コレだ!と思える生地に出会えるまで。
ツキモリのロゴにいる魔女(見習い)の子が、メイン商品になる予定なのは、手作り品販売に再挑戦すると決めたときから今でも、自分の中では変わっていません。
最初にお店に並べるお品も、ずっとそのつもりでいたのですが、実際は違いました。
+++ うさぎを作りたい。 +++
どういうわけか急に去年の春頃から「うさぎを作りたい」という気持ちがむくむくと現れ、今とは少し違った子を2人作りました。
それまでは、ちょっとツリ目のへの字口が、私の作るもの描くもののトレードマークでもありましたが、レトロな雰囲気を出したくて、フェルトでまん丸い目をつけてみました。
娘や友人からは好評だったのですが、夫から
「うさぎに見えない。蛾に見える」
というまさかの発言をくらいまして(;^д^、デザインや型紙を一から変えることに…
これはこれで可愛かったと自分では思っていますので、もしかしたらいずれは同じような子がお店に並ぶかもしれません。
その後、うさぎを作り始めてもなぜか違う生き物になってしまう! という、謎の現象に翻弄されながらも、「うさぎを作りたい」熱は続いていきました。
+++ 「触る」という癒し。 +++
しかし、それから半年近く、手指の痛みと腫れに悩まされることになり、針作業から遠のいていました。
もしかしたら、もうぬいぐるみを作ることは難しいかもしれない、生活にも支障が出るかもしれない そんな不安でいっぱいの半年間でした。
その間に感じたことが
ということでした。
とりたてて目新しい発見でも何でもないのですが、手指が痛かったことで余計に、この【触る】という行為に敏感になっていたような気もします。
蛾に見えると言われた2人の子は、かなりしっかり目に綿を詰めたので、生地のフワフワ感はあるものの、キュッと握った時に柔らかさがありません。
痛みという肉体的な辛さ、もしかしたら針作業はできなくなるかもしれない という精神的な不安を経験したことで、何度もなでたくなるようなフワフワを、何度も握りたくなるようなモチモチを追求したくなったのです。
+++ 難航した生地探し。 +++
こちらもうさぎの予定で作り始めて、うさぎにならなかった子です。
これまでとは違って、綿をふんわりと詰めました。
フワフワモチモチで思いつくのが、綿の詰め方くらいだったのです。
目をスパンコールにしたのもここからでした。
この子はお店に並べたいなぁ、今度こそうさぎも作りたいなぁ(←まだ諦めてない)。
この生地は、娘が大学の授業で使った余りだったのですが、ごく一般的と思われる鹿の子ボア(パイナップルボア)だったので、手に入らないなどということは考えもしませんでした。
蛾と言われたうさぎにも使ってしまっていたので、もう手持ちもほとんど無く…
そこからの生地探しは、想像より大変でした。
“研究”したくなってしまう性格も手伝って、もう朝から晩までスマホ画面とにらめこ状態。
コロナのこともあるのであまりで歩きたくなかったのですが、大型の手芸店をはしごしたりもしました。
鹿の子ボアはポコポコとした見た目なのですが、私の探しているのはこのポコポコが小さいもの。手に入るものはどれも大きめのポコポコでした。
写真でお分かりいただけるでしょうか?
左側はわりと手に入るタイプで、ポコポコが大きいです。
右側は娘からもらって探していたもので、ポコポコが小さいのです。
私の作るぬいぐるみは10~15㎝くらい。
小さいポコポコがちょうど良いサイズかな と…。
この猫ちゃんは、この生地でないのはイメージができず、諦めることにしました。
これまでは家にあるもので作っていましたので、改めて一から探すのは本当に大変(*_*; と、知ることができました。
世の中生地なんてありとあらゆるものがありそうなのに、自分がこういうの!と思い描くものって、こんなにないものなんですね(*´Д`)
・大型の手芸店でも、ファーやボアを品ぞろえ多く置いている期間が短い
・コロナのこともあり、お店で生地をやたら触るのもはばかられる
・問屋からサンプルをあれこれ取り寄せるも、どうしても納得いかない
そんなこんなで、お金もかなり使ってしまいました。
もうサンプルで取り寄せた生地で妥協するしかないか、お気に入りの高級ベロアで作るしかないか…
妥協はイヤ!
原価高くなっても高級ベロアの方がいい!
諦めにも似たような形でそう決めかけた時、 コレは Σ(◎▽◎!!という生地に巡り合いました。
フワフワ!モチモチ!
ただ生地を触ってるだけで癒されました。
やっと見つけた~~~♡(^O^)
+++ こんな生地です。 +++
両面起毛のニット生地で、横方向にものすご~く伸びます。
引っ張ってみると、4~5㎝は伸びます。
縦方向にも少し伸びます。
↑毛足が短くて、ツルツル、ツヤツヤの表面
↑表よりも少し毛足が長く、フワフワしている裏面。
これに包まれて眠りたいようなしっとり感もあります。
押すと不思議な弾力もあります。
そしてこの生地、驚いたことに、私、一色持っていたのです!
・・・・・(゚Д゚)・・・・・
普段まず使うことのない茶色だったのもあり、完全に選択対象から漏れていました。
まさに灯台下暗し…(;´д`)
ただ、この生地、店舗には3色しかなく、ネットやら何やら探し回って、やっと手持ちのもとの合わせて6色揃えることができました。
秋冬になったらまた販売してくれると信じたい(できれば可愛いポップな色が欲しい!)ですが、代わりになるものも探さないといけないですね。
+++ そして出来上がった最初の子。 +++
実際にお店に並べた子よりも、綿の入れ方が少ないので、ちょっとスリム。
とにかくよく伸びる生地なので、縫うのも綿入れもパーツを付けるのも、慎重に慎重にすすめても、なかなか難しいですが、心癒される触り心地には代えれません。
↑さっそく失敗しました(;^_^A
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たいへん長くなってしまいました。
読んでくださりありがとうございます。
新しいうさぎさんを作成中ですが、お洋服用の生地探しに数日要しました。
もうそのうち生地から作ってしまいたいくらいです(^へ^;;;