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【お耳が濡れたくないうさぎ】ができるまで。

今年は例年と比べて2~3週間と、とても早い梅雨入りでしたね。一番早かった九州北部では、昨年より27日も早かったそうですΣ(゚Д゚)
皆さんのお住いの地域はどうですか?
とはいえ私の住む横浜はまだ梅雨入りしていません。なんとなく雨が降ったり、曇ったりはしているんですけどね(*´Д`)
関東より北は、急に梅雨入り待機中になってしまいました。

今回の子は、長引くかもしれない梅雨を想像して、

カ ッ パ を 着 せ た い !!

という思い先行型で作り始めました。

ツキモリのぬいぐるみは、全てオリジナルパターンで作っていますが、私に型紙をひく技術があるわけではありません(;^_^A
なのできちんと学ばれた方から見たら、なぜにそんなことになってるのだ~???と思えるような部分もあるかとは思いますが(それしかないかもしれませんが)、そこはぜひスルーしていただけると助かります。


+++ なぜカッパを着せるのか? +++

梅雨だから…なんですけど、
それではツキモリのお品にはなりません。ツキモリの子達は、それぞれ物語を持っています。

雨だからカッパを着ます。
  ↓
傘じゃダメ?
  ↓
お耳が濡れるのがイヤなのです。
  ↓
お耳が自慢のうさぎさんなのです。
  ↓
うさぎ的に自慢の耳って?
  ↓
長~~~い とか?
  ↓
カッパは脱げるようにしたい。
  ↓
晴れたら自慢のお耳を出したいから。

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「自慢の長いお耳が濡れたくないのでカッパを着る」という設定ができました。

劇団ノーミーツさんの『夜が明ける』を 見ながら(というか聞きながら)、朝まで作業しましたヨ。

+++ 重大な間違い(かもしれない)2つ。 +++

わりとすぐに気づいたのが、頭のボンボンの存在でした。

自分で考えてみれば、お団子ヘアの時に帽子やフードってかぶらないし、かぶろうとしても、感触も見た目も違和感しかなさそう…

あれ???早くもカッパ無理???

ボンボンを頭に付けずに、フードのてっぺんに付けることも考えましたが、カッパを脱いだらボンボンがなくなっちゃうので、やっぱりそれは無いなあ と…。

もう1つは、長い耳の存在です。

耳がジャマで着せれない…
そう、ジャマとすら思ってしまった長い耳…
あえての設定が、カッパの行く手を阻みます(;´д`)

下の写真は、フードを作っては直す…の残骸です。

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去年、マスクを作った時に、フィルター用に買った大量の不織布を、型紙作りに利用しています。
テキトーにこんな感じかな~で形を作って、ホチキスでバチバチ止めながら、折ったり切ったりしながら調整。
いいカンジになったらとめたところをほどいて、OKだったら工作用紙に写します。

不織布のまま生地に待ち針でとめて、その形に縫ってくこともあります。
チャコで描けないような生地だったり、ずれやすい生地だったりするときですね。
縫い代で切っていくのではなくて、周りは大きめに四角く取ってます。

↓灰色の生地で分かりにくいですが、こんな感じです。このまま縫います。

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+++ 長いお耳を諦める。 +++

フードに耳が出せる穴を付けることも考えましたが、手間をかければかけるほど、どうしてもお値段に影響します。
うさぎさんは同じタイプの子達は同一価格で販売することを、自分の中で決めていましたので、カッパの作りを本格的にすることは、まず除外でした。

あとフツーに、穴を付けて作れる技術を持ち合わせてない…
それが一番の理由(;´∀`)

すっごい短いお耳も可愛いかも!
作ってみましたが、顔が横に長いところにもってきて、短い耳をつけたら、ますます横に広がってしまって…(;'∀')

フードをかぶるためには、お耳はある程度顔に沿って欲しかったので、薄く作れないかな?
ただ薄くするんじゃなくて、ふんわり感も残したいのよねぇ…。

それなら!と、もこもこタイプの羊毛があったのを思い出したので、夜中にプスプスと試し始めました。

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ところがどういうわけか、なっかなかフェルト化せず、ニードルを刺しまくって、わりとペチャンコに…
お耳1つ分をフェルト化するのに、なんと20分もかかってしまいました。

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それでもまだくっついてなくて、裏にシートフェルト貼ってみたり…

石鹸水でフェルト化すればしっかりくっつきますが、それではこのモコモコした羊毛の良さがなくなっちゃうかなぁ と。
できるだけこのモコモコした粒を残したかったんです。

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仮止めしてみたら、これはこれで、可愛い気がしてきました。

いや、可愛い!

もっとふんわりさせたかったけど、ペラペラっとしてる(笑)のも、なんか可愛い!

お顔は別のうさぎさん用に作ったものを仮り乗せです。

+++ カッパ作り大迷宮。  +++

さて、肝心のカッパ。
不織布型紙の大残骸を日々生み出しながら、もう完全に抜け出せない迷宮でした。
(嵐の「迷宮ラブソング」が頭をぐるぐると…←ホントですw)

縫っては切り、縫っては切り…
で、コチラ↓は切り過ぎたところ(;´Д`)

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35年くらい使っているホチキスが調子悪くなり、ホチキスはやめて糸でザクザク縫うことにしました。

↓だいぶ良くなったところ。

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頭にボンボンついてても、可愛くかぶれた(この時はそのように見えた)のも、なんとか先が見えた瞬間でした。

↓けっこうちゃんとした試し縫い。

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縫い代も縫って押さえたら、ちょっと本格的な作りに!
だったらと、裾も折り返して縫ったのですが、これは良くなかったです。固くて重いカンジになってしまました。

顔周りと裾は、ほつれ止めだけ付けて、切りっぱなしにすることにしました。

+++ 5月病との闘い。 +++

と書いたらちょっと違うのですが…闘ってはないので(;^_^A

毎年5月は、1年で1番気持ちが落ちてしまう時期でして、きっとそんな方が沢山いらっしゃるとは思うのですが、気持ちだけでなく体を壊してしまうことも多いので、いったん制作から離れることにしました。

こんなシンドイまま、ぬいぐるみを作ってはいけない、優しい気持ちで作りたい という願望。
お店をOPENしたばかりなのに情けない という焦り。
なんだかグチャグチャな5月でした。

気持ちが上向きになれたときだけ、少し作業。

↓そんな中でも、続くカッパ大迷宮。

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フードしぼった方が、ボンボン頭に似合いそう…ちょうどこの丸く膨らんでるところに、ボンボンがすっぽり収まるんですよね。
でもマント部分とどうつなげるかが難しい。

それに!

これじゃあ肝心のお耳が濡れるじゃないですかね!
そこ、重要でした(;^ω^)

ところがこれが大ヒントになったのです。

+++ 急に迷宮脱出!  +++

苦手なミシン作業などを経て…

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5月病という心の迷宮からも解き放たれ、
突如、カッパ大迷宮からも脱出できちゃいました。

目の前がぱーっと開けるときって、本当にあるんですねぇ。

あれこれ悩んでいたフード部分は、もう帽子になりそうな勢いでしたが、この「しぼる」から思いついて、急にとってもシンプルな作りになりました。
上手くいってしまったの♡

作るのも簡単な上、着せたら一番シックリ。

何をあんなに迷っていたのか(-_-;)
シンプル過ぎて、見てくださった方を呆然とさせてしまいそうなほど。

おまけのピンボケ画像で期待を煽っておいてw、次の投稿でチャームポイントなどをご紹介したいと思います。

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だいぶ長くなってしまいました。
読んでくださってありがとうございます。

ライン(月と木)

Twitter ‐ 葵るんて/ツキモリ

このような制作過程を、リアルタイムでつぶやいています。

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