Googleトレンドで知名度を調べると面白い結果が見えてきた
『アイドルメモ』 2013/11/01の記事
ウェブ上にはさまざまな情報を分析できるサイトがあるのだが、そんなところを時々開いてみては、グループ名などを入れて動向を調べたりしている。「Googleトレンド」は中でもわかりやすいサイトのひとつ。最近のトレンドの状況を確認して、いまこのグループ熱いな、とか調べることができるわけだ。まぁ、まだまだ無名のグループなんかだと「検索ボリュームが十分でない」との表示が出てきてしまうのだが……。
Googleトレンド
http://www.google.co.jp/trends/
さて、そんなGoogleトレンドで動向を調べてみると、あぁ、でんぱ組.incはいい感じだなとか思うわけ。
でんぱ組.inc(人気度の動向:過去2年)
ほかのグループは、なんとなく平行線というものが多い。あとはハロプロのグループだと、デビューしたくらいに山があって、あとはいったん下がってまた少しずつ上がってるみたいな感じ。きちんと上り調子というのを見て取れるグループはなかなかない。
いろいろとGoogleトレンドは遊べるわけだが、個人的に見ておくといいなと思っているのが「地域別人気度」だ。人気のある地域が濃い青色で表示されるもの。若干、「宮崎」という名字の子がいるグループだと宮崎県が上位に来たり「?」と思うことはあるが、いくつかのグループの地域別人気度を並べてみると、ちょっと面白い傾向が見えてくる。
※過去2年間を対象
NMB入れてないけど、ここも含めて基本的に全国に人気が分散しているのがすごいところ。もちろん、SKEは名古屋付近、HKTは博多付近がきちんと濃く出ていて、地元を取り込んでいる感じもある。乃木坂の秋田がちょっと不思議なのだが、調べてみると秋田でイベントをやって、その動画などが評判なのかな? と思ったら、生駒(里奈)ちゃんの出身地だそうだ。やはり出身地効果は絶大だな。そう考えると、グループの人数が多い48系は有利なのかも。乃木坂はまだ全国的な人気はまばらなので、関西以西でもっと色が出てくると、本家に迫る人気を得るかもしれない。
48系以外だと、全国に人気が広がっているのは、この2組。ももクロよりもモーニングのほうが全体の色が濃くなっていて、全国的に人気が高くなっている。そしてどちらも、都市部と地方との人気の差があまりない。全国ツアーをやっても、きちんとホールの座席が埋まるわけだ。ただ、Googleトレンドの人気がそのままコンサートなどの動員数になるわけではないので、ここからの差は別の指標で調べていく必要がある。ちなみにももクロの埼玉人気の高さは、埼玉テレビさんの功績かなと思うw。
都市部での人気を網羅しているグループを、全国区に近い順に並べてみたのだが、この結果がものすごく意外だった。スマイレージがいちばんで、9nineとBerryz工房がほぼ同等、きちんと全国を回ってやっている結果がそのまま表れているのかも。まぁ、あとは、グループ内のメンバーの出身地なんかがこの人気に絡んでくるわけだけど、ここに入っているグループは、いわゆる戦国時代という中からひとつ抜け出たのかな、という感じかも。ただ、人気が増えていってこの状態になったのか、または減ってしまってこの状態になったのかで、今後の状況は変わっていく。この結果と先述したトレンドの上昇率を見ても、でんぱ組、注目していかなくてはいけない。
この結果がいちばん意外だった。℃-uteとBABYMETALはもっと全国区かなと思ったけど、そうでもないのは特に大都市部集中型人気なのかなと。ちなみにPASSPO☆は、英名になってから日が経っていないので、ぱすぽ☆を検索対象にしている。実はここに含まれる4グループが、いまの日本のアイドルグループをいろんな意味で代表しているような気がして面白いなと思った。それぞれまったくカラーも違うし、コアなファン層も違うし、売り方とかも違っている。ここ、もうちょっときちんと分析していくと、なんか楽しいかも。
この2組は、まだまだ全国展開が必要なんだなという印象。スパガ(SUPER☆GIRLS)の場合、iDOL Streetは大都市部に展開しているけど、それがあまり効果的に働いていないんだなと。スパガはセブンアイホールディングスで大きく展開しているけど、そのぶんジャスコなどのそれ以外の場所でイベントができないっていうのも響いているのかもしれない。アプガ(アップアップガールズ)は、南関東部分が濃くて、あとは名古屋、大阪が少しという感じ。(仮)マークだけでも全国に広めるとか、新たな展開が必要だろう。
地方を拠点に活動している、いわゆる地方アイドルについても調べてみた。ひめキュンは愛媛県、LinQは福岡県をきちんと拠点としているのが見てとれ、地元に愛されているのがわかる。Neggicoも新潟県がいちばん色濃く表示される。地方のアイドルが地元に根付いているのってすごいなと思う。逆にドロシー(Dorothy Little Happy)は宮城県には色がなく、東京がいちばん色濃くなっている。地方アイドルと言いつつも、地元には根付いていないということだ。東京でイベントやライブをやったほうが人が集まると思うのだが、やはり地元に根付くということも意識しないと、結局、どっちつかずになってしまう気がする。
全体的に感じたのは、アイドルに注目しているのは、基本的には都市部だけなんだなと。でもやっぱり人気のグループというのは全国に名が知れ渡っているわけで、名前を広めていくのは大事なのだ。そして、ただ地方に行ってイベントをするだけでも広まるわけではなさそうだし、難しい。9nineとかスマイレージとか、あんなに地方で人気なのに、なかなかセールスにつながってない。逆に℃-uteは大都市部だけなのに、きちんとセールスにもつながっていて効率がいい感じ。とはいえ、℃-uteの全国ツアーがまだ空き席があったりとか、なんでだろう? と思っていたけど、全国区で見るとまだ取り込めていないところがあるんだなと納得したり……。これは定期的に調べて、並べて見ていったほうがよさそうだ。
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