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日記|なんかめちゃくちゃ好き。了解

日記にはなにかおもしろいことを書かなければと思ってしまうんだけど(ともだちが見てるから)、日記っておもしろいことを書く場所じゃないよなと気付いて、ふつうに書く。

きょうは平出奔さんの歌集『了解』を読んだ。自分がなんのために短歌を続けるのかよくわからないけど、『了解』を読むたびに「こんないい歌集があるならもうわたしは詠まなくていいよな」と思ってしまう。88ページから110ページまでの流れがとても好きで、 映画みたい。かっこいい〜。表紙も好き。じつは『了解』を読むまで平出さんを知らなかったんだけど、表紙と帯の歌に一目惚れして買った。かっこいいよね、かっこいいよね。

平出さんの短歌って読むと首を絞められるような感覚があって、どんどんのめり込んでしまうというか知らないうちに息苦しくなってるんだけど、いつも急にぱっと手をはなされて、終わる。この急に終わる感じが好きで何回も何回も読んで、詞書(ことばがきと読むらしい)もすごいかっこよくて、『了解』という歌集が机のうえに置いてあるだけでうれしくなるの。初めて読んだ日からずっと新鮮な驚きがあって、平出奔さんがいまこの世に生きて今後も新しい短歌をつくる可能性があるというだけで「生きるか」みたいな気持ちになってくる。すごい。

つまり、なんか好き。なんか好きってちょっとばかっぽくて言っちゃいけないような気がしてたけど、作品をたのしむってなんか好きくらいでいいんじゃないかなって。どうだろう。なんか好き。めっちゃくちゃ好き、了解。

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