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【すぐに見つかってしまうモハモハUMA】ができるまで。

2021年3月の終わりから4月の初めの1週間、横浜は連日20度を超えていました。

もうすっかり春…

ううん、夏みたいなんですけど~~~(;´д`)

コートをしまうどころか、半袖のTシャツで良さそうと、引き出しの中身を入れ替えようとした時、ふと思いました。

「そういえば、動物はいつ頃夏毛に生え変わるのかな???」
   ↓
「イエティって夏毛になるのかな???」
   ↓
「イエティは夏毛も白いのかな???」

急にイエティ出てきて、ちょっと飛躍し過ぎですか?(;^ω^)
でも引き出しを開けながら、そう思ってしまったのです。

そんな中で作り始めたのがコチラ↓

結果的に“夏毛”設定ではなくなりましたが、最初は、
真っ白な冬毛から、カラフルな夏毛に生え変わるイエティ
ということで作り始めた子です。

今回はこの子達が出来上がるまでのお話です。


+++ 冬生地と夏生地。 +++

長袖半袖、冬毛夏毛があるように、生地にも冬向けのものと夏向けのものがあると思います。
ぬいぐるみは1年中フワフワですのであんまり関係ないかもしれませんが、作る側からすると、2月辺りからボア生地やファー生地等は、手に入りにくくなりますので、冬の内に買いためておくか、夏の間は綿や麻などで作るか ということになるのかな と思います。

私は、うさぎさんを作るための生地探しに奔走し過ぎて、ボア生地の用意を失念してしまいました。
イエティを作ろうかなと思ったときに手持ちのボア生地・ファー生地は限られていましたし、カラフルな子を作りたかったので、一択しかなかったのです。

それが、このわりと派手目のピンクでした。

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私が作るモノを以前からご存じの方には、うさぎさんの優しいピンクよりも、こちらの派手なピンクの方が、イメージ通りだったかもしれませんね。

+++ やっぱり直しは必要。 +++

うさぎさんに使っている生地は、ものすごーく伸びて滑りもいいので、とても縫いにくく時間がかかります。

ボア生地も毛をなるべく巻き込まないようにして縫わなければならないので、手間はかかるのですが、先に縫いにくい生地を経験していたこともあり、自分としては縫いやすかったです。

そんなこともあって、一体目で商品として完成しちゃうかも♪ というような安易な考えが生まれていたのですが、ボディを縫い終わった時点ですでに違和感が…(+д+;;;

悩むまでもなく、すぐに型紙を作り直し、さらに縫い直し!

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右が最初の。
左が作り直し。

イエティのイメージ=ドッシリしている
だったので、横にどどーんとした形で作ったのですが、少しどどーんとし過ぎたようです(+o+)

布目もタテにちゃんとしているはずが、毛が横に流れていたのもあり、
そうだ!ツンツンヘアにしよう!
となりました。

+++ 針を動かすと心も落ち着きます。 +++

前述の直しにかかった日、私はとても気がかりなことがあり、この子の作り直しに集中することで平静を保つことができました。(その件はまた別の機会に話したいと思います)

その後パーツが届くのを待ったり、気がかりは悲しい現実になって呆然と過ごす日がありましたが、針を動かすとやはり落ち着きました。

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また、そんな悲しい気持ちが、派手で可愛いこの子にこもってしまわないかとも思ったのですが、このピンク色に励まされ、作っている間は悲しみから解放されていました。


+++ ひとりじゃ淋しい。 +++

4月の横浜、最低気温も15度前後の暖かい日が続いていましたが、急にまた10度を下回る日があり、

「う~~~ん、夏毛はまだ先なのかなぁ???」
   ↓
「1年中ずっとカラフルなイエティはどう???」
   ↓
「雪山でカラフルだったら目立たない???」
   ↓
「すぐに見つかっちゃいそうだね」

はい、【すぐに見つかってしまう】設定の誕生となりました!

お話もできあがりましたが、人間から逃げているという悲しいお話…
せめてカラフル仲間がいて欲しい…

最初の項に書いた通り、ボア生地はすでになかなか手に入りにくい季節、色数も多くありません。

手持ちの中では、このくすんだ青色が、可愛かったので、生地のタイプもピンクの子とは違いましたが、逆にその違いが、仲間かもしれないし、仲間じゃないかもしれないくらいの想像も生んだりするかな と…。

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このポコポコ感も可愛い♪

+++ できあがりました。 +++

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ライン(月と木)

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