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まなみのりさヒューリックホールワンマンライブ「1000」 ~今の「まみり」のすべてを魅せるライブ~

ということで、毎度毎度書くのは遅くなってしまい申し訳ございませんのお気持ちなんですが、まぁ何はともあれ今年の総決算ライブであるまなみのりさヒューリックホールワンマンライブ「1000」が終わって一週間が経った。

今思い返しても、今年の総決算に相応しいライブだったんではないかと思う。そして内容はこの後じっくり書かせてもらうが、まずは何といっても動員ね。

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写真を観てもらえばわかるとおり、900弱の座席がパンパン。噂によると立ち見まで出たらしい。

思えば2年前、「絶対満員!」と言いながら半信半疑だったフェニックスホールでは、振り返って満員の座席を見た時にちょっとこみ上げるものがあった。今回、フェニックスホールを経験していないまみりファンの方々にあの気持ちをわかってもらえたのではないかと思うと、フェニックスを知っている者としてはこれほどファン冥利に尽きることはない。

そうなんだよ、3人が観たかったのはこの景色なんだよ。スタンディングのライブハウスとは違ってごまかしの効かない着座のホール。あえてそこに挑戦するところが「愚直な」彼女達らしい。そして広島のフェニックスホールに続き、今回東京のヒューリックホールでも「満員」という実績を残した。うん、やはりまなみのりさはホールライブが良く似合う。

そしてそのライブの内容、これについて、あくまでも個人的な感想ということで書かせていただきますが、ハイ、文句なく過去一更新で問題ないでしょう。とにかく楽しかった。終始笑顔が絶えないステージだった。

で、あらためて一週間経って、その理由は何だったんだろう…と考えてみた。そして思い出したのは、8/8のラストの曲「黄昏とは」、最後にアカペラで一人で歌ったみのちゃんが「12/13、ヒューリックホールで13年間のまなみのりさの全てを観せます」と言った最後の言葉(あくまでも記憶なんでディテールは違っているかもしれん(笑))。13年間の全てを観せる、と言ってもまさか旧体制の曲はできない訳だし、要はこれって「今のまなみのりさの全てを観せます」という宣言と受け取った。そして正に、12/13のステージが「今のまなみのりさの全て」をやり切ったステージだった、ということに気が付いたんだ。

今のまなみのりさの方向性は「ウソ」という曲に出会ったことが大きい。運命ともいえるこの曲との出会いによって、続く「花びら」「かかとを鳴らして」といった、観ているものを魅了する高度な歌と高度なパフォーマンスに傾倒していったことは否めない。

では、それが今のまなみのりさの全てなのか?と言われると「否」である。もうひとつの流れとしては、「花びら」と同じタイミングで新曲として披露した「LUCK SONG」。「ココロト」の流れを継ぐ、緩くリラックスして盛り上がれる曲だ。歌詞の中にもあるように「肩の力を抜いて気楽に行こう」という、およそ「ウソ」系列とは真逆の路線。これもまたまなみのりさの魅力の一つでもある。

それだけではない。「waveびーと」のようにフロアが一体となって盛り上がることを楽しむ曲もある。さらにバラード曲のように歌詞をかみしめながらじっくり地蔵で聴きたい曲もこれまたまなみのりさの楽しみ方の一つでもある。曲やパフォーマンスだけでなく、方言混じりの緩いMCもまなみのりさの特徴の一つだ。

よくよく考えてみれば、今回のヒューリックホールのステージ、これらの全てが詰め込まれていたのである。なるほど、「今のまなみのりさ」を余すところなく観ることができたステージだった、だから満足したし、過去一更新と思えたんだ。

加えて、今回はまなみのりさ史上最多のLED(!)を駆使した映像コンテンツとのコラボも新しい挑戦だった。それもオープニング映像のようにバーチャル的なイメージ映像もあれば、突如舞台裏に切り替わって出番前の本人たちを映すという一転した人間臭さの映像もあった。「waveびーと」「カフェテリア」では過去にDMM VR THEATERでやった映像コラボを踏襲するようなものもあった。「ウソ」のイントロダクションとなるまなさんのソロダンスのようにかっこいいダンスで魅了する場面もあるかと思えば、「LUCK SONG」の前振りのVTRはどちらかというと「アイドルまなみのりさ」だからこそできるような映像コラボ。そして「knock」の歌と映像をシンクロさせた特別バージョンのダンス。映像コンテンツとのコラボでさえこれだけの幅広さ。正に今のまなみのりさができることをすべてやり尽くした結果、といえるのではないだろうか。

そして、このライブを「ニコ生で中継する」という英断ね。年末の平日。とくに地方の人をはじめ、どうしても来れない人も少なくなかったはず。そういった人たちにも「今のまなみのりさ」を余すところなく届ける、という意味ではナイスプレイだった。

そしてナイスプレーといえばもう一つ「動画のみ撮影可」。とくに「DVD化するかも?」の発表後のスマホのみ動画撮影化、というのが良かったね。ニコ生配信はタイムシフトでも観れるし、さらにDVD化で後から観れるなら撮らずに目に焼き付ける、という人も結構いたと思うので、我も我もがスマホ撮影とはならないのは大きい。

個人的には撮可ライブにはどちらかというと懐疑的な立場をとっている。撮影に気を取られてライブ観戦が疎かになったら本末転倒なだけでなく、とくにスマホオンリーの撮可なんて、皆がスマホを掲げるから後ろの人も見づらくなる。ところが今回はどこから観ても観やすいホール。スマホを上に掲げる必要もないし後ろの人の視界を遮らない。フラッシュやシャッター音でライブを邪魔しない動画撮影のみ、という判断もナイス。

普段から撮可にするでなく、こういう「イザという時に」「最高のTPOで」撮可にしたのが素晴らしい、と思う。だからこそ #まみりのライブがヤバイ のタグが一時トレンド入りするほど、沢山の魅力的な動画が拡散されたのである。もちろんそれには、先に述べた内容の充実、今のまなみのりさを余すところなく表現したライブであったことも大きい。

そういう意味でも、まなみのりさにはホールライブが良く似合う、と改めて。いかに「今のまなみのりさ」が詰め込まれていたか、曲毎レビューについても別エントリにてじっくり書いてみたい(と、また自分で自分の首を絞めてる(笑))。

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