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#04 UK TripⅡ

“#03 UK Trip”の続きを書いていきたいと思います。私はロンドンでクリスマスを過ごした後、年末に飛行機でロンドン・ガトウィック空港からエディンバラ空港に到着しました。

【旅程】

エディンバラ→マンチェスター→リバプール

エディンバラ(EDINBURGH)

エディンバラ(エジンバラ)はスコットランドの首都で、石造りの建物が並ぶ、中世ヨーロッパの街並みが残った観光地です。その美しい街並みは世界遺産に登録されています。

ロンドンとはまた違う、重厚で神秘的な雰囲気。コンパクトなその街は歩いて観光名所を回ることができます。

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エディンバラの路上では伝統的な民族衣装のキルトに身を包み、バグバイプを演奏する男性を度々見かけます。

スコットランドの民族衣装、キルトに関する最古の記録は1594年。元々はタータンの大きな布を腰に巻き、ピンや紐・ベルトなどで固定しただけのもので、スコットランドのハイランド地方(スコットランド北部)の男性用衣装でした。
現在スコットランド全域で民族衣装として着用されているのは、スカート様に縫製されたものが一般的です。

■エディンバラ城(Edhinburgh Castle)

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エディンバラ城は6世紀にケルト人が砦を築いたことが起源の歴史ある要塞です。 11世紀にはマルコム3世が築城し、15世紀にはスコットランドの首都になりました。 その後1707年にイングランドに統合されるまでの約300年を要塞と王の居住地としての役目を果たしてきました。エディンバラ城は、キャッスル・ロックという岩山の上に建っているので、エディンバラの街歩きをしているとあちこちでその姿を見ることができます。

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広いエディンバラ城の中で最古の建物は聖マーガレット礼拝堂です。1110年に建築され、王家の私用礼拝堂として利用されていたそうです。また、城内には“モンス・メグ”など大砲が多く展示されており、要塞の名残を感じることができます。そして歴代のスコットランド王が使用された剣や運命の石も見学することができます。

■ロイヤル・マイル(The Royal Mile)

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ロイヤル・マイルはエディンバラのメインストリートです。エディンバラ城からホーリールード宮殿まで伸びる、石畳が敷かれた緩やかな坂道。道の両脇にはレンガ造りの建物が並び、スコットランドならではのウイスキーショップ、キルト・カシミアショップ、パブなど数多くのショップが並びます。

■スコットランド国立博物館(Museum of Scotland)

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スコットランド国立博物館の前身のスコットランド考古協会の設立は1780年。現在の建物は1998年に建築されたもので、約2万点もの収蔵品があるといわれています。スコットランドの歴史、民族、文化などを学ぶことができます。

世界初の哺乳類の体細胞クローン羊・ドリーに関する展示は大注目です。

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スコットランド・ルイス島のチェス駒は、制作年代は12世紀と推定されており、セイウチの牙を彫って作られているそうです。また、このチェス駒は“ハリーポッターと賢者の石”の作中の小道具としても使用されているそうです。

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スコットランド、ハイランド地方発祥のタータンの織り機も展示されていました。

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日本ではタータン・チェックとして馴染みがあるタータン。経糸・緯糸を組み合わせて織られた格子柄の織物は、数百種類あるといわれています。民族衣装であるキルトのほとんどはタータンによって仕立てられています。
また、スコットランドには、タータンの保存・保護・管理を目的に“スコットランド・タータン・登記所(The Scotitsh Register of Tartans)”という機関があります。
ちなみに、タータンの柄は目的や用途により幾つかの種類に分けられます。
・クラン・タータン / スコットランドの氏族(クラン)とその家族が身につけるタータン。日本の家紋のようなものと例えられる事が多いです。
【MacMillan Ancient】

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・ミリタリー・タータン / 軍隊用のタータン。
【Black Watch】

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・ロイヤル・タータン / 王室用のタータン。
【Stewart Royal】

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・ドレス・タータン / ディナーに正装をする習慣が広まったヴィクトリア時代に作り出されました。元々存在するタータンの基調を白やクリーム色にしています。
【Dress Gorden】

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・ディストリクト・タータン / 地域に関係したタータン。元々は採れる染料の違いなどから地域ごとにパターンが違ったものが、ディストリクト・タータンとして認識されるようになったといわれています。
【Edinburgh District】

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・ハンティング・タータン / 元々存在するタータンの色合いを狩猟に適した色合いにしたもので緑や青といった暗色が多いですが、実際狩猟に使われるのは稀だそうです。
【Maclean Hanting】

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この他にもメモリアル・タータン、ファッション・タータン、コーポレート・タータンなどが存在します。
お持ちのタータンがどの分類に属しているのか調べると、おもしろいかもしれません。


■スコットランド国立美術館(National Gallery of Scotland)

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1859年に開館した歴史ある美術館です。スコットランド関係の彫刻や絵画が充実しています。また、ラファエロ、モネ、ダヴィンチ、モネ、ゴッホまで幅広いコレクションが揃います。

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ヘンリー・レイバーン“Reverend Robert Walker Skating on Duddingston Loch” 1795年

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ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ“OLIVE TREES” 1889年

■メアリー・キングス・クローズ(Mary King’s Close)

エディンバラといえば、地下都市が有名です。
始まりは1780年代。人々は貯蔵庫や作業場として橋の下のスペースを利用し始めました。利用者の増加に伴い、それらが徐々に地下まで広がっていきました。
そこにはパブなどもあり一時期は栄えましたが、地下でずさんな造りから湿気もひどく、利用されることがなくなっていきます。こうして貧民層や犯罪者などが住み着くようになり、多いときには2万人を超える人々が暮らしていたそうです。

地上に生活する中上流階級の人々の生活排水は地下に流れ出るため、不衛生となった地下都市はペストなどの伝染病が蔓延。その改善策として、地下に暮らす人々をそのまま閉じ込めるという恐ろしい決断をしたそうです。

歴史の闇に葬られた地下都市跡が発見されたのは1980年代。ツアーに申し込むと、地下に発展したその都市跡をたどってその歴史を学ぶことができます。リアルな展示からは地下街の生活での厳しさが用容易に想像できます。また、中上流階級の人々から苛烈な仕打ちを受けた下流階級の人々は黒魔術で呪いの儀式を行ったという歴史も残っているそうです。

エディンバラでは怪談話が多く存在します。戦火に度々襲われた過去や、地下都市が存在した過去があるからでしょうか。ゴーストツアーも多く催されています。

■スコット・モニュメント(Scott Monument)

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エディンバラを代表する詩人であり作家のサー・ウォルター・スコットの記念碑です。1844年に建てられ、個人のモニュメントとしては最大級だそうです。高さ61mの塔には約300段の螺旋階段があり頂上まで登ることができます。

■エディンバラの年越しイベント“ホグマニー”(Hogmanay)

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エディンバラの年越しは盛大です。“ホグマニー”というイベントが開催され、それを目当てに毎年多くの観光客が訪れます。
ホグマニーとは、スコットランドで大晦日を意味する言葉で、大晦日から1月1日までを通したお祭りのことを指します。

クリスマスマーケットや移動式遊園地が設置されたお祭りムードの中、年越しイベントは12月30日から3日間を通し街全体で行われます。
まず最初のイベントはたいまつ行列です。たいまつを持った何千人の人が旧市街を練り歩き、街は幻想的に輝きます。そして、街のあちこちに設置された野外ステージでは、コンサートが催されます。街中がクラブ状態、酒瓶があちこちに転がっています。コンサートでは伝統的なケルト音楽、クラシック音楽、ロック、ジャズなどそのジャンルは多様です。

カウントダウンが終わり新年を迎えると、盛大な花火が打ち上がります。エディンバラ城から上げられた花火はとても幻想的できれいでした。花火が終わると“蛍の光”の大合唱。蛍の光は日本の童謡かと思いきや、“オールド・ラング・サイン”というスコットランド民謡だそうです。

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翌日の元旦には仮装して街を練り歩き、最後には極寒のフェース川に飛び込むイベントがあるそうですよ。

年越しから数日後、エディンバラから特急列車に乗りマンチェスターに移動しました。

マンチェスター(MANCHESTER)

サッカープレミアリーグのマンチェスターユナイテッドやマンチェスターシティが本拠地を構える、サッカーファンにはたまらない都市です。

また、雨が多い気候からギター文化が生まれ、沢山の音楽家を排出しています。

■マンチェスター市庁舎(Manchester Town Hall)

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ヴィクトリア時代に建設されたネオゴシック建築の代表となるマンチェスター市庁舎は、映画“シャーロットホームズ”や“マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙”、“フランケンシュタイン”のセットとしても使われました。

■ジョンライランズ図書館(John Rylands Library)

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世界一美しい図書館のひとつと呼ばれているジョンライランズ図書館は、1890年に着工され、1900年に一般公開されました。図書館としては小さめな造りですが、まるで教会かと思うほどの美しさです。

リバプール(LIVERPOOL)

マンチェスターから日帰りでリバプールに行きました。リバプールは世界遺産に登録されている港町。

■リバプール大聖堂(Liverpool Cathedral)

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大聖堂はイギリス国内に多数ありますが、このリバプール大聖堂は最大級の大きさを誇ります。1904年に建築が始まり、完成したのは74年後の1978年と、その年数からも壮大な建築物であることがわかります。設置されたパイプオルガンや鐘は国内で一番大きいとされています。

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■マシュー・ストリート(Mathew Street)

マシュー・ストリートには、ビートルズがデビュー前に演奏していたことで有名なキャバーンクラブや、パブなどが並びます。

■キャヴァーン・クラブ(Cavern Club)

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マシュー・ストリート内に1957年にジャズバーとして開店したキャバーン・クラブは、デビュー前のビートルズが公演していたことで有名です。週末にはビートルズのトリビュートバンドが演奏して盛り上がっているそうですよ。

■ピアヘッド(Pier Head)

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ピアヘッドはリバプールにある埠頭のひとつで、世界遺産に登録されています。ピアヘッドにはかつてビートルズがここで撮影した写真をもとにつくられた銅像が設置されています。キャバーンクラブが2015年に市に寄贈したそうです。かなり大きいです。

■アルバート・ドック(Albert Dock)

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アルバート・ドックは1846年に建設された世界初の不可燃性の倉庫システムです。

ドックは船の修復や係船、荷役作業のために築造された施設で、1848年には世界初の水圧を利用した貨物用昇降機が取り付けられたそうです。しかし、1920年代からは鉄道や道路の拡大から商業船は激減し、主に倉庫として使われるのみになります。
戦後もますます衰退してしまいますが、1980年からの資本投資によりリバプールのエンターテイメントの中心地へと蘇りました。

■ビートルズ・ストーリー(The Beatles Story)

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アルバート・ドックにあるビートルズ・ストーリー。リバプールといえばTHE BEATLESの生まれ故郷として有名です。ビートルズ・ストーリーでは、ビートルズの結成の生い立ちや秘話などがわかりやすく展示されています。グッズなどもファンに人気だそうです。

この他にも、リバプールではマジカル・ミステリー・ツアー(Magical Mystery Tour)というツアーが催されています。ビートルズのメンバーの生家やペニーレーン、ストロベリー・フィールズなどを回るのでビートルズファンは必見です。

■テート・リバプール(Tate Liverpool)

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アルバート・ドックにある近現代アートを取り揃えているテート・リバプール。ロンドンにあるテート・ブリテン、テート・モダンなどとともに国立美術館ネットワーク“テート”の一部をなしています。

■マージーサイド海事博物館(Merseyside Maritime Museum)

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アルバート・ドックにあるマージーサイド海事博物館では、海運業の歴史・奴隷貿易・税関の3つのパーツに分けて展示されています。

国立税関博物館には、あのタイタニック号がイギリスを出航したあとに起こった事故について紹介されています。波止場での乗客の様子が記録された珍しいビデオ映像や写真を見ることができます。
国際奴隷制博物館では、悪名高い奴隷貿易の歴史と、当時奴隷となっていたアフリカの文化を学ぶことができます。

ここまででUK旅行は終了し、この後マンチェスターからポルトガルに飛行機で移動します。続きはまた書いていきたいと思います。

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