見出し画像

不安定な顔ほどモテる不思議

美人の条件といえば、なんといっても顔の構造が「左右対称」あるいは「黄金比」であること。めったにお目にかかれない、シンメトリー美人です。
その代表ともいえるのが、香椎由宇さん。寸分の狂いもない、本当にきれいな顔をしていらっしゃいます。

それに対し、なんとなくアンバランスな印象を与える美人というのも存在します。
最近の方では、綾瀬はるかさん。決して整った顔立ちではありませんが、とても素敵な方ですよね。

鼻から下に特徴のあるアンバランス美人もいます。
たとえば、フリーアナウンサーの加藤綾子さん。あごが引っ込んでいて、鼻の下がやや長め。ネットで「横顔が残念」「馬面」などと揶揄されるタイプの顔ですが、美人と可愛いをミックスしたような、とてもチャーミングなお顔立ちです。松嶋菜々子さんもこのタイプですね。

軽い斜視の方もモテます。
古くは鈴木保奈美さん。中学の頃だったか、高校の頃だったか、「不思議な魅力をもった女優さんだな」と妙に心惹かれた覚えがあります。綾瀬はるかさんや堀北真希さんもそうですね。

この「シンメトリー美人」と「アンバランス美人」。
女性としては左右対称の顔、黄金比の顔に憧れてしまいますが、男性から人気があるのは圧倒的に「アンバランス美人」です。

人はどこか不均衡なもの、完璧でないものを好む傾向にあると思いませんか?
建築物も、日本ではアンシンメトリーなものがより好まれます。人の手で造り込まれたものよりも、自然の造形を美しいと思うのが日本人の感性なのです。
古い話ではありますが、リアガラスが左へずれた日産キューブが登場した際、そのアンシンメトリーな後ろ姿に衝撃を受けた方も多いでしょう。
ピサの斜塔は傾いているのが魅力だし、サグラダファミリアは完成しないからこそ人気がある。モナ・リザは笑っているのでも泣いているのでもない、ミステリアスな表情に描かれているからこそ名画なのです。ピカソの絵など、アンバランスの最たるものですね。

人の外見も同じではないでしょうか。完璧な美人よりも、ちょっとアンバランスなもの、不安定なものを魅力的と感じる人は意外と多いです。
そして、その傾向は男性の方がより強い気がします。
「美人」の範囲が、男性は女性に比べて広いですから。男性が「美人」だという女性に対し、同性が「そんなにきれいじゃない」というのは、あながち嫉妬ばかりが理由ではないのです。
どこか崩れていても全体の雰囲気が美人なら「美人」と思う男性に対し、女性は一部の隙もない美人でないと「美人」とは思わないのですね。女性の美意識は厳しい。

もう1つ、40代以上の女性に注目していただきたいのが、目のくぼんだ美人。
目の疲れや加齢とともにくぼんでくる方もいますが、若い頃からくぼんでいる方もいます。
1996年に映画『Shall we ダンス?』で女優デビューした、元バレリーナの草刈民代さん。当時20代の私から見ても素敵な方で、とくに目元が印象的でした。
もし、あの目がくぼみがなかったら、私は草刈民代さんのことをあそこまで魅力的だと思わなかったでしょうし、周防監督も草刈民代さんと結婚しなかったかもしれません。
「老けてみえる」と気にする方の多い目のくぼみですが、涼しげな顔立ちの女性の場合はアンニュイな雰囲気が協調されて、かえって色っぽく感じますね。代表的なのが、大塚寧々さん。いつまでもおきれいです。くぼんだ目元は間違いなく、彼女のチャームポイントの1つです。
ただし、目のくぼみを生かすにはよほど小ぎれいに、美意識を高く持っておかないと、ただの疲れたおばさんになってしまいますよ。

ちなみに、私の中でアンバランス美女の代表選手といえば、なんといってもマリリン・モンロー。
よく見ると整った顔なのに、極端な弓なりの眉や目尻を強調したアイメイク、セクシーな唇など、全体的にどこかアンバランスな印象です。
映画『ナイアガラ』でみせたセクシーな歩き方はモンローウォークとよばれて人々の記憶に残りましたが、実はあれもハイヒールのヒールを片方だけ少し削って、わざと不安定に見せているのです。
まさに、つくられたアンバランス美女ですね。

結局、何が言いたいのかというと、女性は完璧である必要はない。
雰囲気美人こそがもっとも男性に人気であり、雰囲気美人を目指すのはそう難しいことではないということ。
完璧な美人を目指すより、アンバランスな美人を目指す方が手っ取り早いのです。
歪んだ顔、アンバランスな顔も、それがまた魅力。コンプレックスを魅力に変える方法を、一緒に考えてみませんか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?