私の心も雨上がり



本日、関東が梅雨明けした。

長雨で気が滅入りそうになる日々。
降れば大雨、のコロコロ変わる天気に振り回されっぱなしだった。
洗濯物が乾かない、と母は呟いていた。

梅雨は苦手だ。
低気圧に弱い私は、梅雨の間は鬱々としてしまう。
ネガティブになり、やる気がなくなる。意欲もなくなる。

「梅雨休暇があればいいのに。」

そう思うほど。
低気圧に強い人間なんて、この世にいるのだろうか。

いや、以前は私もそうだった。

低気圧、高気圧関係なく元気で、「梅雨は紫陽花が綺麗見える!」とか「景色が落ち着いて見える!」とか「雨の音が好き!」とか言っていた過去の自分を蹴り飛ばしたい。

そして言うのだ。

「未来の私は低気圧に負けているよ。」

と。


低気圧に負けていた私だが、ついにこの気圧に勝つ日が来た。


そう、梅雨明けである。


梅雨が明けると、カッと日差しが照りつけた。
夏の太陽光と、梅雨の名残のムシムシさ。

梅雨がここに居座ろうと足掻いているようだ。

初夏特有の重い風と軽い光が、夏の入口。

ふと、空を見上げれば積乱雲がモクモクとお出ましていた。


夏は来たのだ。


昨日まで鬱々としていた気分が嘘のように晴れていく。

心の雲が晴れ、雨が上がり、まるで未来を照らすように心に陽が差す。


関東の梅雨明けと同時に、私の心も梅雨明けしたようだ。

あとは、夏を楽しむのみ。
なにをしようか、今からピックアップしなければ。

10代最後の夏。

仕事もまた始まる。

忙しい夏になりそうだ。


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