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オッドタクシー(ネタバレなし)

オッドタクシーの感想

 最初は動物が横隊になって暗く胡散臭いなと思った。海外のアニメかと思って敬遠していたが、Twitterで漫画版の白川さんのコマ(『看護師ってタクシー乗るほど儲かるの?』からの『ジェネレーションギャップ』云々のシーン)が回ってきて「なんだこれは。普通じゃなさそう」と思い直ぐにアマプラのボタンを押したのは覚えている。

 最初にオッドタクシーのアニメは声が違うと感じた。最初はラジオで芸人がトークを展開しているのだが声が暗い。変に腹式呼吸の通る声をしていないのがリアルに感じる。むしろいい声はこの作品で浮くのだ。だって登場人物はどこか等身大で我々なのだから。

 主人公である小戸川はセイウチの姿をした40代の独身男性。セイウチの姿をしてもわかる孤独な男性感がどこか淋しげに見える。声優も有名な方らしいが、うーん地味な声。好きだ。

 話は女子高生が行方不明になったニュースが世間で話題となっているところから始まる。ストーリーはネタバレになる為、避けるがこの事件を起点として全ては始まっている。考えようによってはもう少し前からだがそれは考察なので割愛。

 上記で登場人物は我々であると述べたが、多様なキャラクターが出てくる。コンビで売れない芸人、マッチングアプリで自分の経歴を偽っている労働者、Twitterでバズりたい学生、デビューしたが思った程の出だしが良くないアイドルグループ、看護師で近づいてみると闇が深そうな白川さん…。白川さんは魅力的だ。白いアルパカで上品な印象とは裏腹に惚れっぽく一途な姿が美しい。親からの自立意識は高いが恐らく人に依存するタイプ。趣味がカポエイラ。

 このよう登場人物が横に広がり最終回のある一点で収束していくストーリーがとても良かった。13話の中でこんなにも輝くのかと感動した。アニメ見て良かった。最後の最後まで視聴者を楽しませてくれた。ラスト好きです。

〜雑感〜

 ストーリーを作る時に無駄なモノは登場させてはならない『チェーホフの銃』なる考えがある。オッドタクシーもチェーホフの銃に従っている。女子高生行方不明という謎を各登場人物が絡むことで最後に全てが判る訳だが、逆に言えば登場人物全てに意味を持たせている事となる。ミステリーモノが嫌いなのは、作者という神なるものの存在を感じる事である。このキャラクターは〇〇だったからもう関係ない、あのキャラクターは何も無いから何かあるな…と思って世界に入れないのである、私は。推理なんてするべきじゃないと思いつつも、逆算して推理しちゃったから楽しめてないなーと。

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 これは89式5.56mm小銃。

 チェンソーマンほ藤本タツキはストーリーに関係ないコマが多用されているので好き。作者の存在を感じないのだから(オマージュとかめちゃ感じる…)


やっぱり漫画描きたくなる〜のだ!

画像引用元

オッドタクシーの画像https://ponycanyon.zaiko.io/e/oddtaxi0620

89式小銃https://www.howa.co.jp/products/firer/defense/product02.html



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