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『深夜特急1香港・マカオ』沢木耕太郎|読書感想文

インドからイギリスへ陸路で行かんと思い立った著者は、いろいろなハプニングに遭いながら旅をします。旅に憧れた人なら一度は触れたことのあるであろう名著、深夜特急シリーズの第1弾。

旅とお金

旅の準備として、必要なだけの資金を準備することは大切ですよね。旅の途中、外国では特に何が起こるかわからないですし。私は心配性なので、日本で支払いが事前にできるものはすべて済ませた上で、余裕を持って資金を準備しますが、これから、未知の世界に向かってちょっと無謀な挑戦をしようとする人はどうなのでしょう。途中、著者と一緒にトラベラーズチェックの残りを気にしながら読んでいました。

賭け事にハマる

香港でのエピソードでは、ペニンシュラホテルや、ネイザンロードなど、知っている場所が出てきたり、でも、ツアーで行った私とは全く違うちょっとディープな体験をしていたりして面白かったのですが、やはり、とマカオで賭け事に夢中になるシーンが印象に残りました。結構なボリュームで書かれています。いろんな人が出てきて、いろんな駆け引きがあって、でもその土地らしいちょっと雑な雰囲気もあって面白かったのです。自分が賭け事をしている気分になったり、著作の旅の資金のことを心配したり、ドキドキしながら読みました。

旅に出るのは26歳くらいからがちょうど良い

本編の後に収録されている対談「出発の年齢」も非常に興味深かったです。なぜかというと、私が初めて海外に長期滞在したのがその年齢だったからです。私の場合は、ワーキングホリデーだったので少し状況が異なるとは思いますが。冒険をするには、ちょっと遅いかな、でも20歳代前半で来ていたらすぐに帰国してしまっていたかも知れないななど、いろいろ思うところがある年齢だったので、対談をしているお二人に肯定してもらえて少し安心しました。

終わりに

まだまだ旅の序盤という感じで、普通の旅でも起こりえそうなエピソードも多かったです。この後、インドからイギリスへの長い長い旅がどの様に続いていくのかとても楽しみです。

今回の本


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