忘れっぽい私や誰かのための短い読書 23
以下引用詩です。(あれ、笑える引用じゃない…。)
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もし言葉が
黙っていた方がいいのだ
もし言葉が
一つの小石の沈黙を
忘れている位なら
その沈黙の
友情と敵意とを
慣れた舌で
ごたまぜにする位なら
黙っていた方がいいのだ
一つの言葉の中に
戦いを見ぬ位なら
祭とそして
死を聞かぬ位なら
黙っていた方がいいのだ
もし言葉が
言葉を超えたものに
自らを捧げぬ位なら
常により深い静けさのために
歌おうとせぬ位なら
(谷川俊太郎詩集)
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