40代のロングヘアってどうなのよ？
個人的に、肌がきれい、きれいじゃないって、手入れの有無はあまり関係ないのではないかと思っています。
持って生まれた肌質とか、肌の強さの方が重要なんじゃないかなと。
だから、たいした手入れもしていないのに、なぜか肌がきれいな女性もいれば、高い化粧品を使ってすごく頑張っているのに、シミだらけの女性もいる。
だから、肌の質感で女性力を測るのは、ちょっと難しい。
だけど、最近しみじみ思うんです。
髪のきれいな人は、本当に女子力の高い人なんだって。
「色の白いは七難隠す」
とはよく言ったものですが、
「髪の長きは七難隠す」
という言葉も、実はあるのです。
若いうちは、色の白い子は本当に得です。色が白いだけで、なんだか美少女に見えてしまうんですよね。
ところが、年をとると色の白さはさほど美点とは感じなくなります。
肌が老化してしまえば、白かろうが白くなかろうが、あまり関係ないということでしょうか。
したがって、40代以上の女性にとって大切なのは、圧倒的に後者。
「髪の長きは七難隠す」
ただし、ここは慎重に文脈を読む必要があります。
これは、ただ髪の毛が長ければ、七難隠してくれると言っているわけではありません。
ツヤとハリのある、たっぷりと美しい髪があれば、七難隠してくれると言っているのです。
います、います。
私のまわりにも、七難隠す髪を持った女性が何人か…。
まずは、こちらの記事に登場するアカネさん。
ずいぶん長いことお会いしていませんが、当時のアカネさんは腰の近くまであるストレートのロングヘアだったと記憶しています。
明るく社交的で、ものすごく気が強くて、女性らしさなどほとんどないアカネさん。
営業職だったので服装は小ぎれいにしていましたが、中身は完全に男なのだと思っていました。
ところが、ある日のこと。
セミロングの髪をバッサリ切って、ショートヘアになった私を「似合う、そっちの方がいい」と、ものすごく褒めてくれたアカネさん（続けて、「前のボブはなかったよね～」とこれバッサリやられましたが）。
「いつの間にか伸びちゃって、お風呂のあと髪の毛を乾かすのも、朝セットするのも、すごく面倒だったの」
と、私が言うと、アカネさんがこんなことを言うではありませんか。
「えっ、そうなの！？ 私はね、髪の毛いじるの大好きなの。お風呂上りにドライヤーで髪乾かしてる時とか、ブラッシングしてる時とか、もう至福の時間！ 何時間でも触っていられる」
世の中にそんな人がいるのかと、本当に衝撃でした。
だけど、いつも長い髪をなびかせているアカネさんは、実際とてもかっこよく見えました。
その後、私に触発されて肩の上まで短くしてきましたが、彼女の魅力は見事に半減しましたね。
いいよね、これくらい言っても。私も「あのボブはなかった」とか言われたし。
そして、もうひとり。
取り分け上手だけれど、仕事はしない森川さん。
彼女も、とても長くてきれいな髪の持ち主です。髪の毛がうねっているところなど、一度も見たことありません。
あの長い髪を、毎晩きっちりドライヤーで乾かしてから寝るそうです。
前髪も、必ず美容院へ行って切ってもらうそうです。
もし、女性として当たり前のことだったらごめんなさい。
ちなみに、森川さんはちょっぴり肥満ぎみ。
だけど、正直あまり体型は気になりません。
冗談でもなく、皮肉でもなく、髪の長きが七難を隠しているのでしょう。
なんとなく「いつもきれいにしているな～」という印象です。
最後はこちら。
40代も半ばを過ぎたというのに、いまだ若々しく、とてもかわいらしい雪乃さん。
彼女も見事なロングヘアの持ち主です。
普段はゆるく巻いた髪をそのまま下ろしているのですが、時々アレンジしてイメージを変えてきたりして。
そんな時は、心の底から「雪乃さん、反則です」と思ってしまいます。
再度申し上げます。
40代女性にとって、
「髪の長きは七難隠す」
これは紛れもない事実。
だけど、40代になると大半の女性は髪の毛のハリもツヤも失います。
パサパサのロングヘアは悲劇です。
これもまた、紛れもない事実。
実は私も、ここ数年はロングヘアでした。
太くて、量が多く、しかも硬くて癖が強い。そんな髪質ゆえに、ロングヘアを風になびかせるなどという経験、若い頃は一度もしたことがありませんでした。
ところが、40歳を過ぎた頃から髪のコシがなくなり、しなやかになってきたのです。
思い切って髪を伸ばし、数年間は（癖で）ふわっとしたロングヘアを楽しんでいたのですが、だんだん毛先がパサついてきたのでやめました。
髪の手入れがいよいよ面倒くさくなってきた、というのもありますけどね。
40歳のロングヘアには賛否両論あるようですが、髪質に自信のある女性、髪のお手入れが苦にならない女性には、迷わずロングヘアを楽しんでいただきたいと思います。
髪のきれいな女性のロングヘアは、いくつになっても素敵です。ホント、うらやましい。