ReLEx smile(リレックススマイル)を受けてみた④

今回はいよいよ手術編です。

指定された時間に受付を済ませると首にかける札をもらいました。間違い防止ですね。
待合室で待っていると事務の方に案内されこの日手術を受ける人達が集まる別の待合室に移動します。
様々な年齢の方が10人ほどいてリレックススマイルの他にICLや白内障の手術の方もいらっしゃるようでした。
ワゴンを押した看護師さんが順番に回っていて痛み止め(ボルタレン)を配られ服薬します。
15分ほど待つと順番が回ってきたようで移動です。
靴をスリッパに履き替え外靴や手荷物、眼鏡は鍵のついたロッカーに入れます。
中待合担当の看護師さんがいて手術着と専用のキャップを着させてくれました。
中待合の椅子に座っていると痛みどめの点眼薬を入れてくれます。
いよいよか、とこのあたりで少し緊張してきました。

「七海さん、どうぞ」

ついに名前を呼ばれ看護師さんに付き添われ手術室に入ります。
部屋には大きなレーザーの機械とベッドがありました。
院長先生と看護師さんと視能訓練士の方々が7、8人いらっしゃいます。
名前とこの日に受ける手術をもう一度確認。
レーザーの数値を先生やスタッフさんの間で入念に確認されていました。
ベッドに横たわるとすぐ横に看護師さんが着いてくださいました。

「今日担当する看護師の〇〇です!よろしくお願いします」と笑顔で挨拶してくださり心強いです。

顔の上半分に消毒を塗って、痛み止めともうひとつ(何だったかは失念)液体を目にバシャバシャかけてぱちぱち瞬き。
目元だけ穴の空いた手術用の布を被せてもらいますが結構な圧迫感…。
事前に閉所恐怖症などありませんか?と聞かれていたのはこのことのようで確かに恐怖症持ちの方は少し怖いかも…と思いました。

ベッドが動き看護師さん2人が私の体を抑え、院長先生が目を開く器具を着けいよいよレーザーです。

「初めは緑の光が見えますが途中から白っぽくなります。ですが緑の光があった部分をまっすぐ見ていてください」との説明を受けます。

機械がどんどん近付いてきて先生の言う通り緑の光が見えます。
さらにレーザーが迫ってきます。視界はだんだん白くなって緑の光が消え、場所を見失いそうになりますが光があった場所の一点を見つめることに集中します。
圧迫感と緊張で呼吸もままなりませんがここはぐっと我慢です。
スタッフさんが30秒からカウントダウンしてくださるので終わる時間が分かるのでとても助かります。「上手ですよ、そのまま、そのまま」
と先生も常に声をかけてくださるのでとても分かりやすいです。

痛みはありません。器具が着いているので実際目を閉じることは出来ませんが、眩しくて目を閉じたくなる感覚です。
片方にかかるレーザーの照射時間はスタッフさんがカウントダウンしてくださっていた通りおそらく30秒程だと思います。
照射が終わるとすぐに先生がレーザーで作製したレンチクル(角膜の切片)を抜きとります。
視界は白っぽく水中で目を開けているような感じでよく見えません。
痛みはありませんが眼球をぐにぐにと押される感じがして自分の意に反して目がきょろきょろと動いてしまいます。
切片が抜き取られる瞬間はつるんとした感覚があり何となく分かりました。
この部分は体感で1分ほどだったと思います。

これをもう片目分やって、全部で10分かかってないぐらいあっという間の手術でした。

先生やスタッフさん達にお礼を言って看護師さんに付き添われ隣の部屋のソファーに座らせてもらいました。
そこで術後からしばらく使う3種類の点眼薬とこの日だけ使える痛め止めの点眼薬1種類を説明とともに受け取りました。

術後すぐでぱっちりと目は開けられません。
ドライアイのような違和感で目がしぱしぱします。
ですがうっすら目を開けてみると 「見える… !」
まだまだぼやけてはいますが、それでも術前より見えています。体感で視力0.1ほど。
すでに病院内を一人で歩くのに眼鏡は必要ありません。

術後すぐに見えるようになるらしいレーシックに比べリレックススマイルは見えるようになるまで少し時間がかかるようです。
説明では次の日目覚めたあたりからはっきり見えてくるそうです。

術後は副院長先生による診察がありました。
何も問題なく手術は上手くいったとの事で安心です。

お会計を終え外に出るととても光が眩しく感じ目も変わらずシパシパするので目を開けるのは大変でした。
自分で運転は出来ないのでタクシーを利用するか誰かに迎えに来てもらうのが良いです。

術後1時間、視界のぼやけが少なくなっていき視力がぐんぐん上がっているのを感じます。

目の痛みは酷いドライアイといった感じでつらいですが我慢できないほどではありません。
もらった痛み止めの点眼薬を差すとかなり楽になります。
この点眼薬は1時間に1回しか差せないのですが1時間くらいは効果が持続するので大丈夫でした。

術後は2〜3時間ほど仮眠を取るのが良いそうなので言われた通り仮眠を取りました。
確かに数時間ですが眠ると先ほどよりかなり目が楽になりました。
視力もさらに上がった気がします。
体感でコンタクトやメガネを使用していた時と同じ0.9くらい。

私は目のポテンシャル的に頑張って矯正しても視力1.2がせいぜいでした。
この手術でも一応1.2が見えるようにレーザーを照射しましたが、術後本当に見えるようになるのかは実際やってみないと分からないことです。
使っていたコンタクトや眼鏡では0.9程の視力だったので、この見え方で限界だろうと思いました。
でもこれだけでも十分によく見えるし有難く満足でした。

そして就寝し翌朝目が覚めると昨日体感0.9で満足した視界より確実によく見えています。

それは窓から見える建物の窓や木の緑のコントラスト、みかんの木になるみかんのひとつひとつ、ぼやけることなくはっきりくっきり見えました。
自分の目でこんなにはっきりと見えることにすごく感動しました。
ICL手術には劣るらしい見え方の質とやらも全く気になりません。
空の青、雲の白、木の緑、みかんのオレンジ、全部とても鮮やかに綺麗に見えました。
目の痛みも違和感もさっぱり消えていました。

この日は翌日検診です。
うきうきと準備をして病院へ向かい視力検査と診察を受けます。

そして実際に視力を検査をすると 左1.5 右 1.2 
両眼で1.5見えていることが判明しました。
1.2見えるようになるかさえ分からなかったのに予想以上、最高の結果です!

この日の診察は院長先生、診察の結果も問題なく眼球の状態と良く上手くいっているとのことでした。
すごくすごく嬉しくて先生、視能訓練士さん、看護師さんにたくさんお礼を言いました。
スタッフの皆さんも「良かったですね!」と喜んでくださいました。

確かに手術の金額は安くはありませんが0.03から1.5の視力を得られたこの結果、私はこれまで生きてきた人生の中で1番有意義で満足した買い物だと感じました。

私の手術はこれ以上ない大成功を収めました!!

いいなと思ったら応援しよう!