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「脱出ボタン」をもった人と仕事をしない

おはようございます!
今日は「脱出ボタン」をもった人と仕事をしない、というアジェンダについてお話しします。

「脱出ボタン」をもった人とは?

ここでいう「脱出ボタン」とは逃げ道を持っている人でリスクが限定的な人のことです。この「脱出ボタン」がやっかいなもので他の人には持たせたくないが、自分は持っておきたいという性質をもっています。

シンプルな話ですが、「このプロジェクトがこけても他のプロジェクトで稼げるからいいや」と思っている人と、「このプロジェクトは自分の人生の重要アジェンダで時間をかけてでも何とか達成したい」と思っている人、どちらと一緒に働こうと思いますか。
「そもそも勝算が薄いから適当なところで手を引こう」と思っている人と「勝てるかどうか分からないがこの期間は自分のリソースを120%活用していこう」と思っている人、どちらと働きたいと思いますか。

感情的な観点からも収益的な観点からも答えは明らかです。「脱出ボタン」をもっている人が全て前者の考えというわけでもないですし、「脱出ボタン」の存在を否定するわけでもありません。要はコミットメントの問題かなと思います。

能力的にコミットメントしきれないのは個人的には仕方ないことかなと思います。(知識不足、経験不足、リソース不足など)
それとは別に十分な余力があるのにコミットメントしきらないのは、ステークホルダーに対して失礼だと思います。

これまで「脱出ボタン」をもって逃げてきた人をたくさん見てきました。「立つ鳥跡を濁さず」とはよくいったもので、この言葉ができた背景にはそうでない人がたくさんいたからこそ、アンチパターン的な意味合いで言われ始めたのではないかと思います。

この「脱出ボタン」アジェンダについて私たちが取りうる施策はなんでしょうか?
これは2つの局面から考えられます。

①相手が「脱出ボタン」をもっている
➁自分が「脱出ボタン」を持っている

①のパターンに関しては相手のコミットメントが薄くなる可能性があります。ここも打ち手は2つあって、ひとつは厳格に作業量やクオリティを担保させるというやり方、もう1つはレベニューシェアを導入することです。
レベニューシェアとは、、、

レベニューシェア(Revenue Sharing)とは、複数企業が相互に協力して事業を行い、その結果として得られる収益(Revenue)を分配(Sharing)するビジネスモデルを指す。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング

つまりリターンを同じくすることで、コミットメントをパートナーにも求める施策です。
筆者は理想的なパートナーシップについてはイコールパートナーであることが大原則と考えておりますので、これは非常にいい施策だと思います。

➁のパターン、自分が「脱出ボタン」をもっている場合ですが、これは当人のモラルに縛られてしまうのが本当のところかと思います。
相手には「脱出ボタン」を使わせないが、自分は「脱出ボタン」を使いたいというのが、人の性でしてなんともいえない状態です。

ただ当然長期的なパートナーシップを考えると「脱出ボタン」はもっていなくとも隠しておいたほうがいいですし、スタンス的には「クライアントと心中する」くらいの気持ちで働いたほうが成果は出やすいはずです。

もっと根本的な話をすると「脱出ボタン」の使用を検討するようなしょうもないプロジェクトに参画しないこと、自分が長期的にコミットできるアジェンダやパートナーシップを結べるクライアントをみつけること、これに尽きると思います。

適当な仕事を適当にやって時間を潰すほど人生は長くありませんからね。
この「脱出ボタン」問題についてはみなさんも考えてみてください!


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