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取り戻さないといけない場所、の意味

いよいよ明日、8/8はまなみのりさデビュー11周年、そして新生まみりが再始動して1年。この日、渋谷のTSUTAYA O-WESTで記念すべきワンマンライブ「取り戻さないといけない場所」が行われる。

この「取り戻さないといけない場所」というのは、前回の4/14新宿ReNYワンマンライブでも付けられていたタイトル。こっちの方はわかる。2年前、同じ新宿ReNYでワンマンライブを開催したものの、まなさんの喉の調子が悪くて思うようなライブができなかった、その場所を取り戻す、というのは頷ける。

ではO-WESTはどうか?これまた2年前にワンマンライブが開催された場所だが、別にReNYのような因縁がある訳ではない。ReNYからわずか3ヶ月で開催されでキャパこそサイズダウンしたけれども、盟友「Caramel」や「二人目のジャイナ」のFUKUOさんもゲストで登場してバンド編成のコーナーがあったり、ビートルズの来日50年目の日であったことにちなんだビートルズカヴァーがあったり、コンパクトにまとまりながらも文句の付け所のない素晴らしいライブだったと記憶している。あと、インパクトが強かった出来事としては、ずっと封印していた「ポラリスAb」のオリジナルバージョンを9ヶ月ぶりに復活させた、という「事件」も忘れられない。

なので、何を今更「取り戻さないといけない場所」のか、と疑問に思うのも確か。ReNYのときのような意味はないと思うし、単にノリで同じタイトルにしちゃっただけで大きな意味はないのかもしれない。

あるいは、いわゆる「周年」を取り戻すという意味なんではないか、という見方もある。なるほどたしかに去年の8/8はまみり10周年という記念すべき日だったにもかかわらず、あくまでも復活が主体で10周年をお祝いする、という感じではなかった。活動再開から1年、10周年からは1年遅れちゃったけど、そんな遠回りなところもまみりらしい。改めて長く続けてくれてありがとう&おめでとう、の場を取り戻す、ということだ。なるほどそれも一理ある。

ただ、だとすると「場所」にこだわる理由が薄い。いや、たまたま押さえられたハコがここだった、というオチかもしれないけど。でも個人的にはもうちょっと深読みしたい。取り戻さないといけない「場所」がO-WESTである必然性があるんじゃないかと思うのだ。

で、やはりそのヒントは2年前のワンマンライブ。「MMRock」と題されたこの公演、実はまなみのりさにとっても重要な意味をもったライブだったと思っている。3人が「音楽を続けていく」という意志をはっきりと示したのがこのO-WESTだと捉えているからだ。

この時、「未来のまなみのりさへ」と当てた手紙をりっちゃんが読んでいる。

まだまだわたしたちは未来に進んでいけます。何故なら音楽をしようと思うからです。心の通った音楽をすれば、きっとたくさんの人たちを熱狂させ、一緒に涙して、一期一会の景色を見られると思うからです。

今までたくさんのアイドルさんたちと共にステージに上がって来ましたが、ポラリスAbの歌詞のように、無数の星、今夜も消えるよ、忘れないキラキラに なるその日まで走り続けて行きます。

だから、未来のまなみのりさへ、焦らずにいてください。自分たちの歌に曲に耳を傾けてくれる人がこんなにおるよ。50年前のビートルズと比べるととても恐れ多いのですが、2016年7月2日の私たちも頑張っています。

「これが、まなみのりさ流のロック=MMROCK!! まなみのりさ、東京では6度目となるワンマンライブを通し、ロックなアイドルアーティストになることを宣言!」myuu より抜粋

この半年後、まなみのりさは音楽を続けていくことができなくなる。突然の活動休止。まなみのりさを続けていけるのかどうなのか、岐路に立たされた。そして半年の沈黙を経て音楽を続ける選択をしたまなみのりさが復活して一年、改めて「まなみのりさは音楽を続けていく」ということを示すために「取り戻さないといけない場所」が、このO-WESTなんではないか、というのが自分の解釈だし、そうあって欲しいな、と思っている。

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