2024年富士ヒルレポート

stravaにも長ったらしく記事を書いたが、
せっかくならブログにも記しておこうと思います。

stravaと内容が多少異なってしまうかもですがご了承ください。

■タイム
64:08
年代別11位

■機材
S-WORKS Termac SL8
タイヤ:アジリストライト
チューブ:マージーンTPU
総重量装備コミで7kgフラットくらい

本来であれば、オストロで出場予定だった。
しかし、スペシャが5月いっぱいまで無金利で購入可能とのキャンペーンに
便乗し、自分の身の丈に合わないバイクを買ってしまった。

納車されたのは5月の3週目と、だいぶ富士ヒル本番直前となってしまった。
コンポを載せ替えて、SL8に換装した。

この間バイクを店に預けており、サブのスクルを乗り回していた。
最悪スクルで出ることも考えた。
去年はスクルで年別4位で、タイムも62分半と好成績を残したので、
本来ならこちらででるのが正解だったが、新しいもので試したくなるのが性というもの。

本番にぶっこんでいくスタイルをとった。

結論から言って、SL8だからといってめちゃくちゃ速いとはならなかった。
乗り込みが明らかに足りていない感は否めない。
それも承知の上で挑んだので後悔はない。

むしろ、乗り込めていないのにゴールドリングは取得できたことを高く評価すべきと思えた。
このバイクのポテンシャルはとんでもないのではないかと、
期待に胸を膨らませるのであった。

■レースレポート
脱線したが、ここからレースレポート。

自分は今年第5出走となった。
エントリー峠で敗北した。
エラーが表示されるも、根気強く待っていれば表示され、その一瞬のスキをついて
エントリーを進めねばならなかったのだが、表示されても
どうせ第3ウェーブを選べるだろうと、ローラーを回しながらエントリーをしたのが運の尽きだった。
来年は絶対に失敗しない。

アップはTSSを17くらいまで稼ぐ。
近くに坂が無い為、平坦を流したり、
時折300wオーバーをだして刺激を入れる。

走り出すと熱いが、止まると寒い。
アップ用のローラーが欲しいと思ったが、そんな経済的余裕はないので断念。
適当にアップを済ませ、カフェイン、サプリ、お菓子を補給し会場へと向かった。

第5ウェーブは7:30集合だった。
選抜がちょうどゴールするタイム。

アナウンスで金子氏が56分台でフィニッシュしたと流れた。
宇宙人だと思った。

年別は第3の先頭でもない限りパレード区間はだいぶ緩く走る。
並んでいるときに周りの選手の申告タイムを確認したが、
見渡せどシルバー、ブロンズタイムが大部分を占めていた。
ゴールドタイムの申告者は確認できなかった。

今年も単独でゴールドリングを狙う覚悟を決めた瞬間だった。

■スタート
パレード区間最後の左折からスピードを上げて、少しでもタイムを稼ぐ。
周りの選手らはゆるくスタートを開始しているのをみて、
何でスタートダッシュしないんだろうと不思議な気持ちで見ていたが、
彼らからすると自分の方がなんだあいつ?という感じなのだろう。

完全にトレインは無いなとあきらめる。

スタート開始し、料金所へと向かう。
例年ここは1分30秒くらいで通過するようにしている。
軽く300w付近を出し、開幕の合図を身体に刻み込む。

その走りに便乗し、1人だけついてきてくれた。
他の方の動画に一瞬映っており、再度確認したが、1人だけいた。

単独で走るよりも、先頭引いていたとしても後ろに人がいれば多少の
ドラフティング効果があるので本当に助かりました。
ありがとうございます。

今回プラチナタイムの通過ポイントをハンドルにはっつけて走ったが、
1合目下駐車場の段階で既に1分は遅れており、
プラチナの夢はたたれた。

目指すは2年連続ゴールド取得。
でもプラチナをあきらめるにはまだ早いかもしれない。
そう言い聞かせ、パワーが落ちないように踏む。

この間も後ろの選手はちぎれずついてきてくれている。

■20分くらい経過
後ろから気配が消えた。
必死すぎて後ろを見る余裕が無かったが、音と気配で後続車の方がドロップ
アウトしたのを感じ、少し安心した。

今回自分と同じ第5ウェーブで出走する選手で、警戒していた人が2名ほどいた。
もしもそのうちの1人だった場合、正直先頭引き損になってしまうので、
この20分間は割と真面目に走っていた。

恐らく290wオーバーで踏んでいたので、
遅い人ではないと感じていた。
ので、後ろから気配が消えて一安心した。

そこからは淡々とペース走を開始する。

■20~59分間
時折向かい風が発生する箇所があった。
当然トレインや自分と同じくらいの速度で走っている選手がいないため、
単身で向かい風につっこむしかない。

少しでも風の影響を受けないようにと、左の壁側ぎりぎりを走ってみたり、
前走車の後ろにつきつつ抜いていくという省エネ戦法に切り替えた。

たまに自分と同じカラーリングのSL8オーナーの人に
『おそろっすね!』
と声をかけるくらいの余裕はあったが、
内心かなり焦っていた。

今回ハンドルにつけたタイム表はプラチナベースで、
ゴールドタイムは正直覚えてなかったのだ。

現状のままのペースでゴールドとれるのか?そこだけを考えて走った。
パワーについてはちょくちょくパワーウェイトレシオを確認していた。
4.7倍くらいまで終盤は落ち込んでいたように思う。

最終的には4.8倍くらいでフィニッシュしたのだが。

後、サイコンの数値で確認していたのはラップ平均速度だ。
22.5km/hと常に表示はされていた。

ゴールドをとるなら正直ぎりぎりの速度だが、
富士ヒルは後半緩くなり、速度がどんどん伸びる。
とすれば、30分を超えた状態で22.5km/hでているので、

黄金のたれをきめない限りは大丈夫と自分に言い聞かせた。

心拍にも目を配っており、175前後で推移するようにしていた。
動画でも触れている部分だが、

自分のMAX心拍は185で、そこから10引いた心拍数であれば、
垂れることなく走れると思う。

そのため、175前後は守るようにしていた。
出そうと思えば180心拍でパワーも速度もだせたが、
わざわざ向かい風で稼ぐのに不向きな場面で踏むか?と、

割と冷静に頭が回り、280w付近ペースで淡々とやり過ごした。

■奥庭駐車場
ここでの通過タイムは59分だった。去年は57分。
55分以下ならまだプラチナの可能性があったが、無情にも4分前に過ぎ去っていた。

だいたい自分の走力だと、奥庭から5分くらいかかることはわかっていた為、
正直59分台での通過はひやりとした。
動画でゴールドペーサーします!とイキった手前、ぎりぎりだろうがなんだろうが
ゴールドは最低限とりたかった。

ぎりぎりの通過タイムではあったが、ここで体力を使い切ると
この後来る下りと平坦に対応できないと思い、
ここも淡々とペースで走ることを徹底する。

坂区間を抜け、
一瞬緩めて足を休め、一気に加速する。

昔はここでトレインが形成され、ツキイチをうまいことできていたが、
参加するにつれてトレインが無くなり、
1人ぼっちで走ることになる。

来年はトレイン乗りたい・・・。

トンネル前の下りに入り、
トレインが左側に形成されていたが、
単騎の自分の方が明らかに速い為右を抜いていく。

下山とわける為のカラーコーンが設置されている区間では、
右ーーーー!とお声がけし抜いていった。

この声をかける動作も割としんどかった。
呼吸を一定に保ちたいのに自ら速くなるわけでもない動作をしなきゃ
ならない状況にストレスを感じた。

来年は第3(ry

300w付近で淡々と上りフィニッシュ。

タイムは64:08。

後数秒縮めれば63分台だった。

ゴールして下山荷物を預かる道を惰性で走っている間、
『くそすぎる・・・・はぁ・・・・』
とつぶやくほど悔しかった。

5合目は嫌味というほど晴れていたが、
自分の気持ちはスタート時と同じ曇天だった。

着にも絡めず、端にも棒にもかからない情けない走りをしてしまった。

いろいろ言い訳はあるが、
皆同じ条件で走っている以上文句は言えない。

ただ1つ言わせてもらいたいのは、
精神すり減らして仕事するのだけはやめた方がいいということ。

食うために仕方ない、家族を養うために我慢するのは立派なことだが、
毎日死にたい思うまで働くのは絶対におかしい。

そのため自分は今年中に仕事を辞めるつもりだ。
上司にお前は何がしたいのかと問われたが、
その時頭に浮かんだのが実家に戻り、自転車乗りたいなーだった。

仕事は2の次でいい。

仕事で毎月50万収入あるよりも、
20万の収入でプライベート充実して、ヒルクライムレースで入賞できることの方が
自分にとっては遥かに価値があると思いました。

■反省
脱線しましたが、こんな形で今年の富士ヒルは幕を閉じました。
他のヒルクライムレースにも出る予定ですので、ご一緒する際には対戦よろしくお願いいたします。

今回の反省ポイントは、下山組いるのに車線飛び越えて右を抜いてしまったことです。
本当にこれは危ないです。今後このようなことにならないように、
もっと周囲に気を使い安全に走れるようにします。

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