートアップについての話をします。

「創業メンバー=経営陣」にこだわらない

スタートアップのコンサルティングをしていると、創業から数年に渡ってお付き合いすることが多々あります。そこで、よくあることは、創業メンバーの離脱です。

創業当初は数名ががむしゃらに働き、なんとか事業を成長軌道に乗せようとします。1,2年くらい経つと、事業が徐々に成長し、社員数も増えてきます。創業メンバーは部門責任者といったポジションにつき、部下をマネジメントする役割が求められます。それまで現場で実績を納めてきても、求められる能力が変わるのです。

その中、会社の成長を後押しするために、経営者は優秀な部門責任者の採用を行うようになります。経営者とすれば、他意はないのですが、創業メンバーの中には、自分の働きが物足りないのかと不安や不満を感じる人も、この段階では出てきます。

部下を抱えた創業メンバーに必要なのは、自分が現場にいて、事業を成長させる力ではなく、部下の働きを最大化させる力です。若い時に創業した人の中には、マネジメント経験がない人も多いので、外部でマネジメント経験をしてきた中途採用者に対して複雑な感情を抱くことが少なくありません。

適材適所

本当は創業メンバーが、マネジメントを学び、会社の成長とともに、自分自身も成長することがベストです。しかし、その能力がないのであれば、変なプライドを持つのではなく、マネジメントは人に任せて、自分は自分の能力の発揮できる形で働けば良いのです。しかし、創業時から経営者と歩んできた自負もあり、なかなかそうはいかないのが現状です。

こんな時、経営者は判断しなければなりません。会社を成長させるためには、どこかでマインドを変えなければなりません。能力の伴わない、管理職に向かない創業メンバーがいるならば、納得してもらってマネジメントではない仕事をしてもらうか、決めなければなりません。それがうまくいかず、創業メンバーが会社を去るというケースが、創業3,4年目くらいによく起きます。経営者としては苦しい判断ですが、ビジネスは売上や利益を増加させることが常に求められています。経営者は孤独と言われます(だからこそ、私のようなコンサルタントがサポートすることが、企業にプラスに働きます)。友人や同志に厳しいことを伝えるのは、できればやりたくないことですが、経営者としては逃げられないシーンです。

創業メンバーが成長し、会社の成長に見合った管理職につけるのであれば、何の問題もありません。しかし、そうではなく、創業メンバーだからといだけの理由で、管理職にい続けるのはマイナスです。

いつまでも創業メンバーが経営陣にい続けるのが当たり前という状況を、経営者自身が打破しなければ、その会社の成長はまもなく止まるでしょう。事業が成長し、創業メンバーが去った時、その企業は本当の意味で、会社というものになり、大企業への展望が開けると言っても良いでしょう。

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今日もお読みいただきありがとうございました。

問い合わせ先: info@whiteknight-jp.com

新井 庸志

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