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鳥居薬品の決算分析:安定した経営基盤と成長戦略

Apple投資のアライさんです。今日は、鳥居薬品について話したいと思います。

企業概要

鳥居薬品株式会社は、1921年に設立された日本の製薬会社です。本社は東京都中央区にあり、医薬品の製造・販売を主な事業としています。鳥居薬品は、特に腎・透析領域、皮膚・アレルゲン領域、その他の領域に分けて医薬品を開発・製造・販売しており、2022年12月期の売上高は488億円、2023年12月期には売上高が546億円に達しました。

主な製品

鳥居薬品が取り扱う主要な製品には、高リン血症治療剤「リオナ錠」、経口掻痒症改善剤「レミッチカプセル」、高カリウム血症改善剤「ケイキサレート」などがあります。また、皮膚・アレルゲン領域では、外用副腎皮質ホルモン剤「アンテベート」や「ロコイド」、尋常性乾癬治療剤「ドボネックス軟膏」、スギ花粉症減感作療法薬、「シダキュア」、ダニ減感作療法薬「ミティキュア」などがあります。

1999年には、アサヒビールの株式売却により、JTが鳥居薬品の過半数の株式を買い占め、JT(日本たばこ産業株式会社)グループの一員となり、新たなビジネスモデルを構築しました。この協業体制では、研究開発機能はJTに集中し、製造・販売の各機能は鳥居薬品に統合され、相乗効果を発揮しています。JTとの連携により、優れた医薬品の導入を進めており、グループとして新しい力を生み出す単なる親子会社の関係以上に密接な関係になっていることが特徴です。

決算について

鳥居薬品は、2024年12月期の第1四半期において、経常損益が11.6億円の黒字を達成しました。これは前年同期の4億円の赤字からの大幅な改善であり、通期計画の62億円に対する進捗率は18.8%となっています。これは5年平均の20.8%とほぼ同水準です。この結果は、鳥居薬品が安定した収益基盤を築いていることを示しており、投資家の皆様にとっては安心材料の一つと言えるでしょう。

鳥居薬品は、安定した収益を背景に、株主への還元を重視しています。2023年度には前年に比べて1株あたりの通期の配当が20円増配して120円になりました。通常、配当は企業の利益やキャッシュフロー、将来の投資計画などを考慮して決定されますので、今後の業績推移に注目が集まります。今年は、6月30日に前期の配当が発表されるので注目が集まります。

JTによる買収について

現在、JTは鳥居薬品の株式の53.4%を保有しており、残りの45.22%についての買収の可能性は、いくつかの要因によって左右されます。少数株主がJTに対して鳥居薬品の株式売却の売却を求める提案があったこと、また、鳥居薬品のPBR(株価純資産倍率)が0.9倍程度で1倍を割っていることが問題視されていたり、今年に入って親子上場の廃止の説明などによる東証の改革があります。これらの情報から、個人的にJTによる完全買収及び鳥居薬品の上場廃止の可能性は十分にあり得ると考えられます。

以上が、鳥居薬品の決算及びJTによる買収の可能性に関する分析です。投資の判断に際しては、これらの情報を参考にされるとともに、常に最新の市場動向や企業情報に注意を払うことが重要です。今後も鳥居薬品の動向には注目が集まることでしょう。皆様の投資活動において、この情報がお役に立てれば幸いです。


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