コロナ後遺症と退院後のおはなし
馬主で大家で占い師、大久保占い研究室のあらいちゅーこと田中です!
コロナの入院日記をご覧いただいたみなさまに、後遺症や退院後の話を聞きたいと言われたので、もう少しだけ書いてみることにしました。
前編というか、入院編をご覧でない方は、
からご覧ください。要するに中等症1で入院したけど死ぬかと思うくらいしんどかった、という話です。
退院して近所の公園に行ってみた
コロナ病棟を退院した翌日。体力がどれくらい低下しているか確認するため、近所にある新宿戸山公園を散歩してみたのですが、箱根山という小高い丘を登るだけで息があがってしまいました。
入院する少し前まで、ジムでバーベルをかついでフンガフンガとスクワットをしていたので、体力の低下にメチャメチャ驚きました。言葉は悪いのですが、老人になってしまったような気分です。
とはいえこの時点では疲れやすい・息が上がりやすいという程度の自己認識で、入院による運動不足と筋力低下のせいだろうし、ジムを再開すれば元に戻る、くらいに考えていました。
ジムに行ってみたら息が保たない!
退院から2週間ほど経ち、体調も良いのでジムに顔を出してみました。トレーナーさんに事情を話して、いつもより軽めのウエイトでメニューを組み立ててもらいます。
当たり前ですが、退院後に社会復帰してよいという規準を満たしていますし、熱や咳などの症状も一切ありません。
ウエイトを減らしたこともあり、マシンもベンチプレスも想像以上にサクサクあがるのですが、運動を終えたときの息苦しさがこれまでの比ではありません。心拍数もいつもより高いような気がします。
今までは水を飲んで深呼吸すればすぐ次の運動に移れたのですが、1~2分間ほどもんどりうって、へたりこんでしまう感じです。もしかしたら想像以上に心肺が傷んでいるのでは、と少し背筋が寒くなります。
いよいよ出てきた後遺症
ジムで苦しい思いをしてから少し経ち、初夏の高田馬場を歩いていたところ、肺に明確な違和感があるのに気が付きました。いくら呼吸しても酸素が足りない感じで、胸が詰まって息苦しいのです。夏バテや熱中症かとも思ったのですが、外気はそこまで暑いわけでもありません。
たまらず冷房の入った喫茶店に倒れ込み、1時間ほど安静にしていたら元に戻りました。残念ながら、これはコロナの後遺症でしょう。自分には出ないだろうとタカをくくっていたのですが、そんなこともありませんでした。
自分は大家業やテレワークなので良いのですが、外回りをしている人、出張が多い人、肉体労働をしている人は就業不能になってもおかしくないレベルです。コロナに生活を破壊される人もおるんやろな、とゾッとしました。
コロナ後遺症を見てもらえる病院は少ない
観念してコロナの後遺症を見てもらえる病院を探します。が、驚くほど数が少ないのです。ネットで検索してもパラパラとひっかかる程度で、都内で3軒あるかないかという結果でした。
まだまだ新しい病気なので、小さなクリニックより大学病院のほうが良いだろうと考え、さらに探してみたところ、川崎の聖マリアンナ医科大学病院がヒットしました。
ここは早い段階で院内クラスターが発生した病院で、今ではそのダメージからしっかりと回復しており、積極的な患者の受け入れでテレビに登場するほどになっています。コロナと戦った経験値なら、おそらく日本でもトップクラスでしょう。
そんなわけでさっそく予約を取ろうとしたところ、なんと「コロナ後遺症外来はPCR陽性から2ヶ月経った人で、紹介状がないと受け入れない」と書いてあるのではないですか。マジか~????
選択肢がないので漢方を試してみる
今しんどいのに規準がこうだからしばらく待てというのは、患者からしたらけっこう酷な話です。他に選択肢がないか調べていると、北里大学が漢方でコロナ後遺症を治療しているというニュースを見つけました。
そうか漢方があったかと調べているうち、江東区にコロナ後遺症の患者を見ている漢方薬局があるぞ、というご紹介をいただきました。こちらは北里と違ってすぐに予約が取れます。時間優先でこちらにお願いすることにしました。
漢方薬を一口飲んだところ…。
そんなわけで、予約を取って薬局にお邪魔します。先生に症状を話し、舌診をして薬を決めてもらいました。
丸薬や煎じ薬が出てくるかと思ったのですが、市販の中成薬でした。軟膏のようなものと錠剤です。
こんなん効くんかな…と半信半疑だったのですが、軟膏をお湯に溶かして飲んでみたところ、飲んで30秒ほどで胸のあたり、具体的には後遺症で息が詰まって苦しくなる部分がボワーッと熱くなりました。速攻で患部に反応が出てビックリです。
それだけ効いているのかもしれないと思い、先生の指示通りしばらく服用してみることにしました。
呼吸が戻ったと思ったら脱毛が…
漢方を続けて2週間。ありがたいことに、少しずつ後遺症が薄くなってきました。4週間ほど続けると、日常生活で後遺症を意識することがあまりなくなりました。
漢方が効いたのか、自然に回復したのかはわかりませんが、確実に症状は良くなっています。ああよかった、これで助かったと安堵していたら、今度は髪の毛が抜け始めました。ぎええええええええええええ!
びっくりして漢方薬局で再度相談したところ、呼吸器症状の方はかなり改善したのでもうそろそろお薬は終わりで大丈夫、脱毛はそのうちおさまるから心配しないで、けっこうみんな出てますよとのこと。
コロナのせいなのか、ストレスのせいなのかはわかりませんが、毛が抜けるというのは実話でした。大変残念です。嗚呼。
そんなわけでまだコロナとの戦いは続いている
コロナになって2ヶ月経過したのですが、いまだコロナとの戦いは続いています。医療費だなんだで支出もかさんでいます。マジ勘弁です。
コロナにかかって、入院するだけでも死ぬほどしんどいのですが、生還しても楽にはさせてくれませんね…。
中等症1でもこの有様ですから、人工呼吸器やエクモで体に穴を開けた人はどうなっているのかと思うと、我がことのように辛くなります。
コロナは風邪だと言い張っている人がいますが、たとえ風邪であろうとなんであろうと、かからないのが一番ですよ。こんな苦しい思いをするより、ワクチンを早めにキメるほうが安全だし、なにより気楽でいいと思いますよ。
ちなみにマジコロナとワクチンのどちらが辛いという話ですが、マジコロナの辛さを100だとすると、ワクチンは3くらいでした。中本の北極とカレーの王子さまくらいの差です。
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