「ニーズへの対応ではなく『技術の人間化』でイノベーションを」”技術起点”deビジネスや経営に影響を与える思考!
皆さんこんにちは。豊嶋です。
私の担当回では「”技術起点”deビジネスや経営に影響を与える思考!」という軸でいくつかお話ししています。今回のテーマは”ニーズへの対応ではなく「技術の人間化」でイノベーションを”というテーマです。イノベーションに繋がる?技術の人間化という視点についてお話しします。
技術の人間化
私が初めてプログラミングに出会ったのは大学の頃、Fortranでした。Fortranは計算関係で威力を発揮するという特長を持ったプログラミング言語で、私は実験結果を処理するという場面でFortranを学びました。そして当時このプログラミングと並行してよく話題になっていた、市場に対する姿勢を表す一つのキーワードがありました。そのキーワードが、今活動されている技術者の方にも役立つのではと考えたのでご紹介します。
サービス開発や技術の社会実装に携わっていると、「プロダクトアウト」や「マーケットイン」というキーワードを聞かれることがあると思いますが、今日はそれとは少し違った視点で、キーワードは技術の人間化です。
実はイノベーションにおいて重要な「技術の人間化」という視点
技術の人間化は、技術の発展や技術をサービス化する中で人間の感性や、広い意味でのデザインなども常に人間的基準に立脚していきたい、そういう考え方で言われているキーワードです。技術の人間化はプロダクトアウトとも違うし、マーケットインとも違うという前提で今回お話をしています。
技術の人間化という考え方は、立ち位置がマーケットインやプロダクトアウトとは異なるので、この図では真ん中に一旦置いています。ここで期待したいのは、技術の人間化自体がイノベーション推進する大きな視点になるということです。マーケットインで陥りがちな、市場に対応するという「対応型」ではなくて、従来のアプローチで見過ごされるかもしれないようなニーズとか可能性を発見してそこに新たな価値を提供するために技術の人間化という視点を持ったらどうだろうか、ということです。
マーケットインとの比較で考える
もう少し具体的な違いを特にマーケットインとの比較で言いますと、マーケットインは市場や顧客の需要を把握してそれに対応するような製品を生み出して提供していくことに主観が置かれているかと思います。ですが技術の人間化はユーザーの感情だったり体験だったりそうしたものに共感して、その人々の仕事だったり生活に深く根ざすようなサービス製品を提供することを目指しています。別の言い方をすれば、技術の人間化は単純にニーズを満たそうということではなしに、ユーザーとの繋がりや感情を共有することでマーケットインとは少し違う価値を生み出すことができるのでないかと思います。
まとめ
技術の人間化は、対応ではなくて新しいアイデアやイノベーションの発想を促すキーワードであり、ただの対応では終わらずによく言われる置き換え自体も超えて創造する・イノベーションにつながるような視点としてこのキーワードで様々考える機会があれば、今回の私のテーマである「技術起点でビジネスや経営に影響を与える思考をやってみようじゃないか」ということに取り組むにあたり、持っておくと役に立つのではないでしょうか?
本日お送りした内容については、動画でも話しています。ご興味ある方はぜひ以下もご覧ください!