結局何が大変なのか

経営者でない人から、「自分で会社やるなんて、大変そうだね」と言われることがたまにあるので、改めて考えてみた。

自営業って、一体何が大変なのか。

うるさい上司もいないし出勤時間も自由だし。
しかし、勤めていた時代とは明らかに違う大変さを、私自身も毎日感じている。
それは何か。

ずばり言ってしまうと「金にまつわる全て」が大変なのだ。

サラリーマンが起業して、ぶち当たる一番大きい壁が「毎月同じ金額のお給料が入ってこない」ことだと思う。

「そんなことわかっている」と思われるだろうが、なぜか、みんなプラスの方向にしか考えない。
「頑張ったら頑張った分だけもらえる」
と。
まぁたしかに、ポンコツ上司の元で働きながらその上司より給料が安いというのはよくあるけど理不尽な話だし、自営業なら頑張ったら頑張った分だけって言うのは、理論上は正しい。

しかし、大人の世界は甘くない。
頑張っても思うように形にならないことはある。

しかも、
悲しいかな、努力と報酬のキレイな正比例をイメージするのは、サラリーマンだからこそ抱く幻想なんだと思う。

勤めていると、昇進したら給料アップとか、残業したら残業代がもらえるとか、割と仕事の量や質(難易度)との連動性が高い。
しかも、給料というのはある意味仕事の「評価」として「もらっている」ものだから、頑張った分だけもらえるって幻想は、この「評価が是正される」という解釈からくるんだと思う。

しかし、自営業では誰もお給料を「くれる」人はいない。

欲しい金額を自分で「稼ぐ」必要がある。
しかも、これは「くれる」誰かが存在しないのだ。
この感覚の違いを掴むことが、経営の第一歩かな、と思う。

お金の話に関しては尽きることがないので(笑)、ぼちぼち小出しにしていきます。

「金にまつわる全て」と書いたのは、当然「稼ぐ」以外のフェーズも重要だからなので。

また、書きます。