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今日の科学 6月21日

6月21日は、夏至。
日本では、日の出から日の入りまでの昼の時間が1年で最も長くなります。東京では、日の出の時間は4時26分、日の入りの時間は19時で、昼の長さは14時間34分となります。太陽は古代から人の生活に大きな影響を与えていました。北半球の国々では夏至は1年の中でも大きな区切りとして意識されていました。

夏至は1年を24に分け、季節の目安などに使われる二十四節気の1つです。24節気は、まず、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらに、それぞれの季節を6つに分けます。明治初期まで使われていた旧暦(太陰太陽暦)では、二十四節気はうるう月を入れる基準にも使われていました。

季節の変化は、地球が太陽の周りを回る公転と密接に関係しています。地球が公転しているから、日本付近では、春夏秋冬の季節がありますし、その季節が一回りする長さが1年になります。天文学が発達した現在では、1年は地球の公転周期、つまり、太陽の周りをⅠ周する長さであるとわかっています。

なぜ、地球が公転すると季節の変化が起きるのでしょうか。それは地球の自転軸が、公転面に対して23.4度ほど傾いているからです。この傾きによって、北極側が太陽の方を向く時期にと南極側が太陽を向く時期ができます。日本付近は北極側が太陽の方を向く時期が夏となります。

太陽は毎日、東からのぼり、南を通り、西にしずみます。そして、1日の中で、太陽が最も高い位置に来ることを南中、そのときの太陽の高度を南中高度といいます。日本付近では、夏至の日は南中高度が1年の中で一番高くなります。

南中高度が高くなると、太陽を観測している場所で、太陽がのぼってからしずむまでの見かけの距離も長くなります。ということは、太陽が空にいる時間も長くなるので、昼間の時間が長くなり、その分、暑くなります。ちなみに、夏至は英語で「summer solstice」といいます。

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荒舩良孝
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