自分だけのモノヅクリ時間を作ることで次の活力になる。
【モノヅクリでゆるやかに繋がる】(その4)
2013~2014年のまる2年間だけですが、子育て支援のお仕事(というか時給にしたら10円くらいだったかもしれない…)をしていました。
ご自宅へ伺って家事をしたり、お子さんの相手をしたり。保育室でお子さんを預かることもありました。
小さな子どもを育てている期間と言うのは、自分自身も覚えがありますが、とにかく気が抜けませんし、自分のことは後回しになりがちです。
そんな中で自分を見失ったり、疲れ切ったりしてしまうことも少なくありません。
そんな親の皆さんがわずかな時間でもホッとできたり、気兼ねなく過ごせる居場所を作ることも、私達支援者の仕事の1つ。
そのために月1のワークショップを行っていました。
専門の先生をお呼びしてのマタニティヨガ、栄養学、AEDの使い方。
私達支援者が行うお料理教室、読み聞かせ会、夏休みの実験教室 などなど。
そして私は手芸担当として、何回か会を取り仕切りましたので、そのお話をしていきたいと思います。
お子さんを保育室で預かり、その間に事務室を利用して、針仕事に集中していただきました。
子どもが小さい内は、たとえ寝ているのを見計らっても、お家で針を使うのは少し不安ですよね。
でもお子さんと離れた空間(しかも決してお子さんが入ってこない部屋)で行えるなら、
そしてお子さんが寝てても起きて遊んでても、それをみていてくれる人がいるなら、
久しぶりにやってみたい!とおっしゃる方や、初挑戦してみたい!という方が、沢山集まりました。
お子さんがグズっても、支援者があの手この手でなんとかし、
「この時間だけは自分のために使いたい」
と時間が経つのを忘れて熱中していた時の皆さんの真剣な表情は、今でも忘れません。
手を動かすことや、その場の雰囲気に慣れてくると、途中からぽつりぽつりと子育てや家族のことについて話し出す方もいました。
お互いに共感できることがあったり、悩んでいることを肯定してくれたり、新しい情報やアイデアを共有したり。
子育て中は孤独を感じてしまうこともあるので、ある種の癒し効果にもなるのだと思います。
これは前の記事にも書きましたが、集まって手芸をしていると、このようなことが自然と起きます。
おそらくなのですが、手元を見ているため、相手と必要以上に向かい合わなくて済む ということが、話しやすい状況を作り出しているのかな と…。
小学生以上を対象に、夏休みのお楽しみとして、市販の生成りエコバッグをデコる会を行ったこともありました。
スタンプを押したり、リボンやワッペンなどを貼り付けたり。
こちらは針は使いません。お家でまたやってみたくなった時に、お子さんが一人でもできるように。
お子さんばかり来るかなと思ったら、親子だったり妊婦さんだったり色々でした。
お家だと大人はどうしても家事などが気になって落ち着かなかったりしますよね。でもここへ参加してしまえば、そういったことは忘れてお子さんが頑張ってるのを最初から最後まで見ていられます。
親も一緒に作れば、お子さんとああでもないこうでもないなんて言いながら、お互いのアイデアを見せっこできたりします。
子どもと一緒にモノヅクリをすることは、自己肯定に繋がったり、意欲を刺激された という経験があるので、本当にオススメ。
私自身は家事なんかそっちのけで娘と手芸や工作を楽しんでいましたが、世の中の親の皆さんはそういうわけにはいかないですもんね(^▽^;)
これが月に一度ではなく、好きな曜日の好きな時間に、
ノックもなく入れる場所でできたらいいなぁ…
↑手芸カフェの輪郭がぼんやりとできあがった瞬間\(^O^)/
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