見出し画像

方方(Fang Fang)さんの武漢日記に触発されて :12月28日

 武漢日記にも出てきた市民ジャーナリストの張展氏に対する裁判が本日28日に開かれ、上海市の裁判所は彼女が「虚偽」情報をSNSに流したとして、懲役4年の有罪判決を言い渡したそうだ。武漢日記を読む限り、彼女は医療現場の混乱について市民の不安を代弁しただけである。最初に警鐘を鳴らした医師、李文亮氏も逮捕され、亡くなった。中国がこういう国である、ということを忘れないように記録しておきたい。

 12月1日の東京新聞WEBの記事、武漢のコロナを発信した市民ジャーナリスト 抗議のハンスト では、”中国湖北省武漢市の状況をネット上で発信後、中国当局に拘束された元弁護士の市民ジャーナリスト、張展氏(37)が、悪意を持って虚偽情報を流したとする起訴内容に抗議し、上海市の留置場でハンガーストライキを続けている。”と書かれ、更に、”弁護士によると、張氏は6月下旬からハンストを続けているが、留置場の当局者がのどに無理やり管を挿入して流動食を摂取させている。常に両手を動かせない状態で、運動も許されていないという。弁護士は「(張氏は)何も違法なことはしておらず、無実だと主張している。健康状態はとても悪い」と話した。”とまで書かれている。彼女が拘束されている事自体理解できないが、無理やり栄養を与えるということ自体、信じがたい扱いだ。

 12月7日のテレ朝ニュース、市民記者がハンストで衰弱 武漢の惨状報道で逮捕 でも、”張展さんの担当弁護士:「張さんはハンガーストライキをしている。(鼻から)チューブで栄養を流し込まれ衰弱している」
 張さんは「違法なことをしていない」と抗議を続けていますが、健康状態が悪化しているということです。”と報道された、

 本日、裁判の結果がAFPで報道された。その記事は、武漢で新型コロナ取材の市民記者に懲役4年 とあり、内容は、”【12月28日 AFP】(写真追加)新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国・武漢(Wuhan)で取材・発信を続けた市民ジャーナリストの張展(Zhang Zhan)氏(37)の裁判が28日に開かれ、上海市の裁判所は懲役4年の有罪判決を言い渡した。張氏の弁護団が明らかにした。(c)AFP” と短く結果のみ記載されている。ただ、裁判所の前で弁護士が取材されているような写真が掲載されている。

 現時点で、共同通信やAFPの記事だけで、日本の大新聞のWEBサイトでは記事になっていない。一体、中国共産党はどこまで民主主義とはかけ離れた方向に進むのか、世界の民主主義は声をあげるのか、日本のメディアは正義に基づいた報道をするのか、注意して見てゆく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?