彼を虜にする「飴と鞭」
追いかけたくなる女性って、どんな女性だと思いますか?
答えは簡単、「手に入りそうで入らない女性」。
…意外と普通の答えだったでしょ?
以前、こんな記事を書きました。
これは、口説きたいのに口説けない、落としたいのに落とせない、難攻不落な女性に対する男性の狩猟本能について書いた記事でした。
それでは、付き合っている男性についてはどうでしょう?
「なぜか、いつも浮気されてしまう」
「なんとなく大事にされていない気がする」
「なんだか、私ばかりが好きみたい…」
という女性、結構いるのではないですか?
自慢ではありませんが、私は付き合った男性に浮気されたことが一度もありません。フラれたこともありません。
自慢に聞こえる?
でも、異様に執着されるんです。これは、決して自慢できることではありません。本当にしんどいから。
付き合い始めの頃は、私の方が気持ちが大きくても、いつの間にか立場が逆転してしまう。
ついには、付き合ってすらいない人からも異様に執着される始末。
ちなみに、私はいい加減な気持ちで男の人と付き合ったことはありません。
いつでも真剣です。
彼のことが好きすぎて、ひとりで泣いたり、ちょっとしたことで嫉妬したり。
もちろん、浮気されたこともなければ、浮気したこともありません。
付き合っている間に、ほかの人へ心移りしたこともありません。
別れる時は、相手の嫌な部分が我慢できなくなって、私の気持ちが冷めてしまう時。
20歳の頃に付き合っていた、すごく年上の男性。
強引で、女性の扱いにも慣れていて、私は巻き込まれるような形で付き合い始めました。
彼は、典型的な亭主関白タイプ。若くおとなしかった私は、自分が話をするより、いつも彼の話を聞く方でした。
だけど、
「最初に言っとくけど、オレは浮気するからな」
そう言われた時だけは、
「うん、いいよ。浮気したら別れるから」
と、キッパリ言いましたね。彼はしばらく黙り込んだあと、
「だるいこと言うなよ…」
と小声で呟きましたが、私の気持ちが冷めて別れることになるまで、浮気はしませんでした。
私は自分の気持ちを表現するのが苦手で、相手のことをすごく好きなのに、それを言葉や態度で伝えることができませんでした。
しかも、恋愛よりも仕事や趣味を優先するタイプだったので、付き合う男の人たちは、私の気持ちを今ひとつ計りかねていたようです。
そうなんです。
付き合う前も、付き合い始めてからも、同じ。
手に入りそうで、手に入らない。
やっと手に入ったと思ったのに、すぐに逃げてしまいそう。
そういう女性に、男性は執着するんですね。
ちなみに、付き合っている相手がいる時に、私がほかの異性と2人だけで会うことは基本的にありませんでした。
だから、相手の嫉妬心をあおるようなこともなかったはずです。
それなのに、付き合っている相手からみると、私は「いつまでたっても手に入らない」対象だったようです。
確かに…
月に一度しか会えない遠距離恋愛の彼との約束を「仕事が終わらないから」とメール1本でキャンセルしたり。
年が明けると同時に「あけましておめでとう!初詣行こうよ!」と電話してきた彼に「おめでとう。寒いし、眠いからイヤ」と言い放ったり。
2泊3日で旅行に出かけたにもかかわらず、2日目になって「疲れたからもう帰ろう」とワガママを言ったり。
「オレのこと好きじゃないだろ」と思われても仕方のないようなこと、いろいろやらかしたかもしれません。
当然ながら、「好き」とか「愛してる」なんてことは、誰にも一度も言ったことありません。
それでも、彼に会いたくて会いたくて、ひとりで泣くこともあったのです。本人の前でそんなそぶりを見せたことはありませんが…。
きっと、ここまで読んで「そんな女やだ」と思われた男性もいるのではないでしょうか。
平気で誘いを断る、キャンセルする。
自分のことを好きかどうか、まったくわからない。
ずっとこんな調子では、相手の気持ちが離れていってもおかしくないでしょう。
それにもかかわらず、私はフラれたことがありません。
むしろ、別れたあとも引きずる男性が多かった。
それは多分、私と一緒にいる時間が楽しかったからだと思います。
以前、こんな記事を書きました。
自分でいうのもなんですが、私は本当によく笑います。
普段からよく笑う方ですが、好きな人と一緒にいる時は普段以上に笑っていると思います。
きっと、私の笑顔を見るのが好きだったんでしょうね。
一緒にいれば私の笑顔を見られるから、彼らも「大丈夫、ちゃんとオレのことを好いてくれている」と実感できたのだと思います。
要は、「飴と鞭」。
このさじ加減が、大切なんですね。