20. 審判. JUDGEMENT/オリジナルタロットカード絵解説
オリジナルタロット版のカードに込めた物語
気球に揺られてたどり着いた先は、僕がこれまで進んできた道の最初の場所だった。
だけど見たことのない大きな扉が表れていて、向こうに見たこともない世界が広がっていた。
進もうかどうしようか。
扉の前で迷う僕を見下ろす天使がいる。
「いくの~?いかないの~?」
ラッパをもっているその天使は、ラッパを早く鳴らしたそうに僕を見る。
きっと僕がこの扉を進んだら、そのラッパを鳴らすんだろう。
あの先に何があるんだろう。
怖い。けど進みたい。
だけど怖い。
でも、ここまで僕は来られたんだ。
信じて一歩を踏み出すんだ。
タロットカードにおける『審判』の意味
タロットカード本来の意味に加えて、私版のオリジナルタロットの解釈も載せています。広義では同じ意味ですので、どちらを採用してもらっても構いません。ピンときたものを受け取ってください。
タロットカード本来の『審判』の意味
オリジナルタロット版『審判』の意味
自分で自分を受け入れて、自分の望みを見つけて自分らしく生きられるようになった世界を進んでいた愚者に、次のステージに進む時が訪れました。
そのステージの扉の前みたいなところにやってきた時。
「それでいいんだな?」
愚者に門番が問います。その門番は実は過去の愚者です。
また進むことで苦しい事や大変なことがあるかもしれないよ、それでも次のステージに進むと幸せがあるよ、でも進まなくてもそのままの幸せもあるよ。
どうする?
そんな風に問いかけます。
勿論そのまま自分らしく生きる今の人生を生き続ける選択もありますし、もっと幸福になる為に新しい道に進む選択もあります。
どちらも幸せは幸せだけど、どちらを望むのか自分で決めることが出来るのです。
これまでの苦労や困難を乗り越えてきたからこそ、また超えていけると信じて次の世界へ行くのか、それともそんな困難や苦労をしったからこそ、もういいやとここの世界に留まるか。どちらを選択しても良いのです。
結局のところ、頑張って超えてきた今は、どの選択も幸福に繋がっていて、道を選択してるにしかすぎなくて、常に幸せの上を歩いています。
自分に問う存在は自分でしかありません。
これは自分に向き合い、自分を受け入れたからこそ、自分に問い、自分で答えを出せるようになったということです。
愛にそまった赤いマントを纏い、自分の星を持った愚者が扉の前に立つ。
もう扉は開いているし、門番も決して邪魔をしているわけじゃありません。
「いくの?どうぞ~」位の感じで、通る際にはラッパを吹き鳴らそうと今か今かと待ち構えているのです。
その一歩を踏み出すことを知っていて、その先にある幸せをしっていて、愚者が勇気を出すのをやさしく待っているのです。
ひとつ前の太陽はこちら
次の世界はこちら
2023年11月6日 タロットカード絵解説
2024年12月7日 加筆修正