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オーラのある人

私はスピリチュアルとは無縁な人間なので、これがオーラについてくわしく語る記事ではないことを、あらかじめお伝えしておきます。
ここでいう「オーラのある人」とは、「なんとなく目立つ人」「存在感のある人」という位置づけだとお考えください。

私も、これまで2人ほどオーラのある女性に出会ったことがあります。
ひとりは、こちらのヨシノさん。

初めて会ったとき、ヨシノさんは50代後半。
車で駅まで迎えに行き、改札の外でヨシノさんが出てくるのを待っていました。
とても魅力的な方だと聞いていました。写真で顔は知っていましたが、初めてお会いするのでわかるかどうかちょっと不安だったのを覚えています。
しかし、そんな心配は無用でした。ひと目でわかってしまったのです。
人ごみに紛れて、こちらへ近付いてくるその女性を見た瞬間、私は迷わず彼女に歩み寄りました。
写真は何年か前のものだったらしく、その女性はもう少し年をとって見えました。髪型も違いましたし、写真の角度のせいか、顔かたちもどことなく違って見えました。
それでも、わかってしまったのです。みんなが口を揃えて「魅力的な人」という、それだけのオーラを放っていたから。
数歩後ろをご主人も歩いていたのですが、こちらは視界に入りもしませんでした。ごめんなさい。

そして、もうひとりは中学時代の同級生ひとみちゃん。

40歳を過ぎて再会し、それから何度となく顔を合わせる機会がありましたが、そのたびに見惚れずにはいられませんでした。
ひとみちゃんのまわりだけが、まるでキラキラと光が散っているようなのです。
最初に会ったとき、文字どおり吸い寄せられるように、目が離せなくなったのを覚えています。
あのキラキラをオーラといわずして、なんといえばよいのでしょうか。
中学時代から可愛らしい子ではありましたが、大人になってからの方がキラキラが倍増していたので、きっと長年かけて培われた何かがあったのでしょうね。

自分では見えないのが残念ですが、私もよく、
「朝霧さんは、いるだけで目立つから」
「朝霧さんが座ってるだけで、その一角が華やかになる」
などと、男女を問わず言われます。比喩としては、宝塚のスターみたいだと。
私がひとみちゃんに対して感じたように、
「キラキラしてる!」
も、よく言われますね。
最近も、ある知人女性とバッタリ遭遇したところ、遠目に目が合った瞬間、彼女はハッとした顔をし、数秒後に、
「すっごいキラキラしてるよ!」
と、こちらへ駆け寄ってきました。
私より10歳は若くて、可愛くて、私よりもよほど社交的で活発な女性なのですが、私の後姿を写真に撮って送ってくれたり、私の趣味を真似したりと、私に憧れていることを隠そうともしません。
こんな年になっても年下の女性から憧れられるなんて、ありがたいことですよね。

では、オーラのある人とそうではない人は、どう違うのでしょうか。
もちろん、外見的な美しさもあるかもしれませんが、それだけではないはずです。

オーラのある人に共通しているのは、おそらく『自信』。
外見的な自信だけでなく、生きることに手を抜いていない、見た目の美しさだけに依存していない、人間的な美しさを感じます。
その生き方が、自信につながるのではないでしょうか。

見た目の美しさには姿勢のよさがつきものですが、自信が身につけば、自然と姿勢もよくなりますしね。

オーラのある人の共通点、もうひとつは『笑顔』。
とくに、出会いがしらの笑顔は最強です。
先ほどの、私に憧れているという年下女性が一瞬ハッとしたうように、出会いがしらの笑顔はそれだけで目の前の相手を圧倒します。
ひと目惚れと同じように、圧倒されたときにはだいたい相手は一瞬言葉を失うので、すぐにわかりますよ。

ただし、相手が女性なら「憧れ」ですみますが、これが男性となると、勝手に惚れられてしまったり色恋沙汰に発展してしまうこともあるので、乱用は控えましょう。

こう考えてみると、オーラってそんなに特別なことではないんですよね。
自分を磨き、笑顔を忘れずにいるだけで、誰もがハッとするようなオーラをまとうことができるのです。
まずは、自分は一目置かれる人間であると、自分に言い聞かせることから始めましょう。
あとから、行動がついてくるはずです(多分)。

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