無題

まなみのりさ 2018年回顧~まだまだ、ここ(広島&東京)から~

いよいよ2018年も残すところ1日半を切った。年初に今年のまなみのりさの展望を書いたので、改めて今年一年を振り返ってみたいと思う。

思えば、広島と東京の2拠点で活動していく、と宣言したのが去年暮れのフェニックスホール。その2拠点活動が本格的に始まったのが今年の年初から。そう考えると、今年は「広島と東京の架け橋となる」という一つの目標に対して邁進し、着実に成果を残してきた1年だった、とまとめることができるんじゃないかと思う。

1/11の広島定期で一旦広島に「いってきます」を宣言して、3日後の1/14には東京でフェニックスホールのセトリ再現ライブを実施。思えば新生まみりが東京を「取り戻す」ための戦いはここから始まった。この場でそのための施策としてビラ5,000枚配布、対バン10本と一緒に発表されたのが、ソールドアウトしていた「さよなら、またね」をCD-Rに焼いて無料で配る、という攻めの一手。これは画期的だったと思う。大手レーベルではなかなかできない技。小回りの利く事務所とインディーズレーベルだからこそできる技。何よりも「限定版」としてCDを出した時に多少疑問に思った「自分たちの歌を広めたい」という意志を改めて感じることができた。

とはいえ、この期間は今思うと決して順風満帆だったとは言い難い。復活してからフェニックスホールのために東京を放置していたために、正に一からのスタート。最初の目標である4/14新宿ReNYのチケットも思うように売れず、本人たちが「ヤバイよヤバイよ!」と連呼する動画を拡散するくらいの状態だった訳でw

結果的にReNYのフロアは8割方埋まっていたし、2018年の勝負ワンマンのスタートとしては大成功と言ってよい結果を残したと思う。ただ、動画だけ見るとおちゃらけてるように見えても、なかなか成果が出なくて、身体も壊して、やっとの思いで迎えたのがReNYだったことをみのちゃんがインスタで後日吐露している。フェニックスホールに向けて突っ走ってきた去年の後半。それが大成功してちょっとしたロス状態になっていた部分もあるだろう。その大きな目標を達成したにも関わらず、東京で思うようにチケットが売れなくて、甘くなかった、と思い知らされた部分もあったはず。この期間は「架け橋」と言いながら3月の定期1回しか広島に帰れなかった、というのも精神的にはキツかったのかもしれない。

そういう意味では、5月のひろしまフラワーフェスティバルでスペシャルゲストとして選出されて凱旋できたことが一つの大きな転機になったのではないかと思う。中国新聞の一面も飾り、名実ともに「広島の顔」として認められての凱旋。このフラワーフェスティバルにも、そしてそれから1か月後に行われた広島クワトロワンマンにも、東京からも多くのファンが広島を訪れた。「架け橋」としての感触を徐々につかみ始めたのがこの頃ではないだろうか。

現に、濃いファンはそういった勝負ワンマンだけでなく、通常ライブでも広島と東京を行き来するようになってきたのがこの頃。そんな矢先に起こったのが7/7広島定期公演の中止。そう、広島をはじめ西日本を襲った7月豪雨だ。当事者でもあるまみりの3人はshowroomでの応援や東京定期での募金活動、そしてようやっと広島に帰った半月後には早速チャリティーライブを開くなど、災害復興に自分たちでできることをいち早く模索して、行動してきた。

9月10月は、11/3のBLUE LIVE広島のために広島中心の活動になった訳だけど、その合間には広島復興のためのこういった活動も行っていた。そして災害復興チャリティーライブを銘打った11/3は、勝負ライブというよりはさながら「まなみのりさ広島物産展」であるかのような、地元広島に寄り添った一大イベントとなった。これもまた「架け橋」だからこそできる活動だ。

豪雨災害と言えば、広島では4年前の2014年にも被害に遭っている。この時は安佐北区や安佐南区といった、まみりにも縁の深い地での被害が大きかった、にも関わらずこういった活動はできなかった。上京して間もない、まだまだ東京でも成果が出せていたい状態の時期。そんな余裕も力もなかった。それが4年の間に力を付けて、改めて地元に恩返しができるように成長した、ということだ。

そして、やはり「ウソ」という楽曲を手に入れたことが大きいと思う。自分たちが自信を持って「これだ!」と言える曲に出会えたからこそ、自信を持って活動できたのではないだろうか。さらに「三ツ葉」という武器も手に入れた訳だが、これも「ウソ」があったからこそ輝く曲なんじゃないかな、と思う。本来のリリイベ、と言える活動ができたのもこれらの曲があってこそ。今年後半のまみりは、前半に比べて迷いがあまり感じられなかった。

今年のまなみのりさライブ本数は99本。かつて年間200本以上のライブをやっていた頃から考えれば決して多くはないが、勝負ワンマンライブを当初予定していた広島、東京でそれぞれ2本に加えて年末のマウントレーニアホールアコースティックワンマンで年5回。こんなことは今までのまみりの活動の中でもなかった。フェニックスホールと比べればいずれもキャパはそこまで大きくはない。しかし、その中にはデビュー当時からの目標の一つであった広島クアトロでのワンマンも、そしてこれもいつかやりたいと言っていたホールでのアコースティックワンマンも含まれている。折り返し地点である6月に広島で、締めである12月という節目に東京でこういったライブができたというのは、ある意味今年の充実度を示しているのではないかと思う。ちなみに東京(関東)のライブ本数が54本、広島が41本、その他が5本。なかなか良いバランスだと思う。「広島と東京の架け橋」としての今年の役割は、当初考えていた以上の成果を出したんじゃないだろうか。

2018年はアイドル界の冷え込みも顕著になり、いわゆる中堅アイドルの解散が相次いだ。そんな中、まなみのりさは爆発的ではないにせよ、年間を通じて広島でも東京でも、堅調にファンを増やして拡大している、という実感がある。特に中間層アイドルが割を食っている、という中で、旋風ほど吹き荒れなくてもこれだけ順調に上昇、拡大を感じられるグループがどれだけあるだろうか?それも12年目という、アイドルとしては奇跡的に長い期間を活動してきてなおの成長を実感できたのは今年の収穫だった。

来年の展望については、年が明けてから書こうかな、と思ってる。とりあえず今年のnoteはこれがラストになると思うので、皆さん良いお年を!

いいなと思ったら応援しよう!