我が家の洗たくマグちゃん のお話
我が家では数年前から洗濯する時に、宮本製作所さんの「洗たくマグちゃん」という頼れるあの人にお世話になっている。マグちゃんは超有名人なので、効能なんかについてはカットさせてもらおう。
もう全国区になってかなり長いので、知っている人も多いこの商品。初めての出会いはいつだったかはもう忘れてしまった。出会ってからワタシの手元に来るまでも、かなりの間が空いていたと思う。
存在は知っていたものの、何となく手を出せなかったワタシが重い腰をあげるきっかけとなったのは、やっぱり大好きな「生協」だ。
生協はいい。
自宅でカタログを見ながらポチポチとネットで注文をすれば、翌週お届けしてくれる。それに送料無料で「舟和の芋ようかん」や「ルタオのドゥーブルフロマージュ」、「六花亭のマルセイバターサンド」に「塩ちんすこう」、それに忘れちゃいけない「ロイズのポテトチップチョコレート」など、たくさんの美味しいものをしょっちゅう企画してくれるのもポイントが高い。
満足度を上げれば上げるほど、それに比例して請求金額もうなぎのぼりなのは悲しいところだけど…
それにネットショッピングをしてクレジットをきるとワタシの口座の数字が減ってしまうが、生協の請求は家人の口座からの引き落としなのもポイントが高い。ちょっとお高い感じのものをあえて生協で注文する時、入会の書類に家人の口座番号を書いたワタシGJ!と心の中で勢いよく親指を立てるワタシがいつもそこに存在している。
でもまぁ、家庭の財布はひとつなのでどこから出ても結果は変わらないんだけど。にもかかわらず、何となく気分的にこういう小さいことを気にするあたり、根性が悪いなぁと我ながら感心してしまう(←
と、話を戻して。
そんなきっかけから始まったマグちゃん生活。
現在、我が家に在中してもらっているマグちゃんは5人である。数々の修羅場をくぐってきた老兵からぴっちぴちの新入りまで、あらゆる世代をカバー中(←
マグちゃんは本来なら300回を目安に交換するのがいいらしい。
でも、ワタシが住んでいる市の「マグネシウム」を棄てる方法がよくわからないので、交換した後のマグちゃんをワタシは棄てられない。
市から配られている冊子を見ても、市のHPで家庭ごみの出し方を検索してみても「マグネシウム」の棄て方はどこにも見つからない。マグちゃん……捨てようと思ったりしてごめんね……なんてこれっぽっちも思ってはいないけど。
路駐すらドキドキして出来ない蚤の心臓を持つワタシは、マグちゃんをゴミに混ぜ込んでこっそりと棄てる勇気が出ない。ましてや電話が死ぬほど嫌いなワタシが自分のための問い合わせの電話をするなんて。よっぽど切羽詰まった状況になったらするだろうけど、マグちゃんはそこまで攻撃的な子では無かったみたい。
次なる方法としてあげられるのは「植物に与えてあげるといいよ!」らしい。だけど、我が家にはきっちきちの鉢に詰まった1メートルにも満たないガジュマルが1つだけしかいない。「緑の手」が欲しい「茶色の手」を持つワタシ。
後は小さなサボテンのサボ子。
ガジュマルさんも、こんなに大量のマグネシウムを与えられたらこまっちゃうよねぇ…と、ガジュマルに与えることはやめておいた。マグネシウムの前に大きな鉢と追加の土を!という大きなガジュマルの叫び声が聞こえたような気がしたのが本当のところ。
サボ子はさらに小さな鉢に入っているので、マグちゃん1粒くらいしか消化できないよね…とあきらめた。袋に残るマグちゃん(粒)の寂しさたるや…(←
そんなこんなでワタシは
「もうそれならドンドンと使って使って小さくなってしまえ!」
と、推奨使用回数を超えた後もしっかりと働いてもらう作戦に出ることにした。
超ブラック。
ということで、マグちゃんの効きが悪くなってきたなぁ…と感じ始めると、新しいマグちゃんが追加で投入される。次々と新入りが追加されていくのを見ていると、どこかで見た光景だなぁなんてぼんやりと思い出す。
そう、これは「燃え上がったプロジェクトにどんどんとヒトが投入されていく」あの頃の思い出。
最後は部長クラスまで投入されていたよなぁ……なんて、若かりし頃に思いをはせてみたりみなかったり。
そんなブラックな職場で働くマグちゃんたちは、今日もいい仕事をしてくれている。
ご苦労様。
今日はそう心の中で声をかけ、一番の古株のマグちゃんを持ち上げてみた。するとものすごく中身が減って軽く、軽くなっていたマグちゃん。振ってみても、シャラシャラと小さな粒がぶつかり合う音しかしない。ジャラジャラといい音をさせていたマグちゃんはもうここにはいない。
少しだけ寂しく感じたあと、ワタシはとてつもなくワクワクしはじめている自分に気が付いた。
無くなる日が待ち遠しい
本当になくなってしまうのかはまだ不明だけど、無くなってしまったらめちゃくちゃ喜んでしまうだろう。カラになったネットを持って「マグちゃんカラになった!」と、大喜びしながら子に自慢しているワタシの姿が目を閉じれば浮かんでくる。
とてつもないアホ面で踊り狂ってるよ……